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チームつかもと

正解や効率が求められる社会の中で、私たちはあえて遠回りを選びました。守られた大学を離れ、不便な廃校や移動式住居「ゲル」に身を置きながら、「何か」を探し続けています。それは不格好で非効率な試行錯誤かもしれません。しかし、他者と深く交わり、立ち止まって考えた時間の中にこそ、一人の人間として生きるための確かな手ざわりがあると信じています。
「チームつかもと」は特定のメンバーを指す名前ではなく、人と出会い、場所を見つけ、何かが始まる余白をつくる、私自身の関わり方です。私は少し前に立つだけで、実際に動いているのは集まってくれた一人ひとりの時間や感覚です。未完成のまま人と人が出会い、動き始める。その現在地が、これからもどこかで続いていくことを願っています。

美術表現領域  塚本 夕子 Yuko Tsukamoto

担当教員コメント

プロジェクトのアーカイブ展示と個人の制作の最新の展開と価値観や概念に対しての批評的アプローチを含み複数の関係性を開いていく展覧会ということもできる。 けれど、 みるほどにそんな定義づけが意味を持たなくなった。
人生の最もあおい瞬間に、言葉にするとしらじらしくなるような、そんなことに本当に出逢 えるのかどうかという「かけがえのないもの」が手触りをもってそこにあった。 芸術作品に内包する価値観の振れ幅が大きいほど何だかわからなくて。わからないまま突 っ走れるのは本当に奇跡的なできごとであり、鑑賞側も何だかわからないまま受け取るこ とがとてもとても大切なのである。時差を伴ってようやくわかるときがくるかもしれない し、こないままの場合も十分にありえる。 塚本さんが主体的に動いた事は確かな事実で、 個という単位を、 今という軸を超える契機を 芸術によって選ばされた結果ということもできる。私はそんな瞬間に立ち会えたのだった。