雨の日曜日だった。
激しくは降らなかったが、いつまでもしとしとと降り続いた。
今日もほぼ自宅で過ごした。
こんなことは珍しいのだが、お陰で色々と考えをまとめることが出来た。
今日はメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」を聴いた。
いわゆる「ロマン派」の音楽の中でメンデルスゾーンは最も聴くことの少ない作曲家なのだが、その中で弦楽八重奏曲だけは今までも良く聴いていて馴染みがある。しかし、有名なヴァイオリン協奏曲や交響曲第4番「イタリア」などもほとんどすすんで聴くことはなかった。
だだ、ここ数年のことだが、時々この交響曲第3番「スコットランド」を聴きたくなる。なにか惹かれるものがあるのだ。
しかし、旋律や響きは魅力的なのだが、不思議と掴みどころが無いようにも思われる。なぜこれほど朗々としているのだろう? よく判らないがまた聴きたくなる。
2012年の7月22日のブログにも書いたが、愛聴盤はクルト・マズア指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏。ただ、これは世間では全く評価が低い。理由はよく判る。他の幾つもの名演に比べると非常に素っ気ないのだ。せっかくの魅力的な部分も意に介さず全く素っ気なく流している(ように聞こえる)。
演奏時間も他のCDで聴けるものに比べるとおそらく最も短い。
しかし、素っ気なく突っ走るスピード感に惹かれるのだ。オーケストラも非常に現代的で機能的に聞こえる。
ゲヴァントハウス管弦楽団は J.S.バッハの時代からあるヨーロッパでも最古のオーケストラだ。メンデルスゾーンも実際に指揮をしていた。また、旧東ドイツのオーケストラという意味で、いわゆる西側のオーケストラに比べると”古風”なイメージを引きずってきたように思うのだが、CDで聴く限り、そのようなイメージは当てはまらない。また、音色は非常に美しい。
今回は何種類か聴き比べてみたが、他に、フランス・ブリュッヘン指揮の18世紀オーケストラのものも大変魅力的だ。小編成のオーケストラならではの美しい音のバランス。ピリオド・オーケストラの演奏に時々あるような奇を衒った表現が全くなく穏やかなのも私には好ましい。
今日もリフレッシュできたね。