作品紹介 | Media Design Exhibition 2020

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Nostalgic video

映像

3年

  • 西脇 拓巳

動画

作品画像

  • 画像: Nostalgic video
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作品解説

1980年代の音楽「City pop」を題材にしたアニメーションMVです。制作のテーマは「体験したことのない懐かしさ」の追究です。時々感じる「懐かしさ」はどこから来ているのか?そしてなぜ居心地がよく感じるのか、と興味がわき、
この感覚が共有できれば、コロナ禍による自粛生活やSNSなどによるストレスが少しでも和らげることできるのでないかと思い、制作しました。

「city pop」にした理由は、自分自身が「懐かしく」感じる部分で、気分が楽になるので、それが何か具体的にわかるかもしれないと思い、選びました。

イヤホンをつけながら歩いている人物は、Clip Studioで一コマ一コマかき、アニメーションにしました。
後ろの背景はillustratorで1枚ずつ描き、夜の街、ネオン街を音楽に会うようなイメージで制作しました。これらをafter effectでカメラを動かしながら、街で歩いてる様子を編集しました。
1980年代の画質に合わせたかったので、淡い光をあてて、できるだけ近づけてみました。
音源は同じゼミの4年の伊藤良太さんにお借りして、使わさせていただきました。ゆったりとした曲調でcity pop により近づいた曲でした。

当初、日常風景をロトスコープで撮ろうとしましたが、制作していくうちに、ジャンルがばらばらで統一感がなく、具体的な要素を拾えずにいたので、city pop一つに絞り込みました。

結果,制作していくうちに、個人的な意見としては「懐かしさ」には「粗さ」があると感じました。
動画の画像にしても、音源のノイズ音など、当時のテレビやラジオを連想させることで「懐かしさ」が感じることが分かりました。体験したことのない懐かしさは身近にあるのだと感じました。
曖昧な定義ではあるが、少なくともこのような要素が必要なことが分かります。
「懐かしさ」を感じることは、同時に幸福感を感じることであり、ストレスを解消することにも、繋がります。今の時期に大事な感覚だと、制作をしていて思いました。

これを見て少しでも、気持ちが楽になってくるれると、嬉しいです。

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