9月28日(月)晴れ

朝、車で家を出て同朋学園名古屋キャンパスへ。
会議終了後、急ぎで大学に戻り、午後からは人体デッサンの授業。

デッサン室にあるマリア・スフォルツァ胸像。
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オリジナルは15世紀末頃の大理石像だが、残念なことに、第二次大戦中の爆撃で破壊されてしまった。今は型取りされた石膏像だけが幾つかの美術館に収蔵されている。

ちなみにマリア・スフォルツァはミラノを支配していたヴィスコンティ家の傭兵隊長フランチェスコ・スフォルツァ(後にミラノ公となった)の娘だ。

スフォルツァというと”スフォルツァ城(スフォルツェスコ城)”を思い浮かべる。スフォルツァ城はミラノ公となったフランチェスコ・スフォルツァがヴィスコンティ家の居城を改築して作った城塞で、現在、内部は美術館になっていて、ミケランジェロの最後の作品「ロンダニーニのピエタ」が展示されている。

私は1979年に一度だけ訪問したことがあるが、いまでもロンダニーニのピエタを見た瞬間の映像が鮮やかに浮かんでくる。磔刑されたイエスと抱きかかえるマリアが岩の中から掘り出されてくる様が何とも生々しくもあり、また、静止した時間の中に何百年も佇み続けている”凍り付いた悲しみ”のようなものを感じた。ミケランジェロは亡くなる3日前までこの作品を掘り続けていたという。

ところで、マリア・スフォルツァ胸像を上から見ると西洋人の頭が如何に前後に長いかが分かる。日本人の頭は一般的に”絶壁頭”タイプが多く(私もそう)顔も平べったいが、西洋人は総じて顔に正面を向いている部分が非常に少ない。テルマエ・ロマエでも日本人に対して”平たい顔属”という言い方がされているが、確かに違うようね!?
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これはダビデ像。ミケランジェロの作だ。
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ダビデは旧約聖書で古代イスラエルの王とされ、この像は巨人ゴリアテに石を投げつけようとしている姿だと言われている。

旧約聖書によると、ダビデは美しい少年だったということだが、このダビデも(イタリア人ぽい顔してるけど)なかなかの美形だね!?

さて、人体デッサン授業が午後4時半に終わり、また急ぎで名古屋キャンパスへ。

三大学の教務に関する会議を終えて午後8時半に帰宅した。