4月14日(土)小雨のち晴れ

例年行われる新1年生の「新入生研修」。名古屋市中区にある「真宗大谷派名古屋別院」で行われる。今年は例年より少し遅めだが、サクラはまだ残っている。散った花びらで地面まで染められている。

境内では学生たちがハトと戯れている。まだ、少し時間が早いので学生たちの姿はパラパラ。

本堂の中は広い空間。ここは300年以上の歴史があり、名古屋造形大学が属する同朋学園に縁の場所でもある。180年あまり前にこの地で開かれた「閲蔵長屋」という、僧侶がお経を閲覧するための施設が学園のルーツだ。

今日はその場所で加藤ご輪番のお話を聞く。最初は少し緊張気味の学生たちだったが、ご輪番の優しいお声と語り口に徐々に緊張も解れ、熱心にお話に聴き入っている様子だった。特に「不思議」とは決して怪奇とか神秘とかいう意味ではなく、本来はそうあってしかるべき「あたりまえのこと」なのだ、というお話には頷きながら聞いている人も多かった。

さて、ご講話が終わった後は各コースに別れ美術館などの見学へ。大学のバスがずらっと並んでいてそれぞれの行き先に向かう。

私はコンテンポラリーアートコース・アニメーションコースのバスで愛知県美術館で開かれている「魔術/美術」という展覧会へ。隣りを走るバスは名古屋ボストン美術館へ向かうグラフィックデザインコースのバス。先頭の座席には高北先生の姿が見える。

愛知県美術館に着く頃には晴れ間も出て気温も上昇、春らしい好天になった。

愛知県美術館学芸員の中村さんが今日は解説して下さるということ、この機会に、中村さんがどのように学芸員になられたのか率直に質問してみた。美術館によって求められる資格が少し異なることや採用試験のことなど、学芸員資格を取ろうとしている学生には非常に参考になるお話を聞くことができた。

特別の撮影許可をいただき、中村さんに解説をいただきながら作品鑑賞する学生の姿を撮影させていただいた。私はオープニングの際にも見たので二度目だが、やはり解説をしていただくと作品の理解度が違う。学生たちにとっても本当に良い機会を与えたいただいたと思う。中村さんありがとうございました。

さて、研修が終わって、今度は野球好きの教職員のあつまり「愛球会」が始まった。当日は阪神-中日戦のデーゲームが終わったばかりで、その話題から始まり、話はどんどん拡がってゆく。夜の更けるのも忘れて盛り上がった。