9月7日(水)曇り 時々 雨

朝、診療時間の始まる前に歯科を受診。先週末に治療した歯があまりに痛むので急遽治療を入れてもらった。

予約した時にはとりあえず応急措置で済むのかと思ったが、それどころではなかった。レントゲンを撮った結果、根本的な処置が必要とのことで、麻酔をかけて神経を除去することとなった。

今回「痛み」について考えることが多かった。「痛み」というのはこちらが受け入れるか否かに関わらず襲ってくる。だいたい人間の種々の反応というのは、個としての生命の維持か種の保存につながるものだと思うのだが、果たして人間にとって「痛み」とはどのような意味があるのだろう。

「ここが傷ついているよ!」という警告を発してくれているとしても、そこを修復する能力が無ければ意味がない。現在なら歯が痛ければ歯科医に、おなかが痛ければ内科医に行くことができるので、言ってみれば「医者に行きなさい!」という信号とも言えるわけだが、医者の居なかった太古の人類にとって何の意味があったのだろう。

ぺろっと舐めて治るような傷や、あるいは動物として個体を超えて学習し蓄積してきた知識、例えば薬草を摂取したり、温泉や土中のミネラルなどを摂取することである程度は対処できたかもしれないが、そんなことで対処できない重篤な症状の場合、「痛み」はむしろ苦しみを与えるだけで、それが個体や種の維持に何の役に立つのだろう、と考えてしまう。あまりにも殺生な話ではないか!?

たまに誤ってウニの足を踏んでしまうことがある。「ニャッ!」と言って飛んで逃げるので痛いのには違いないと思うが、それが彼にどのように捉えられているのだろう、と考えてしまう。次に同じようなシチュエーションにならないよう気をつけるとすれば痛みの意味はあったと言えるのだろうが、逃れられないし対処のしようがない痛みが動物にもあるとすれば、どのような意味を持つのだろうかと考えてしまう。痛みについて言及している哲学者もいるようなので、ちょっと調べてみようかな…

などと、考えながら気を紛らせているうちに何とか今日の処置は終了した。時々、集中力が削がれるような痛みが襲ってきたが何とか耐えることができた。処置を終えるまで1時間。ただ、これで終わった訳ではなく、まだまだ治療は続きそうだ。

午前10時に大学へ。
少し書類の処理等を行ったあと、お隣の愛知文教大学の冨田学長を訪ねた。

実はほんの近くにある大学なのに、お訪ねしたことがなかった。
冨田学長とはこのところ何度かお目にかかってお話ししている。今後も率直に意見交換しながら協力しあってゆこうと思う。

お昼は学食で野菜の天ぷら丼。
揚げたてで香ばしく美味しかった。
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午後からは打合せ、その後、名古屋キャンパスへ移動。
木蔭は少し涼しくなってきたようだ。
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時間より早く着き、いつもなら図書館で過ごすのだが、今日は休館のため。名音大の1階でゆったり。
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ここはランチタイムにコンサートなども行われることがあり、明るく気持ちの良い空間だ。

学園本部での用件が終了し、名古屋キャンパス前のバス停でバスを待つ。
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夕暮れ時の空。雲の色が層によって異なるのが面白い。

その後、春日井で開かれている「桃藝」の決起大集会に遅れて参加した。桃藝は何度かこのブログでも紹介しているが、毎年10月に開かれる名古屋造形大学の芸術祭に出店する教職員が経営する店の名前だ。

今年も若手の新メンバーが加入。二次会のカラオケも盛り上がった。
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帰宅すると旅行に行っていた家族が帰宅していて、お土産のお酒の飲み比べ。
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激痛から始まった一日だったが、楽しく幕を閉じた。