宮田真帆さん

 

宮田 真帆さん

プラチナゲームズ株式会社 開発本部

メディアデザインコース(旧 デジタルメディアデザインコース)卒業後、プラチナゲームズ株式会社に入社。PS4/PC用ソフト『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』の制作に携わる。

ーいま、どんなお仕事をしているんですか?

ゲームデザイナー(プランナー)という仕事をしています。

ーお仕事の内容について詳しく教えてください。

入社1年目に配属されたプロジェクトでは、主に宝箱やアイテムを取得できるポイントの配置を任されました。
宝箱は、ここに宝箱があったらプレイヤーが喜ぶだろうなとか、背景の景観を損ねないようにとかを考えながら配置を行ってました。

あとは、ゲーム中に登場するシューティングのミニゲームステージを作りましたが、ノーマルとハードでそれぞれ16ステージあって、合わせて32ステージをひたすら作り続けるのは大変でしたね。
他にも細かい作業もあって、たとえばテキストの管理など色々な事をやりました。

今所属しているプロジェクトでは、主に簡単なプログラミングを組めるツールを使って、各ステージの遊びやシナリオの流れを組む仕事をしています。まず遊びの内容について詳細な仕様を作ったら、それをディレクターに確認してもらって、OKが出たら今度はプログラマーやアーティスト(グラフィックデザイナー)に素材の発注をして、素材が上がってきたら実際にツールを使って遊びを組んで遊び心地をチェックして、気になるところは直していって……という事を繰り返して制作を進めていきます。

ーゲーム会社を目指そうと思ったきっかけは?

小学校の頃に攻略本の巻末に載っていた開発者インタビューを読んで、ゲーム作るのって面白そうだな〜と思った事が、ゲーム業界目指すきっかけになりました。

ーメディアデザインコースになんで入ろうと思ったの?

当初、ゲーム業界へは3DCGデザイナーとして就職したいと考えていたので、それを含めてゲームの事が学べる専門学校に進学しようと考えていました。でも実際に専門学校の体験入学に行ってみると、授業では選択した3DCGの事しか学べないとか、別のこと学べても授業外の時間を使わないといけないという事を知りました。

私は色々やりたい派だったので、専門学校よりも大学の方が色んなことを学べそうということを知って、大学に進学しようって決めましたね。その中でもメディアデザインコースは「ゲームやメディアに関わるいろんなことが学べる」とあったので、じゃあここにしよ〜って。

ーメディアデザインコースのいいところって?

授業で色んな事を学べる、という点かな。デッサンも、グラフィックデザインも、Webデザインも、3DCGも、プログラミングも、サウンドも…あれがすごく良かった。ゲームっていろんな要素の複合体なんですよね。私のゲームデザイナーっていう職の場合、プログラマーやアーティストやサウンドといったいろんな職種の人に、こういう事をして欲しいとか、こういう物が欲しいとかってお願いをしに行くんです。なので、こういう遊びが欲しい!と思った事に対して、何が必要なのか、どれくらいのコストがかかりそうなのかが、大学で一通り学んだので大まかに予測が立てられる。あと単純に、アーティストやプログラマーが使う専門用語がなんとなく理解出来るので、どんな話をしているのかが分かるっていうのも授業のおかげかな(笑)

ー楽しかった授業はありますか?

プログラミングの授業です。当時の課題は「紙芝居型のゲーム制作」だったんですけど、初めて自分の力でゲームを一本作ったので印象的です。初めてプログラムの書き方を教わりましたが、思ったよりも理解しやすくて、面白かった! ゲームデザイナーという職でもスクリプトというものを使って、簡単にゲームのプログラムを組んだりするんですけど、授業で学んだおかげか、先輩にスクリプト組むの早いねって褒められました。

ー大学で学んだことで役に立っていることはありますか?

プロジェクションマッピングの制作プロジェクトなどに関わったのはいろんな経験になりました。ちゃんと仕事として依頼を受けて、スケジュールや納期がきっちり決まっていて、というのを体験できたのがよかったですね。そのときに、スケジュールの中で動いていくという心構えができたかもしれません。

ーいま学生時代に戻れるなら何がしたいですか?

ちゃんと1本ゲームを作りたい! 卒業制作でMyoという腕に嵌めて操作するコントローラーを使用したゲームを制作をしたのですが、あれはまだまだ未完成の状態。だから、もし学生に戻れるならちゃんとゲームを一本完成させたいです。

 

△卒業制作の作品「Myoゲームプロジェクト」
Myoというアームバンド型コントローラーを使用した、画面を見ずに音だけを聴いて遊ぶシューティングゲーム作品。

ーゲーム業界の大変なところ教えてください。

ゲーム一つ作るのに必要な作業量って膨大なんです。どうしても、ひとりひとりの作業量が増えている。それをスケジュール通りにこなすのはやっぱり大変ですね。本当はもっとクオリティ出したいけど納期が…という葛藤はゲームに関わっているどんな人も感じていると思います。なので、一つのものに時間をかけてじっくり作り上げていきたい、という人には難しい部分もあるかもしれません。

ーゲームに関わる仕事につきたい場合、どういうことをしたらいいでしょうか?

職種によって違うので一概には言えないですね…。
3DCGやデザインなら、世界観やこだわりを持っておきべきだと思います。就職活動でポートフォリオっていう作品集を提出するんですが、他の学生に比べて技術力が劣っていても、自分自身が持っている世界観をしっかりアピールできれば会社が目にとめてくれるかもしれないので、そういうのは持っておいたほうがいいと思います。
ゲームデザイナーの場合は、アセットの制作という面で切り取ると「一番何もできない職種」と会社で言われた事があって、だからこそゲームの面白さを一番考える存在で無くてはいけないんだ、と教えてもらいました。ゲームを面白くするためにはどうしたらいいかを考えるのが仕事なので、世の中にあるいろんな種類のゲームをたくさんやって、面白さの研究すると良いと思います。あとは、アーティストやプログラマーといった制作に関わる人とたくさんやりとりをする職種なので、コミュニケーション能力は必須ですね。

ーありがとうございました!