6月26日(日)晴れ

朝、神戸の実家で目覚め、闘病中の友人T君を訪ねた。
自宅を訪ねたところ、従兄弟が留守番をしておられ、T君は体調が思わしくなく入院しているとのことだった。

友人宅の木槿(ムクゲ)は淡いピンクの八重で大変美しかった。
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5月11日のブログでも触れたように、前回は残念ながらT君に会えなかったので、今日は会いたいと思い、共通の友人H君を誘って入院先の病院に見舞いに行った。

T君とは少し話を交わすことができたが、あまり負担になってもいけないと思い、長居せずに病院を出た。

神戸時代、特に仲の良かった友人が7人いて、クラシック音楽や美術、そして文学など、趣味が共通していた。この7人には小学校や中学校、中には幼稚園時代からの友人も居て、腹蔵なく何でも話し合える仲だった。

高校時代は夜遅くまでレコードを聴いたり、美術や最近呼んだ本の話などをした。そして、成長に伴い、恋愛の悩みなど、様々なことを率直に話し合った。

大学を出てそれぞれ地元を離れることになったが、それでも、色んな機会に(たいてい二人とか三人だが)会っていた。しかし、5年前、仲間の一人が急逝しメンバーは6人になってしまった。

入院しているT君はもともと大手製薬会社に務めていたが、退職して母親の介護に専念していた。ところが、昨年の夏から体調を崩し、その後入退院を繰り返していた。

地元に居るもう一人の友人K君とは昨年夏に会ったものの、その後は連絡をしていなかった。そこで、電話をしてみたが繋がらず、やむなく自宅兼事務所となっているビルを訪ねてみた。ところが、チャイムに応答がない。

階下の住人に尋ねてみたところ、何と二ヶ月前に亡くなったとのことだった。

K君は孤独のうちに亡くなってしまったようだで、何ともやるせない気持ちになり、その後は茫然と街を歩いた。

とぼとぼと、かなりの距離を歩いたところで出会った鉄人28号。
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震災からの復興のシンボルとなっている鉄人28号は神戸市出身のマンガ家横山光輝さんの代表作のひとつだ。私たちが小学生の頃、マンガやテレビアニメで大ヒットした。
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夕方までぶらぶら歩き、高校の同期生の会に出た。
北野の六甲荘に30名ほどが集まった。懐かしい同期生たちの顔がことさら愛おしく感じた。

夜遅く、三ノ宮駅から実家に向かった。
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