11月20日(日)曇り

朝、ゆっくりめに始動。
そして名古屋へ移動。

地下鉄市役所駅から徒歩で名古屋能楽堂へ。

お堀の向こうに名古屋城の天守閣が見える。
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これが名古屋能楽堂。
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1997年に立てられた比較的新しい能楽堂で、鏡板が若松図と老松図の2種あり1年毎に入れ替えられるという。当初は杉本健吉作の若松図だったのだが、色々物議を醸したのを覚えている。それで、今は伝統的な老松図と交互に入れ替えられているらしい。なかなか難しいもんだね。

さて、今日は名古屋宝生会創立60周年記念の特別な会。
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番組は素謡「翁」、能「杜若(かきつばた)」、狂言「不腹立(はらたてず)」、休憩を挟んで能「安宅」というもので、開始がお昼の12時、終了は午後4時だった。

杜若のシテを演じた宝生流第二十世宗家の宝生和英氏は、実は私の大学時代のクラスメイト宝生裕子さんのお子さんだ。残念ながら裕子さんは40代前半の若さで亡くなった。裕子さんが亡くなる少し前にお宅で行ったクラス会ではまだ小さい和英氏にもお会いした。立派になられたお姿を拝見して本当に嬉しい。

「杜若」「安宅」という趣の異なる能、そして狂言や素謡など本当に盛り沢山の番組で、半日を満喫させていただいた。能を鑑賞するのは久し振りだが、やはり、普段慣れ親しんでいるオペラや演劇などとは全く異なる時間進行だと思う。粛々と進行してゆく時間と物語の織りなす綾にあらためて感じ入った。そして、なにかしっくりくる感覚を自分が持っていることにも今さらながら気が付いた。

有意義な半日を終えて自宅に戻ると、ウニが”Uni Tower”の最上階に居た。
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最初はなかなか上らなかったのだが、このところよく上るようになった。

いまでは警戒感も無くこのようにリラックスして…
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満足げな表情で見下ろしている。