2月16日(土)晴れ

朝、9時少し前に名古屋キャンパスへ。今日は同朋高等学校の卒業式だ。本当に見事に晴れ渡った好天で、まさに門出の日にふさわしい天気だった。第一部の式典終了後、第二部ではコーラスなどの催しもあり聴きたかったのだが、11時半から所用があり、後ろ髪を引かれる思いで卒展会場の愛知県美術館ギャラリーへ。

その後、1時半過ぎに本日の卒展記念公開講座の講師、アーティストの西野達さんとお会いした。
西野さんの作品は2006年に愛知県美術館で開かれた「愉しき家」、そして同年東京銀座のメゾンエルメスでの「天上のシェリー」を観て強いインパクトを受けた。その後、Webで海外の作品も知り、ますます興味は増した。世界中で素晴らしい作品を展開している西野さんに一度お会いしてみたいと思っていたので、卒展記念公開講座にお越しいただけることとなり楽しみにしていた。
講演開始の一時間弱前に初めてお会いしたのだが、会話がどんどん進んで、お話の内容にすべて共感できる。初めてお会いする方のお話にここまで強い共感を覚えることはそうあるものではない。

若い人は海外に最低1年は行くべきだという西野さんのご意見には全く賛成だ。私もしょっちゅう学生に言っていることだ。講演の中でもこのことをお話しいただいて良かった。最近の学生は一昔前と違ってあまり海外へ行きたがらない。こんなことをしていたらますます世界で通じない国になってしまうとの危機感を私も持っている。

西野さんの講演では国内外のすごいプロジェクトがたくさん紹介され、それに付随するエピソードがめちゃくちゃ面白かった。また、最初はバイトでお金を貯めて1年に1作ほどのペースで作品を作り、3作目まで続けられたことがビッグチャンスにつながったことなど、若いアーティストたちにも大いに参考になる話だったと思う。

講演後は会場で西野さんに質問した若い人たちの中から数人を誘い、一緒に食事をしながらお話をした。西野さんは世界各国で作品を発表されている方だけに、それぞれの地域性や国民性の違いを感じさせる面白い逸話が満載だったし、その中に若い人たちが学ぶべきことがたくさん含まれていたと思う。本当に素晴らしい講演をありがとう西野さん!
また、機会があったらお越しくださいね!

※ 写真は漆脇美穂さん撮影。

卒展記念公開講座の案内チラシ:https://www.nzu.ac.jp/info/info2012/1179/

西野さんのHP:http://www.tatzunishi.net/top.htm