前期の授業の最終日は講評会が行われます。
一年生の授業では、覆輪留めという技法を使ったリングを制作しました。
ジュエリーは立体物なので、ジュエリーをデザインする上で必要な立体感を掴むために、提示された図面の指示にしたがって加工のトレーニングを行います。今年のセンターストーンは「モスアゲート」です。使用する宝石は毎年学生が選んでいます。
製作物チェックシートに基づき、本人以外のリングの製作状況をチェックしていきます。他人の作品をじっくりと見ると単純比較ができ、とても勉強になりますね。
それから、選択演習の伝統技法「色金リング」。
細かい金属のパーツを接合して模様を組み合わせます。模様は学生のオリジナルアイデアです。
色金は基本的に銅合金なので、元の金属の色は銅色です。それを薬品で煮込むことで化学変化を引き起こし変色をさせます。過去日本では、このような金属の配合比によって変色する金属を多用し様々な日用品や調度品、刀装具などを作っています。この技法は「irogane」として海外に紹介もされています。
(2018年7月現在、岐阜県現代陶芸美術館では色金を使った先人達の「超絶技巧」が鑑賞できます)
JD齋藤
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