3月18日(火)晴れ

朝、早めに目が覚めた。ここは日本と時差が一時間あるが、身体は日本時間で動いているようだ。

朝、隣の部屋で朝食をとった。
飲み物や食べものが揃っていて自由に食べることができる。
ゆで卵や多少の炒め物くらいはできるので、不自由はない。

展示スペースは床の養生がまだ終わらず、さらに壁を新たに塗っていたので、いつ展示作業が始められるのか見当が付かない。

そんな感じで、作家の面々は今後のスケジュールを思案しながら遠くを見ている様子。

午前10時半頃になって、作品に使う材料などを数人で見に行った。まずは塗料店。ただ、値段が意外と高く、作家は予定変更。

次に竹店。竹製の梯子や木製の梯子などが揃っている。木製の脚立もあり、まだまだ需要があるようだ。

竹屋さんには二匹のわんちゃんと鳥が飼われていた。

親子ではないと思うが、仲良し。

この街に着いた日から、景色が霞んでいるのが気になっていたが、何か細かい砂埃っぽい気がする。クルマにも樹木の葉にも白っぽい粉末がまぶされているようだ。

この辺りの土は赤土で大変きめ細かそうなので、これが乾くと浮遊するのかもしれない。

次に材木店に行った。実はここの前にも一軒材木店に寄ったのだが、こちらの方が安価で親切だ。

お昼前とあって、お店の外では昼食の菜っ葉を洗っていらっしゃる。

お店の奥ではご飯が炊けている様子。このあたりは米食文化圏なんだなあ、と感じる。ただし、いわゆるジャポニカ米ではない、少し長いお米だ。これも結構美味しい。

事務所には鯉が飼われていて、何か格言めいた言葉が書かれている。さすが中国!

調べてみたら「川の流れのように」という意味で、延々と酒を酌み交わすような詩の一節らしい。

そして昨日いただいたのと同じようなお茶の機械が…!

忙しい中にもゆとりがある。

ここで、ある作家は材料購入を決めた。
そして、もう一軒、今度は屋外に木材を置いてある店。

背後にはモダンな高級住宅っぽい建物が見える。
ここで、他の作家が材料を購入。明日配達されるらしい。

このあとホームセンターに寄って、レジデンスに戻ったのはお昼を大分回っていた。

食堂で遅いお昼。

すべて薄味だが、味は極めて良い。
本当に美味しい。
ここで三食食べられるのはありがたい。

部屋に戻って少し横になってから、隣の高級住宅地に出かけた。入口にゲートがあり、ガードマンが監視しているし、クルマもゲートで一旦停まり、チェックを受ける。

中はいかにも、という感じの高級住宅地。

ここでコンビニに寄ってから、タクシーで先ほど行ったホームセンターへ。タクシーは初乗り10元(165円ほど)で非常にリーズナブル。

ただ、バスもタクシーも普通の乗用車も、クルマの運転は極めて荒い。ぶつかりそうな前後左右の車間距離で強引きわまりない運転をする。

クラクションは、この10年間私が日本で聞いたトータルの回数より、今日一日で聞いた回数の方が明らかに多いと思う。

ホームセンターの規模は欧米の大型店並で、日本には無いスケールだ。やはり、こちらでも自宅の改築などを自分で行う人が多いのだろうか??

必要なものをカゴに入れて購入。

小さなメモ用のノートがほしかったので、ホームセンターで聞いてみた。英語の分かるおばちゃんが出てきてくれて親切に教えてくれた。日本のどこかにいるようなフツーのおばちゃんに親しみが湧いた。

隣のスーパーを紹介してもらったが、会員制で、パスポートの提示を求められた。メモ帳一冊買うのにパスポートか?? と思ったが、ここでは、若いお姉さんが、非常にはにかみながらも場所を教えてくれた。反応が今時の日本の若い人とほとんど同じなのがおもしろい。

店内は品揃えが良く、あらゆるものが揃っている。

お酒のコーナーも充実。

メモ帳のほかにワインとナッツなどを買って、外へ出ると日が沈みかけていた。

こちらに来て初めて雲の形が見えた。少し空気がクリアになってきたのかな…?

またまたタクシーに乗って宿へ戻る。
凄いガードがしてある。

夕飯をいただいたあと、屋上から外を見た。

あちこち建築ラッシュで、ほぼ24時間稼働しているようだ。