久しぶりの朝風呂、湯船に浸かった。このところ、シャワーで簡単に済ますのが常になっていたのだが、たまにはゆったり浸かるのもいい… とお湯に入った瞬間、午前中の早い時期に電話をかけておかなければならない用件を思い出し、そそくさと身体を洗って浴室を出た。
風呂に入る前に思い出せばよかったと思うし、どうせ思い出すなら上がってから思い出せばよかった…
お昼に家を出て、まず名古屋市民ギャラリー矢田に向かった。
今日はアーティスト・トークがあり、その冒頭で挨拶をさせていただいた。
先端的技術の何割がその後の展開につながり、新しい表現やエンタテインメントにつながるのかはわからないが、思いもしない展開や、予想外のところに果実が実ることもある。
若い感性と”冒険力”を発揮して、挑み続けてほしい。卒展が楽しみだ。
これはデジタル・メディア・デザインコースの学生と先生が明治村との協同で行っている宵街映写のマケット。
念入りに事前の試写を繰り返しながら作品が作られていることが判る。
明治村とのコラボレーションは学生の技術力・表現力の向上にも繋がっており、年々作品が見応えのあるものになってきていると思う。
市民ギャラリー矢田を出て、いくつか用を済ましたあと、栄に向かった。
久屋大通の並木も色づいている。
セントラル・アート・ギャラリーで開催中の「伊藤豊嗣グラフィックデザイン展2017」を観た。
伊藤豊嗣さんはグラフィックデザイナーであり、造形大学の教授で造形学部長でもある。今までも彼の作品は何度か観てきたが、あらためて近年の作品をこうやって並べてみると、伊藤さんの作品の魅力がじわーっと伝わってくる。
作品はキチンと作り込んであって、立体やレリーフ状の半立体の写真を使用する場合も基本的にモチーフは手作りだ。最終的にはコンピュータ・ソフトで丁寧に修正されるそうだが、それでも、モノはかなり精密に作られている。伊藤さんの几帳面さ、そして、作品に対する誠実な姿勢が見て取れる。まさにお人柄が作品に反映されていると言える。
手描きの作品も表現として非常に魅力的だし、また、総じて表現が過度に陥ることが無く、そこに品格を感じる。
良い展覧会を見せていただき、気持ち良く帰路に就いた。
背後のビル(NHK名古屋放送センター)が縞模様に映っているのが面白い。
ここからバスに乗り、帰途に就いた。