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カントの「純粋理性批判」の批判がそうであるように、「批判」とは、「もう一度検討し直して、確かなものを引き出すこと」に他なりません。他者の領域に立ち入って足を引っ張るなどということとは全く違うのです。「他者の領域について意見を言うことは越権行為であるから、お互いに批判しあわないで平和共存しよう」というのは、日本型社会の特徴とも言えますが、日本が国際化する中で、そういった考えが通用しなくなってきていることは明らかです。「次」を生み出すための生産的な「批判」が必要とされている。現代は、そういう時代ではないでしょうか。「研究センターがどうあるべきか」ということの研究そのものが、日本の社会が今後どうあるべきかという研究にもなり得る。そういった入れ子構造が考えられるかも知れません。 |
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