8月3日(土)晴れ

朝9時半に大学へ。
今日は空気が乾燥しているせいか、風景の中からも水分が取り除かれた感じで、非常に景色がクリアだった。少し、秋の風景に近い見え方をしていた。

大学で少し調べものをして、愛知陶磁美術館へ向かった。

今日は「アジア現代陶芸展」の開会式と内覧会だ。
この展覧会は、日本、韓国、中国、台湾の現代陶芸作品の展覧会。300名の作家の作品が展示されていて、見応えがあった。

今回の展示の面白いところは国別の展示ではなく、共通点が感じられる作品ごとに纏められていた(…と思う)ことだ。観ていて国を越えた、アジア的といって良いのか、何らかの共通感覚のようなものがあることをひしひしと感じた。ここにアジア外の作家の作品が入ってくると、かなり感覚の段差のようなものを感じることとなっただろう(そのような企画も是非観てみたいが…)。

そこで、ちょっと面白い鑑賞の仕方をしてみた。作品を見てどこの国の作家か想像してみるのだ。比較的判るタイプの作品もあれば、全く覆されることもある。
これはどう見ても日本人の感覚ではない、と確信した作品が日本の作家だったりする。また、その逆もある。

そんな中で「これは欲しい」と思った作品が4点あった。自宅に飾っておきたいと思ったのだが、そのうち3人が日本の作家、1人が台湾の作家だった。これは予想外で、自分でも不思議に感じた。身近に置きたいと思う作品4点のうち3点が日本人の作品だったということは、何か親和性が高い、ある種の共通の感覚があるのかもしれない。アジア的な共通感覚の中に、さらにそれぞれの国や地域に起因する微妙な匂いのようなものがあるのではないか、と感じた。
ただ、自分が展覧会を企画するとしたら全く違った人選になったと思う。逆に日本以外の作家の方が多くなったかもしれない。
このように、勝手な夢想をしながら展覧会を観た。

色々な意味で面白い展覧会だった。
このような見応えのある展覧会を観ると、できればアジア以外の現代陶芸の展覧会も是非企画していただきたいと思う。そこから見えてくるものを想像するとわくわくする。

内覧会を見終えて、しばし思索しながらコーヒーをいただく。

陶磁美術館からの風景も非常にクリア、遠くの山々がくっきり見えた。

一旦家に帰り、夕刻、今度は明治村へ。

入鹿池も以前来たときよりは水量が増えているみたいだ。

明治村で名古屋造形大学のデジタルメディアデザインコースが上映するプロジェクションマッピング作品を観た。

午後7時から映写が始まり、15分ごとに繰り返し上映される。
現場に着くと、スタッフは調整に暇が無い様子。

まだまだ、明るいので第一回目の上映は見えにくいだろうな…
と思っているのかどうなのか、渡邊先生の表情にも緊張が。

外山先生も交えて、最後の調整が進む。

そうしているうちに続々と人が集まってくる。

そして、いよいよスタート。

やはり最初は周りが明るくて見えにくかったが、二度目、三度目になるにしたがっって鮮明な画像が目に飛び込んでくる。

先生方と学生が一丸となって結実させた作品、今回はストーリー性を重んじたことが読み取れる。今後もこの勢いで展開を続けてほしいと思う。
本当におつかれさま!

8時を過ぎるとほぼ真っ暗となり、遠くに愛知工業大学のプロジェクションが見える。

こちらはビジュアル的な面白さを追求しながら背後のテーマが浮かび上がってくる作品。指導された鳥居先生とは随分久し振りにお会いした。

宵街映写-、それぞれの特色を比較するのも面白い。

花火の打ち上げを見ながら明治村を後にした。

準備の状況、テレビ取材のことなどデジタルメディアデザインコースのブログで紹介されている
https://www.nzu.ac.jp/blog/digital/archives/tag/宵街映写

タイムテーブル等は”宵の明治村”HPにてご参照を!
http://www.meijimura.com/yoi2013/

あ、そうそう、私、明治村の村民になりました。