今日は私用があれこれあり、一日が過ぎた。
2月3日のブログに書いたが「中世・ルネサンス音楽」のマイブームは続いている。
実は、古楽に興味を持ったきっかけは1970年の大阪万博ドイツ館で買った1枚のレコードによる。
それは「アルヒーフ・フェスティバル」というタイトルで、たしか500円で販売されていたと思う。
「アルヒーフ(Archiv)」はドイツ・グラモフォンの音楽史研究部門として立ち上げられたレーベルで、カール・リヒター指揮のJ.S.バッハのマタイ受難曲(旧盤)などは不朽の名盤として有名だ。まさにアーカイブ(Archive)として、古楽をメインに貴重な音楽を記録・保管しておくという意味合いのレーベルなのだ。
上記の「アルヒーフ・フェスティバル」はそのアルヒーフ・レーベルの中からの抜粋で、ベツレヘムのキリスト生誕教会の鐘の音からモーツァルトが10才の時に書いたと考えられている「旧ランバッハ交響曲 K45a」まで、数曲の音楽が入っていた。
その中で、特に印象が強かったのが、ハインリッヒ・イザーク(Heinrich Isaac: 1450年頃 – 1517年)の「インスブルックよさようなら(Innsbruck, ich muß dich lassen)」とミヒャエル・プレトリウス(Michael Praetorius: 1571年 – 1621年)の舞曲集「テレプシコーレ」から「アントレとクーラント」だった。
その後、レコードの個人輸入を始め、さらに古楽に親しむことになったのだが、そのきっかけが「アルヒーフ・フェスティバル」だった。
夜、久し振りに、それらのレコードを引っ張り出して聴いてみた。
あらためて、中世・ルネサンス音楽の美しさに感動した。