Pattern of Mimicry: tile



「同じ色の地面を踏み続ける子供の時の遊びをモチーフに連続した形のシートを制作しました。
大型ショッピング施設の床のタイルが2色のデザインだったりした時に白色の所だけを踏んで進んでいき、
白色以外の場所を踏むと地獄に落ちるというルールの遊びをしていました。
その時の感覚を模倣的に作り出すものです。」
美術表現領域 古賀 利城 K o g a T o s h i k i
担当教員コメント
「古賀利城の「Pattern of Mimicry: tile」は可変式で仮設の彫刻です。最小単位の正方形を仮想空間ではコピペによって 無限に広げることが可能であり、お手軽に形作られることは容易に想像できます。けれども現実空間では、素材を選び、 加工や細工をし、重力や費用や時間のことなど立ちはだかる様々な制約の中から実現可能な事を選択しながら単調な作 業を強いられていたはずです。その仮の到着点がこの作品であり、形や大きさは作品が展開する空間によって決定され ます。取り組む前に計画していたことから作品が別の次元に成長したと思えた瞬間は、判断を外部要因に委ね作者の主 体性が希薄になることを古賀自身が受け入れたことです。「Pattern of Mimicry: tile」は「作者」という個人を超える契 機になった作品だと確信します。」