イメージ表現型

2020年度入学試験より新たに導入した入試となります。

問題:テーマから、自由に発想し、絵と文章で表現しなさい。
   画用紙、ケント紙のいずれかを各自で選択しなさい。(着彩自由)
   文章は200文字以内。
時間:3時間
用紙:画用紙(八つ切り)、ケント紙(八つ切り)のいずれか選択

領域ごとに与えられるテーマから、自由に発想し、絵と文章で表現する試験となりますので
受験を考えている領域をご確認ください。

 

美術表現領域

テーマ
「生きもの」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

参考作品①

 

講評文
想定された絵画ですが、リアリティーがあり描写基礎力を感じます。手や水の表現など構成的にも美しく、見るものは作者のストーリー性にも納得してしまう作品です。

 

参考作品②

 

講評文
コミカルなイラスト表現で、かなりの完成度の作品です。文章には作者の考える「生きものの優しさ」と書かれていますが、ひょっとしたら環境についてのメッセージが織り込まれているのかと、深読みしてしまうくらいアイデアが満載で、楽しい作品です。

 

映像文学領域

テーマ
「危機的瞬間」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

参考作品①

 

講評文
だれもが理解できるわかりやすい「危機的瞬間」の場面を描いている点で非常に評価できます。構図としても手前に虫を置き、その奥に驚いている少女の表情もしっかり描いており、何を見せたいのか、何を伝えたいのかがわかりやすく描かれているのが素晴らしいです。
また、自分が思う「自分の得意な部分」や「こだわりの部分」を画面に取り入れて描くことができればさらに良い作品になると思います。

 

参考作品②

 

講評文
1ページの中に、日常から危機的状況(妖怪?)、そしてオチまでムダなく収めた構成力がすばらしいです。画力も大胆で、早そうなタッチながら確かな表現力があり、ストーリーマンガとしての可能性を感じます。

 

参考作品③

 

講評文
地球温暖化問題を「危機的瞬間」として取り上げたことは、作者が普段から社会問題など身の回りにアンテナを張っているという証でしょう。北極圏の環境に起こっているシーンを大胆な面の表現方法で表現することで、警告メッセージを見る側へより強く語りかけたいという意図が伝わってきます。シロクマに目を描き足すと、よりわかりやすいでしょう。

 

情報表現領域

テーマ
「下記の図」から自由に解釈し、視点を変えて描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

 

出典:ボストン美術館 www.mfa.prg

条件
視点とは、下記の事をさす。
・時間 ・空間 ・演出
・ストーリーの再構築(物語)などを言う。

参考作品①

 

講評文
テーマの解釈を「時間の視点を半日進める」と設定して、白を生かしたモノクロで仕上げる事で元の図版の夜の世界との変化を明確に表現できています。

 

参考作品②

 

講評文
テーマの図に存在する二人の人物のうちの一人の視点としたことで、見える世界が変化しその結果伝わるストーリーが変化するという事がよく表現できています。

 

空間作法領域

テーマ
「おもてなし」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

参考作品①

 

講評文
テーマである「おもてなし」を辞書的な意味からの連想とせず、話題として誰もが共有している「オリンピック」を介在させることで、鳥居や瑞雲といった日本的なモチーフが海外からのゲストに対する「おもてなし」の記号になり得ると捉えた視点がユニークです。「迎える」という暗示と日本的なモチーフが、もう少しわかりやすいと更に狙いが明快になっていきます。

 

参考作品②

 

講評文
テーマである「おもてなし」をストレートにイメージし、具象的なモチーフに変換し分かり易く表現しています。優しく淡い色調と筆遣いが、温かみある雰囲気を作り、両手を広げるジェスチャーが大切なものを迎え入れ、守るイメージとして素直に表現されています。差し出された両手は、背景に自然に溶け込むとよかったですね。

 

地域社会圏領域

テーマ
「情景」を想像して内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

条件
1.縦1m、横1m、高さ1mの空間をイメージし、その中に下記①、②の5つの立体が入っている情景を想像し鉛筆を使用してスケッチしなさい。
  ①2つの大きさの違う立方体
  ②3つの大きさの違う球
2.光のあたる方向を各自設定すること。

参考作品①

 

講評文
与えた条件を読み込み、更に独自の解釈を加え豊かな回答となっています。作者の文章によれば、全体を都市と考え公共施設や商業施設と想定して、都市空間をイメージしています。各立体に素材を想定してそれを鉛筆で表現しています。光による影の表現が的確であれば更に良い作品となったでしょう。

 

参考作品②

 

講評文
全体レイアウトの構想がよくできています。光の当たる具合、配置に関して「ドラマチック」なイメージを表現できています。回答者の説明文の「動き」「安定感」「浮遊感」が表現できています。それにより、立体の間の空間が魅力的になっています。