朝から大学で仕事。
これは午前10時38分の空。
雲がフェルメールの「デルフトの眺望」のよう。
奥行きを感じる。
楠の若葉が昨日より一層開いている。一日でこんなに変わるんだ!?
午前中に院生のゼミがあり、午後からはいよいよ美術1年生の人体デッサン最終日。
デッサンは見方を学ぶ(正確に言えば”どう見えているのか”が分かる)ためのものであり、特に基礎の勉強としてのデッサンでは、作品は結果にすぎない。くれぐれも作品の奴隷になることなく、コントロールすることが肝要だ。
そのことを学生が分かってくれているという実感がある。特に今年の1年生はデッサンに臨む姿勢が本当に良い。授業を担当していて喜びを感じていた。感謝したい。
今後もこの感覚、この姿勢を忘れないでほしい。この先の作品制作においても重要なことだ。
建物に反射する夕陽、夕方にこのような風景を見るのが好きだ。この刹那と遙かな過去そして遙かな未来が同時にそこにあるように感じる。なぜか心に沁み入る。
その後も学長室で執務の後、午後8時半に帰宅の途に就いた。