朝から大学で仕事。
ちょっとの隙間を見つけて自分の制作を、と思うが、なかなかキビシイ。まあ、仕方ないね。
D2ギャラリーで開かれているアニメーションコース3年次の修了展「ポルコの風の旅」を観た。
アニメーションコース3年次の授業で制作したCMの中から選考した作品を原作にして作り上げた作品だ。
グループ制作により作り上げられた7分30秒のセルアニメーション作品。
デザイン原案はイラストレーションデザインコースの村越昭彦教授による。
監督、演出など、それぞれの担当を分業でこなし、完成度の高い作品となった。
来年の今ごろは卒業制作が完成に近づいている頃だと思うが、楽しみだ。
お昼は学食で日替わり丼”鶏そぼろ温玉丼”。
外側サクサク中しっとりの揚げ豆腐が絶妙。
その後、大学を出るときに玄関に貼ってあった卒展のポスターを見た。
もうすぐだね!?
そして、同朋学園本部で常任理事会。
会議が終わったときに、名古屋音楽大学の高橋学長から嬉しいお誘い!
二つ返事で愛知芸術劇場コンサートホールへ。
外山雄三さん指揮の名古屋フィルハーモー交響楽団の創立50周年記念プレコンサートのチケットをいただいた。
外山雄三さんご自身の作曲による「前奏曲」、小川典子さんのピアノでベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」。そして、チャイコフスキーの交響曲第5番という豪華なプログラム。
久々のオーケストラのコンサート。ピアノコンチェルトは、視覚的にピアノとオーケストラの各パートの対話が見えて非常に楽しかった。美しい演奏だった。
チャイコフスキーは、オケの椅子が並んだときに「あれっ?」と思った。こんなに小編成だったのだ。打楽器もティンパニーだけ(そう言うとそうだった!)。
チャイコフスキーの交響曲は普段あまり聴かないが、その中では第5番は比較的聴いてきたように思う。かなり”パワフルな”曲だと思っていたが、通常の二管編成だということにあらためて感心した。
外山雄三さんは今年85歳になられるとは思えない指揮ぶり。姿勢もしっかりしていらっしゃるし、椅子などに座らず、全曲立ったままで大きな身振りで指揮されていたのには驚いた。
実は、私が初めてプロのオーケストラを聴いたのが中学生の時、外山雄三さん指揮の京都市交響楽団だった。曲目はベートーヴェンの交響曲第9番。神戸国際会館だったと思う。ソリストは覚えていないが、まず、第9の前にレオノーレ序曲第3番を演奏された。その姿はハッキリ覚えているが、その時とあまり変わらない指揮姿に感動した。当時、外山さんは40歳少し前だったと思う。
チャイコフスキーは力業が全く無く「音楽をして語らしめる」という姿勢で貫かれていたように思う。”カロリー”の高い演奏を期待した人には拍子抜けだったかもしれないが、整然としながら、本当に音楽的で美しい演奏だった。
ただ、非常に残念だったのが、第4楽章コーダで高らかに「運命の主題」が奏される前のゲネラルパウゼのところで数人の拍手が入ったことだ。聴く方も(きっと演奏する方も)いっぺんに集中力が削がれてしまったと思う。誠に残念!
もちろん故意ではなくとも、音楽が終結を迎えた大事なときに演奏全体を台無しにするような行為には本当に怒りを覚える。
良い音楽の後の美味しいお酒は格別だ。小川典子さんに感謝、名フィルに感謝、外山雄三さんに感謝、そして、高橋学長にも!!