造形芸術研究センターはまだ緒に就いたばかりですが、現代の社会の中で、どのような研究が重要なのか絞り込み、社会に出したときに意味を持って成り立つような成果を生み出せるように研究の水準を高めていくことが一番重要だと考えています。
 そのためには、効率のいい研究システムを作らなければならないでしょう。コンセンサスを得ながら、どういうことが大切か取捨選択し絞り込んでいく態勢やシステムを整備すべきだ思います。これは、短期間のうちにできることではないし、本当の意味での議論があるところにこそ、新しいものが生まれるわけですから、ただ一つの見方で全てを捉えようとする必要もありません。その中で少しずつコンセンサスを形成しながら、方向性を決めるシステムが必要ではないでしょうか。
 
   
   
名古屋造形芸術大学・名古屋造形芸術短期大学 造形芸術センター長 (2001年4月就任)
名古屋造形芸術大学教授・現代美術評論
http://www.alles.or.jp/~aura/index.html (造形芸術センターhttp://www.doho.ac.jp/~nz-rc/