夏を思わせるような陽気。
朝、中央道のいつもと反対側のバス停から乗車する。
ここにも鳧(ケリ)が戻ってきたようで、鋭い鳴き声を響かせながら飛んでいる。
桃花台バス停を出て直ぐに「四季の森」が見えた。
こんなに緑豊かな環境なのにほとんど近場に出かけることがない。ある意味もったいない。
私が住んでいるのは濃尾平野の果てで、ちょうど丘から山に連なってゆく、その始まりの場所だ。
今日は長野県飯田市に出かける。
学校法人高松学園飯田女子短期大学の50周年記念式典と祝賀会に出席する。
高松学園は同じ真宗大谷派の関係学校であり、飯田は二度目の訪問となる。
飯田女子短期大学は家政学科に養護教諭や医療事務を目指す家政専攻、介護福祉士を目指す生活福祉専攻、そして、栄養士を目指す食物栄養専攻がある。また、幼稚園教諭や保育士を目指す幼児教育学科、看護師を目指す看護学科があり、多くの優れた人材を輩出してきた。
髙松彰充学長がおっしゃるように「地元外の学校で学ぶと戻ってこない」という問題は深刻で、これからの高齢化社会を考えるとき、また、ここで子供を育ててゆく環境をしっかりと作ってゆかなければならないことを考えると、地元の学校で学び、地元で働く人たちをしっかりと育ててこられた飯田女子短期大学の存在は非常に大きいと言えるだろう。
先生方のお話をうかがっていて、大学と地域とが密接に結びついていることをひしひしと感じた。
記念式典が粛々と執り行われたあと、記念講演として女優で作家の中江有里氏の講演が行われた。
「読書で培うコミュニケーション力」とのタイトルで、朗読を交えながらのお話は大変興味深く、うかがっているうちに「本の世界に浸りたい」としみじみ思ってしまった。紹介された本をどの順番で読んでゆこうか、などと考えながら聴かせていただいた。
近くにホテルを取ってあったので、取りあえずチェックイン。
の〜んびりした環境。
多くの方々とお話をさせていただき、午後8時過ぎにホテルに引き上げた。