朝、まずはリハビリ。
肩の動きはほんの少しずつ改善されている(ように思う)。
少なくとも悪くはなっていない。
その後、大学で執務。
お昼は日替わりか、麺セットか、はたまた、バランスランチか、あるいはカレーか… いろいろ迷ったが、麺セットに。つめたそ〜なソバにググッと来た。
ソバは冷たく腰があって美味しかった。ネギ、大根、大葉、ワカメなど薬味が何種類も乗っているところがイイ!
今日は展覧会の開会式・内覧会へ。
思いのほか早く着いたので、駅のカフェで一休み。
この、何も無い30分がありがたい。
武満徹の”波の盆”を聴きながらアイスコーヒー。
“波の盆”は先日の名古屋市民管弦楽団のコンサートで聴いた音楽だ。早速、図書館でCDを借りてきた。
1983年にテレビ放映された、ハワイの日系移民をテーマにしたドラマの音楽ということだ。私は見ていないが、聴いていて場面が目に浮かんでくるような気がする。美しく優しい音楽だ。
名古屋ボストン美術館で明日からオープンの「アートに生きた女たち」と題する展覧会が始まる。今日はその開会式・内覧会が開催された。
この展覧会は、ボストン美術館所蔵の19世紀から20世紀にかけて活躍した女性アーティスト作品を集めた展覧会だ。今でこそ女性アーティストは多く活躍されているが、かつて女性アーティストが少なかった時代に、様々な困難を超えて時代を切り開いてきた先達がいたからこそ今日がある。そのような視点から観ると、また新たな意味合いが感じられる。
その後、名古屋市美術館で開催中の「上村松園展」を観た。この展覧会は、以前、美術館まで来たが、すごい観客数で観るのを諦めた。今日は館内は空いていて、ゆっくりと観ることができた。
上村松園の作品をこれだけまとめて観たのは初めてだったが、あらためて強く心を動かされた。素晴らしい作品ばかりだったが、特に明治30年ころの、まだ画風が確立されきっていない時期(まだ、完全に様式化されきっていないと言ってもいいかもしれない)の作品に圧倒的な力を感じるものがあった。線が見事で、観ていて息を呑んでしまった。
美術館の地下で開かれている下絵と素描がまた素晴らしく、今そこで自分がモデルさんに対しているようなリアリティがある(素晴らしい作品は絵画にとどまらず、常に作家の位置と時間をリアルに感じるものだ)。日本の絵画の伝統と西洋的なデッサンの技法を見事に調和させた素描が何点かあり(直接西洋的なデッサンを学ばれたのかどうかは知らないが)、その迫力に、見終わってからしばらく呆然としてしまった。
今日は良い展覧会を観た。
美術を学ぶ学生は(分野を問わず)この展覧会を観た方がよい、マンガやアニメーションを学ぶ学生ももちろん。
美術館を出たら、木々の上に科学館のタマが夕陽を浴びて見事に光っていた。
まだ、明るかったが、帰宅することにした。
上村松園展の(特に下絵と素描の)余韻を感じつつ、伏見から高速バスに乗り込んだ。
今日は車中でクリヴィヌ指揮のベートーヴェン:交響曲第2番を聴きながら夕陽を浴びて帰宅。
今日は充実した一日だった。