3月9日、学内ギャラリーにて桃美会賞展の搬入を行いました。桃美会賞は卒展で各コースから選ばれた優秀作品に送られる賞で、毎年春に学内ギャラリーで優秀作品の展示が行なわれています。
今年のデジタルメディアデザインコースの桃美会賞作品は、OculusRiftと水彩画の風景を組み合わせた水野くんの「360°風景画」と、腕に付ける筋電センサーのMyoを使った山田さん、宮田さんの音による作品「Myo Game Project」の2点です。
色塗って、カーペットを敷く たかひこん@デジタルメディアデザインコース
3月4日、下地を塗ったアトリエの床にペンキ塗装しました、写真は2度塗りの時のもの。見違えるほど奇麗になりました。
塗料が乾いたら、次にカーペットを敷き詰めます、OAフロアなどによく使われる業務用のタイルカーペットですね。カーペットには縫い目があって、伸縮率の違いで浮いてくるのを防ぐため縦横交互に敷きます、最近のカーペットは裏のゴムの性能が良いのか接着剤無しでも滑りにくくて、ただおくだけで十分安定します。
カーペットが敷かれるとちゃんとした部屋っぽくなりましたね(笑)今回はA108とA109の両方の部屋にカーペットを敷き、アトリエとして4月から使う事になりました。ちなみにA109はコースの倉庫としても引き続き使うので実際は部屋の半分以上が物置となってまして、展示台やコース備品の空箱などが大量にあり、それらの整理がめちゃくちゃ大変でした・・・・。
部屋が出来たらとりあえず荷物を前アトリエから持込みます、速攻散らかりましたが(笑)なんとなくアトリエらしくなって来た感じです。
自分の場所は自分で作るサバイバル! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
3月2日、アトリエの床に下地材を塗装しました。卒展が終わったと同時に来年度にむけて早速動き出す訳ですが、ゼミ室の場所を大幅に見直す事になり、コース内で大規模な引っ越しを行いました。
他コースと違って本格的にゼミ制を取っているデジタルメディアデザインコースですが、年々様々な事が変化していく社会に対応するためには、ゼミを部屋ごとに分けるよりも、ゼミ同士の連携などを促進するため大部屋にゼミを複数置く方が良いのでは?という結論に至り、D棟2階の各部屋別に置いていたゼミを一部A棟1階の広いアトリエに移設する事にしました。
その結果、A108とA109という部屋に3つのゼミを置く事になったのですが、そもそもこの2つの部屋は織り工房と染色工房だったところ、当該コース廃止に伴って3年前に譲り受けた場所で、A108は1年生のアトリエとしてA109は倉庫として使っていました。今回ここにゼミを置くという事になったは良いのですが、特にA109は染色工房だった当時のままで、あまりに汚れが酷く倉庫としてしか使い道が無かったのですが、引っ越しに伴ってゼミアトリエとして使えるようにする必要が出てきました、大学側で改装をお願いしたかったのですが予算が厳しいとの事で・・・例によって今回も(過去記事参照)自前で改装する事となりました・・・。
自分達のアトリエは自分達で作るのだ!と言う事で、まずは床を奇麗にするところから!特に染色の薬剤や塗料で汚れた床は酷い有様、さすがにこのまま使いたく無いのでコンクリート塗料を塗るためこの日は下地材をゼミ生達で塗りました。DIYで毎回アトリエを改装している我々っていったい・・・・ま、いっか。
雪降る金沢へ〜 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
2月26日、卒展企画として卒展のために動いてくれた4年生3年生の卒展プロジェクトメンバーを対象にした「他大学の卒展を見に行こうツアー」を行いました。
今年の訪問先は金沢美術工芸大学の卒制作展。朝8時30分に春日井駅の大学バス乗り場に集合し、いざ出発!東海北陸自動車道を北上するにつれて雪!途中のひるがの高原サービスエリアでも結構降ってました! そして12時過ぎに金沢着、金沢は雪が積もってました。
金沢美術工芸大学の卒業制作展は21世紀美術館内にある市民ギャラリーで行なわれているため、21世紀美術館と合わせて見学。結構見て回るにはボリームがありすぎて2時間ほどの滞在時間で全て観るのはなかなか難しかったですね、ちょっと時間配分ミスしました(反省)
美術館の後は金沢美術工芸大学を見学、他の大学がどのような環境で制作や研究を行なっているのかやはり気になるところですからね、せっかくなので無理を言って視覚デザインの坂野先生に学内見学ツアーを企画していただきました。いろいろな施設をくまなく紹介していただきありがとうございました!
日帰りツアーという事で、ちょっと時間に余裕がない感じではありましたが、参加した学生達には良い刺激になったかと思います、これで卒展関係の企画は全て終了、みなさんお疲れさまでした。
搬出しました たかひこん@デジタルメディアデザインコース
2月21日(日)卒展最終日は5時に閉館し、その日のうちに搬出を済ませます。大抵の場合、展覧会の搬入と搬出では圧倒的に搬出のほうが作業が短く済むものでして、5時から8時の間で完全に撤収するというスケジュールになっています。
デジタルメディアデザインコースの学生達は在学中にいくつかの展示を経験してきています、特に最近は先輩から後輩へそのノウハウが受け継がれていて搬入搬出に関しては結構手際が良く作業もスムーズ、おおよそ7時にはほとんど梱包されて運び出すだけとなっていました。
デジタルメディアデザインコースはコース持参の展示や機器類が多いので、大学が準備する大型トラックとは別にコースで準備しているトラックに荷物を積み込んでいます。本来、大学備品は大学が準備するトラックで済ませる事になっているのですが、コース持ちの荷物が他コースと比べると圧倒的に多過ぎて、現場が混乱するのを避けるため特別な搬出形式をとっています。そして今回のコーストラックの運転手は渡邊先生!まぁ教員もこうやってかり出される訳ですが(笑)特にトラブルもなく8時過ぎに荷物は無事美術館を出て行きました。
6日間の展示 無事終了です。 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
2月21日(日)卒展もついに最終日。展示の土日は多くの卒業生達が来てくれます、最終日も去年の卒業生をはじめ多くの卒業生達が顔出してくれました、また会場にご来場くださった多くの皆様、ありがとうございした。
今年のトピックとしてはサイネージパネルと4Kモニターを使ったコンテンツ、Oculus Rift、それにMYOセンサーを使ったコンテンツが出展出来た事ですかね。デジタルメディアデザインコースではゼミ制で運営していますが、各ゼミでそれぞれ特徴ある機材や手法が試みられていて、ゼミによっては毎年のテーマがざくっとあったりします、それらが形になって出展されるとなんとなく一歩進んだ感じになりますね。
まだまだコンテンツとしては未完成のような作品も多かったとは思いますが、一歩づつという感じです、来年度はこれをふまえてさらに新しい事に取り組めたらと思っています。
後半〜 ツール完成と応用まで たかひこん@デジタルメディアデザインコース
前半に書いたような紆余曲折があってビジュアル案が出来上がり結果的にめでたくコンペで選ばれましたが、本当に大変なのはこの後の作業だったりします、つまり選ばれたという事は様々なツールにそれらのビジュアルが使われるという事で、実際に使うポスターやフライヤーのデザインを手がける事になります。コンペに出したものはあくまで仮組したものなので、実際に使うために必要な情報を入れ組み直す必要があります。卒業制作作品の制作とは別に卒展ビジュアル関連のグラフィックデザインを全て落葉さんが行いました。
例えば基本となるポスターとフライヤーに関しては、200人あまりの学生達の名前からプログラムで生成されたビジュアルがちりばめられていますが、大きさや位置、それに色のバランスなどを配慮しながら、そこに必要な文字情報を入れています。タイトル一つにしても入れ方に苦慮し数十パターンを作っています。斜角のついた文字構成ですが、文字フォントの選定はもちろんのこと角度の微妙な調整や字間なども細かく調整してます。
特に今回何度もやり直したのは表面下の日時などの情報と、裏面の公開講座などの文字組と構成・・・少し変えては何度もプリントアウトしてチェックを繰り返し、時にはざっくりとやり直しをしてみたりと結果的に40パターンほど作っていたのではないでしょうか。たかがポスターされどポスター、ビジュアルコンセプトから最終構成まで全てを手がけるとなるとやはり相当な工数が必要になります。
おおよそポスターやフライヤーが決まって来たら、その他の封筒や会場看板などのツールも手がけます、さらに会場で配るグッズのパッケージもデザインしてもらっています、レーザーカッターで切断してパッケージを作った記事を以前書きましたが、パッケージのビジュアルも落葉さんに制作してもらってます。会場入り口の看板や、会場にぶらさがっていた布のバナーももちろん彼女によってデザインされています、ゼミでもいろいろと意見を交換しながら微調整をかけ仕上げていきました。
さらに今回、コンセプトの「原石」から出来上がったビジュアルがプログラムによって生成される事もあって、この仕組みを使ったワークショップを会場で行なう事になりました。可児君のプログラムは文字列から原石(宝石)のビジュアルを生成する事ができます、なので名前を打ち込んでもらって出来上がる宝石を使ったオリジナル缶バッチを制作する事になりました。手順は画面に名前などの文字を打ち込んで原石(宝石)をまず作り、それをIllustratorのフォーマットファイルに張り付け、缶バッチのデザインに仕上げ、プリントアウトしてその場で缶バッチを作るというものですが、当日スタッフに入る他コースの学生にとっては案外この手順が難しいという事で、4年生の藤井さん、加藤さんに細かな手順書を作ってもらいました、その検証時の記事はこちらにあります。
ということで、今回の卒展ビジュアルは、最初の「一人一人が原石」というコンセプトからビジュアルの制作、ツールの仕上げ、そしてワークショップなど一環した流れが組み込まれていて、手前味噌ではありますがよく出来たんじゃないかなと思います、デザインはまさに設計ですからね、グラフィックデザインの面白さを関わった学生達も楽しんだと思います。
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