終戦記念日。
子供のころからよく「終戦」という言葉を耳にしてきた。
親同士の会話や年配の方々の会話によく出てくる言葉だった。
一時期「敗戦」を「終戦」と言い繕っている、という言い方がさかんにされたことを覚えているが、しかし、戦争を経験してきた世代にとっては「終」の一文字に何物にも代えがたい大きな意味があったのだろうと今になって思う。
この思いが風化して行くことは再びこの国が同じ轍を踏むことに繋がるのではないか、という不安がある。我々の父母や祖父母は地獄を見てきた世代であり、彼らが「終」に込めた思いを我々の世代の責任として次に伝えてゆく義務があるのではないかと、あらためて思う。
今日は朝から大学で片付けを行った。古い資料などを大量に処分したが、その際、眼に触れる資料からあらためて気付かされることが数多くあった。10年以上前に自分が書いた全く覚えていない文章から今に通ずる考え方を抽出したり、何か、時間を超えて過去の自分の内面と対話するような不思議な体験をした。
お昼に食事のために一旦家に帰るとウニが箱に入っていた。
落ち着くのかな〜
夕方FMを聴いていると懐かしい曲が流れてきた。
“プリーズ・ミスター・ポストマン”。私が小学校低学年の頃、中学生だった姉がよくレコードをかけていた。ジャケットのジョニー・シンバルの写真も目に焼き付いている。当時の家族の顔や部屋の様子など、曲を聴いていると鮮やかに蘇ってくるのが不思議だ。
昨日はスポーツジムで”ビートルズ・フォー・セール”を聴いたが、これも姉がよくかけていたアルバムで、細部まで完全に頭の中に入っている。当時小学生だった私は英語の意味はまったく分からなかったが、メロディや声の質、音の斬新さに魅了されていた。
曲を追うごとに、その曲にちなんだ思い出が蘇ってくる。
“Rock and Roll Music”を聴いていて、友達のお兄さんがこの曲が好きで、レコードを貸してくれるよう姉に頼んでくれと、その友達を通して言われたことを思い出した。姉は大事なレコードなので貸したくない、と言うので、友達と気まずい感じになったことがあった。こんなことは全く忘れていたことだが、聴いていてふと思い出した。
また、”Kansas City – Hey, Hey, Hey, Hey”のバックコーラスが Bye Bye, Bye Bye, Bye Bye というところが、どう聴いても「ばばぁ、ばばぁ、ばばぁ」に聞こえる。それで、姉と一緒に祖母を呼んできて「ばばぁ、ばばぁ、ばばぁ」と歌いながら聴かせた。祖母はいたずらと知っていて、わざと(笑いながら)怒ったふりをする。それでさらに三人で大声で笑い合ったことを思い出した。
昔よく聴いていた曲をたまに聴くのもいいものだ。
さて、今日のところはこの辺にしといてやろう!