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3DCGクリエイター 近藤真琴さん


Profile

近藤真琴さんイラスト

近藤真琴さん
3DCGデザイナー

名古屋造形大学 情報デザインコース(現 メディアデザインコース)卒業
名古屋造形大学 大学院 造形研究科 卒業

大学院卒業後、都内3DCG制作会社を経て現在大学の非常勤講師の傍らフリーランス活動中。3DCGコンテンツ全般を専門としてプリレンダリングCGとリアルタイムレンダリングCG両方の案件経験を有しています。

E-Mail: makotokondoworks@gmail.com
個人Twitter

なぜ名古屋造形大学に進学しようと思ったんですか?

映像が好きで、映像について学べる大学を探していたら名古屋造形大学の情報デザインコース(現 メディアデザインコース)を見つけたので、進学しました。

3DCGをやろうと思ったのはいつからですか?

大学1年生の頃ですね。子供の頃に『ジュラシックパーク』を観て以来、3DCGに関心がありました。
コースの授業では3DCGの他にも、Web、サウンド、映像、グラフィック、カメラなど様々な表現基礎を学びました。その中でやはり一番しっくりきたのが、元々関心の高かった3DCGでした。それで「3DCGだったら続けていけるかな?」と思えたのが、始めたきっかけです。

作品画像

メディアデザインコースの良かったところってどんなところですか?

自由にやりたいことを学べるところですね。一個の分野を追求していこうと思うと強い意志が必要になるけど、色んなことを学びたいと考えている人にとっては、多くのジャンルを学べるチャンスがあるコースなので良いと思います。最後にはどこかに進む道を絞るのですが、蓄えた知識が幅広く、学ぶ前よりも発想力が豊かになった気がしますね。

大学院に進学しようと思った理由は?

大学院では立体視の映像制作を研究テーマにしていました。
大学2年生の時に映画『アバター』が公開されたのですが、あの映画を期にリアルな立体視映像が映画館で普及しましたよね。僕は『アバター』を観て立体視を研究したいと思いました。今思えば、立体視がやりたいと言うより「とにかく3DCG技術を使って何か新しい体験を作りたい。」という感覚でしたね。経済的に苦しい部分もありましたが、必死で勉強しました。

3DCGを学ぶ上でデッサンは必要だと思いますか?

必須だとは思いませんが、物の形を正しく認識したり、光の当たり方や物の質感の違いを観察したりできるという点は、3DCGで画を作る上でリアリティを与えるトレーニングとして役に立つと思います。影の落ち方や光の反射など、デッサンから学べることも多いです。

3DCGの仕事をしていく上で学んでおくべきことはなんだと思いますか?

観察力とセンスを磨く事でしょうか。かっこいいもの、美しいもの、かわいいもの、人を感動させるものを生み出せるかどうかが重要ですね。3DCGで楽しい仕事がしたいと思うなら、自分が良いと思う事をどんどん提案してください。それで人を感動させられたら、最高です。
その為には、ジャンルを問わずたくさんの作品を観るべきですね。映画やアニメ、PV、演劇でも何でも良いので、かっこいいとか美しいと思った映像を、頭の中にたくさんストックする。僕の場合は…映画やアニメを観ていてかっこいいと感じたシーンがあると、ソフトを購入して何度も繰り返し見て、最後にはコマ送りで解析しちゃいます。
そうやって頭の中にストックしたものを、自分がCG映像を作る時に「このカットのエフェクトはあの映画のエフェクトみたいにして、でもキャラクターのライティングは別のあの映画を参考にしよう。カメラワークはあの作品のあのシーンみたいに…」って感じで利用するんです。見てきた映像の引き出しが多ければ多いほど、それだけインスピレーションが湧きますよ。

3DCGの魅力って何ですか?

常に技術が進化し、出来ることが日々増え続けてる分野です。今はリアルタイムレンダリング技術の進化が凄くて、従来の映像制作やゲーム制作に止まらず、ARやVRのような新しい体験が毎年生まれて、それらは3DCG技術によって作られます。また一方で、目にするもの全てが勉強になります。例えば『ジュラシックパーク』の恐竜も、その動きは身近な鳥類や動物を参考にしてるように、身近にあるちょっとした事が3DCG制作の力になる所が面白いです。

今までどんなお仕事をされたんですか?

著名なゲームタイトルや映画でのフルCGアニメーション制作に携わっていました。
ゲームの仕事では、カットシーン制作(ストーリーを進めるための映像演出部分)から、インゲーム(プレイヤーが動かして遊ぶ部分)で使うエフェクトの制作を行っていました。触ってきたツールはUnityやUnrealEngine4のような一般的なゲームエンジンからクライアント内製のツールまで様々です。
映画のような映像制作の仕事では、とあるゲームタイトルの映画版で、キャラクターのライティング作業やレンダリング作業やコンポジット(レンダリングした画の色味を調整し、様々な素材を合成して画の雰囲気を際立たせる行程)や、遊技機の仕事ではエフェクト作成も担当していました。
苦労した点は、3DCG制作はプリレンダリング(映画や映像のように構図の決まった画を予めレンダリングする方式)とリアルタイムレンダリング(ゲームのようにインタラクティブにCGを動かせる方式)があり、それぞれ作り方もワークフローも微妙に違うのですが、映画のようなハイエンドなプリレンダリングCGでは、1フレームのレンダリング時間が数時間かかります。1秒24フレームのレンダリングを行うにも数台のPCで一晩かけることがあります。設定などをミスして失敗したら大変な時間ロスになるので、繁忙期のレンダリング作業は殆ど徹夜で非常に神経を使いました。
最近フリーランスとして独立したのですが、母校である名古屋造形大学の卒展サイトで使うWebGL用のCGを作りました。WebGLという技術も僕にとっては初めてで、ゲーム向けのCG制作とも若干違う工程があり、大変勉強になりました。

Campus Camp

Campus Camp モデル画像1

Campus Camp モデル画像2

Campus Camp モデル画像3

大学で学んだことで卒業後に活かされたことはありますか?

スイッチという作品制作グループに所属して、インタラクティブ作品やプロジェクションマッピング映像の企画・制作・展示まで、作品を作って外部の人に見せるまでの全工程に関わっていました。外部に向けて作品を見せるのは、クオリティラインの高さや、完成させる事への責任の重さが違い、それらを学生のうちに経験できたことは、卒業後に就職した際にも、納期の許す限り作品のクオリティを上げるこだわりや粘り強さを早い段階で意識できたと思います。

3DCGを学びたいと思っている皆さんにアドバイスを!

3DCGというと、ソフトを覚えるのが大変そうという印象があると思います。事実大変なのですが、ソフトの操作や機能というのは触っていればいずれ身に付きます。もちろんCGソフトに精通していなければCG作品は作れませんが、作品のクオリティを上げるのに一番必要なのは"物事をよく観察すること"です。
例え架空のキャラクターのモデリングをするときでも、実在の生き物の骨や筋肉を観察します。アニメーションをつける為には生き物の動きを観察します。エフェクトを作る為には物が壊れる瞬間や炎や水しぶきを観察します。現実で目にするものは全てCG制作の参考になります。
あとは感動した物事(映像、アニメ、写真、景色、他なんでも)を頭の中にたくさん記憶して蓄えましょう。