今日は久々に大学業務から解放され、午前中は今月2回目のジムへ、2時間あまり汗をかいた。
午後からは養老天命反転地へ。田中泯さんの場踊り be in ARAKAWA を観た。田中泯さんの場踊りは2月に岐阜県美術館で観て以来だ。そのときは、私の大学時代の恩師故榎倉康二さんの「壁」の周囲での踊りだった。場踊りの後、企画に尽力された名古屋芸大の高橋綾子さんにお誘いいただき、打ち上げに加わらせていただいた。田中さんが榎倉さんのことを「えのちゃん」と呼んでいらっしゃるのを聞き、以前、榎倉さんが田中さんのことを「みんちゃん」と呼ばれていたことを思い出した。当夜は榎倉さんの話をはじめ、様々な話題に花が咲き、本当に楽しかった。
今回の場踊りはすり鉢状の場所で行われたが、場は一瞬も弛緩すること無く緊張感に包まれていた。斜面を小石が転がる音、木の枝を揺らすことによって生じる葉ずれの音、そして叫び声など、場、身体、音が有機的に関わり合い、並行して生ずる波が増幅しまた打ち消し合うようなリズムを作り出していた。荒川修作の巨大な異形空間に全身で挑む姿のように感じられた。
田中さんの著書「僕はずっと裸だった」にサインをしていただいた!
明日(5月20日)急遽、名古屋市美術館で午後3時から場踊りが行われることに決まったとのこと、小牧での予定が早めに終われば是非観たい。
養老から名古屋のスペースプリズムへ。開催中の三浦みのりモビール展「惑」を観た。三浦さんは今年の3月に名古屋造形大学の総合造形コース(現コンテンポラリーアートコース)を卒業した若手作家。卒業制作では優秀な卒業生に与えられる「桃美会賞」を受賞した。卒業作品から、さらに色の種類と球体の大きさにヴァリエーションが生まれ、世界が一段と豊かになってきたように感じた。