6月9日(火)曇り

朝はいつも通り大学へ。
少しだけ仕事をして歯科医へ。

歯石をガリガリ取って口のお掃除をしてもらった。
前回の歯科衛生士さんの話では、今日は歯周病の専門の方に見てもらい、次回は歯肉を切って… というコワイ話になっていた筈なのだが、何故かそういう流れでは無くなっていた。何故だか分からないが敢えて聞かずにおこう。

その後、名古屋キャンパスに移動。
笹島町バス停から見る空は厚い雲に覆われている。
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名古屋キャンパスで少し時間が出来たので、図書館でチェリビダッケに関する本を読みつつ、ブルックナーの交響曲第8番(チェリビダッケ指揮のミュンヘン・フィル)を聴いた。

何とも言葉にし得ない演奏だ。テンポは極めて遅いが、聴いているうちにテンポとかリズムとかの感覚が無くなってしまう。すばらしく調和の取れた音空間に浮遊している感じ。
第3楽章の終結部はホルンが弦と掛け合いながら美しいメロディを奏でるのだが、まるで薄暮の空をずっと眺めているような感じ。自然の風景に時のきざみが無いように、いつしか光景が移り変わってゆくようで、えも言われぬ美しさ。いや、そんな言葉を使った瞬間に空しくなってしまう。ああ、なぜ実演を聴かなかったのだろう? 一生の不覚としか言いようが無い。

その後、会議があり、終了後、帰宅。
すっかり空は暗黒。
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