10月3日(金)曇り

朝から学長室で執務。
10時からは客員教授の先生をお迎えして学長室でお話。
今後につながる有意義な会話となった。

お昼は学食で日替わりランチ(360円)。
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今日は鮭のフライをメインとした内容。タルタルソースがよく合う。

午後、コーヒーを淹れようと給湯室にいったらこんなものが…
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誰が置いたのか知らないけど、美味しそうだね!?
ケチャップの香りがしてきそう!

こんなのもあった。
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これも美味しそう!

午後も学長室で仕事をしたあと、夕刻、バスで栄へ移動。
夕方の桃花台バス停から見た空。少し天気が心配。
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そう! 今日はなんと言ってもコンサートについて書かなければならないのだ。
愛知芸術劇場コンサートホールで行われた広上淳一指揮の京都市交響楽団のコンサートを聴きに行った。

この日の演目はブルッフのスコットランド幻想曲、ヴァイオリンは米元響子さん。そして、マーラーの交響曲第5番。

スコットランド幻想曲では米元さんのヴァイオリンの艶やかな美音を堪能した。
ただ、ここではオケに関して特段感じるものはなかった。

しかしマーラーの交響曲第5番の演奏が始まった途端、思わず身を乗り出した。冒頭のトランペットのソロからして素晴らしく音楽的なのだ。弦の厚みのある美しい響き、そして金管の迫力、木管の美音と確かなテクニック、それらが絶妙のアンサンブルを紡ぎ出す。しかも決して無機的にならず、隅々まで神経が行き届いている。

これだけ音がよく揃っていながら自然な呼吸のようなダイナミクスを感じさせるオーケストラは世界的にもそれほどないのではなかろうか、とさえ思った。

京響(京都市交響楽団)は高校生の時に数度聴いた記憶があるが、あまりプロのオケを聴いたことがなかった私でさえそれほど感心する演奏とは思えなかった。

関西のオケでは朝比奈隆さんの時代の大フィル(大阪フィル)は東京でもよく聴いていたし、ドイツでも聴いたことがあったが、京響には食指が動かなかった。

このところ、京響の評判が良いので聴いてみようと思ったのだが、予想を遙かに超えていた。このオケでブルックナーやブラームス、また、フランスものなども聴いてみたい。

広上氏の解釈は情緒的でゆったりと抑揚の大きなもので、特に第二楽章ではいままで気付かなかった瞬間が幾つもあり感動的な音楽だった。ただ、あまりにも同じ色合い、同じ抑揚の音楽が続くことで、第3楽章の後半あたりからマーラーの冗長さが感じられるようになってきたことは残念だった。しかし、京響をここまで育て上げた手腕は賞賛に値する。ブラボー広上、ブラボー京響!

幸せな気持ちで帰宅した。