8月22日(金)曇り 一時 雨

朝9時20分から会議。
お昼に終了。

午後はベトナム、ハノイ建築大学から学長はじめ大勢の先生方が来校された。
今日は学術交流協定の調印式がおこなわれ、先生同士の意見交換がなされた。
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ベトナムの伝統的な絵画をいただいた。
絹に描かれており、アジアの絵画に共通の技法があるように思うし、相通ずる感覚を感じる。
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学内をご案内し、記念撮影。
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調印式の後、バスで名古屋へ移動。
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建築大学の先生方だけあって、懇親会場への道中、色んな建物が気になられるご様子。
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先方の先生方9名、名古屋造形大学の教職員8名の総勢17名での懇親会となった。
この懇親会は本当に印象深いものだった。

大学での遣り取りでは、お互いにまだ固さが抜け切れていなかったが、ここでは堰を切ったようにお互いの会話が始まった。
学長同士、先生方同士のやり取りが一気に始まり、急速に打ち解け合った。
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私とVuong学長とは同い年で、同じ時期に青春を迎え、今、同じように50代の終盤に差し掛かっている。
同年代としての共通感覚と、あまりにもかけ離れた前半生が、お互いの距離感を否が応でも露わにする。
しかし、そのことが、お互いを遠ざけるどころか、逆に深く理解しようという気持に繋がったように思う。

この方々とは信頼感を持って一緒にやって行けると感じ、再開を約束し合って別れた。
今後のこの両大学間の交流は、真に実のあるものにしたいと真摯に思う。

少し戸惑ったが 学長には、率直にベトナム戦争時のお話を伺った。
学長は、今朝のハノイからの飛行機の中で、エンジンの音を聞きつつB52の爆撃を受けた時の夢を見ていたそうだ。フライトアテンダントに起こされて、ふと我に返ったという。
私はこの話に衝撃を受けた。

お互いの歴史、国の置かれている状況を知り、その違いを認識してこそ真の相互理解が可能だ。
今日はあらためてそのことを感じ、次の時代を担う若い世代の方々にも国際交流が欠かせないことを痛感した。