今日は学外入試の日。
学外の数カ所で入試が行われているので、朝から”入試本部”ということで、大学に詰めていた。
いつも夕陽の写真を撮る通路の屋根のアクリル板にも雨の当たる音がする。
今日は一日雨模様だった。
学長室に詰めている機会に色々と仕事をした。
まずは、目を通して捺印しなければならない書類がどひゃっと来たので、これを着々とこなし、そして、先週講評をしたマンガコース1年生のデッサンの採点をした。提出作品の評価、授業中の取り組み具合への評価に出席状況を参考にして採点をしたが、作品を見ていると、それぞれが費やした時間と努力がずっしりと伝わってくる。
ドイツのお茶を見つけたが、あまり好まれていないようで、去年に賞味期限が来た “Ginkgo”のKräutertee、つまり、銀杏(イチョウ)のハーブティーがまだたくさん残っている。
イチョウの葉が50%、ペパーミントが32%、ローズヒップ(薔薇の実)とカカオの皮が2%、それにキンセンカとヤグルマギクの花びらが少々入っている。
箱に「爽快感をもたらす」と書いてあるが、なかなかスッキリする感じで悪くない!!
ちなみに、名古屋造形大学が交流を深めてきたバウハウス大学のあるヴァイマールの”街の樹”がイチョウだ。江戸時代に日本からドイツに伝わったようだが、日本にはそれよりずっと以前に中国から入ってきた。
日本にも元々薬種として入ってきたようだが、ドイツでも一定の規格を満たすイチョウの葉は医薬品として認められている。
ただ、ドイツではギンナンは食べる習慣が無いようだ。また、ギンナンやイチョウの葉に含まれる成分「ギンコール酸」は摂取しすぎると健康を害するらしいので気をつけなければならない。
そういうと、ドイツ語でイチョウは”Ginkgo”だが、これは日本語読みの銀杏(ギンキョウ)から来ていると聞いたことがある。医学者・博物学者で日本誌の著者ケンプファー(Engelbert Kaempfer:1651 – 1716)が”Ginkjo(ギンキョウ)”と書いたのが誤記のため”Ginkgo(ギンコ)”となったらしい。
ちなみにデュッセルドルフに住んでいたとき、日本の友人からの依頼でケンプファーの生地レムゴーを訪れ、ゆかりの場所の取材をしたことがある。
今日は雨天なので、午後4時過ぎになると既に暗い。
帰りに学内のギャラリーを覗いてみた。
D1ギャラリーでは、名古屋造形大学の卒業生や名古屋造形大学にゆかりのある若手アーティスト達による展覧会”Don’t go to hell! Go to hill! and pick up a flower!”の搬入が終わっていた。
この展覧会は、10月30日(金)~11月23日の間、アートラボあいち大津橋(開館日:金、土、日、祝)とアートラボあいち長者町(開館日:木、金、土)で開催され、また、学内ではD1ギャラリー、D2ギャラリーで、11月16日(月)~11月27日(金)の間、開催されている。
是非、ご高覧を!