8月3日(金)いよいよ明治村でのプロジェクションマッピング「宵街映写」の搬入となりました!とりあえず機材をまず大学から明治村へ運ぶのですが、夏休みのこの時期って箱形のアルミバントラックってイベント関係などでレンタカーが枯渇するらしく、一足おさえるのが遅かったようで、平台のトラックしか調達できませんでした・・・。
トラックが平台ということで、以前にプロジェクターの台座を組み立てましたが、今回それを解体せずにそのままトラックに積んで作業工数を減らそうという事になりました、結構無茶してるような気もしますが(笑)明治村ではこの日「コスプレサミット」が行なわれていたようで、コスプレイヤー達がたくさん居る中での搬入作業、アニメの世界のような人達に囲まれてて、なんか普通の格好している僕達が変な感じでした。
明治村でのプロジェクションマッピングは約1ヶ月間あります、なのでケーブルなど敷設出来る部分は雨など養生を施したりケーブルモールを敷設したりと大変な作業が続きます、特に問題になるのは毎回ほとんどの機材を出し入れしなければならないという点。つまりPCやミキサーはもちろんプロジェクターも毎回設営し、かつすべてを結線していく必要があります。例えばスピーカーとミキサーは50mもの音声ケーブルで繋がなければならず、かつお客さんの歩く場所はモールで養生されていなくては行けませんから、この日の搬入だけでなく、毎回ごとの設営と解体を出来るだけスムーズに行なうための工夫が必要で、かつそれらを風雨から守る必要もあって実は結構大変なんですよね。
とりあえ設営は終了し、閉館後あたりが暗くなってきてからやっとプロジェクターの合わせや動作チェックです、プロジェクションマッピングは暗くならないと出来ない作業も多いのが結構厄介ですよね、一通り実装を確認し、あとは本番をまつのみとなりました。
7月28日(金)明治村にて投影実験を行いました。以前は天候がよくなく携帯連携のみを実験しましたが、いよいよ本番前という事もあってそろそろ建物の壁面に映像を投影しておかないと、問題点や改善点を修正する時間がなくなります。
この日の投影はほぼ最終段階という事で、出来て来た映像の速度や色などのチェックとインタラクティブ部分の各種チェックを行なおうと思っていましたが、やっぱりトラブルってついてくるんですよねぇ・・・明治村のwifiの一部が落雷によって破損したらしく、ちょうどマッピングを行なうエリアではPCがネットに繋がらない事件!携帯連携はじめインタラクティブ部分を動かすためには映像を制御するPCを外部サーバーに繋げる必要があるのですが、それが出来ないという事態に、急遽個人持ちのiPhoneでテサリングで乗り切るという荒技でなんとか動作をチェックする事はできたものの、これから本番を迎えるのでなにか対策を考えないといけなくなりました・・・。
7月26日(水)明治村でのプロジェクションマッピング「宵街映写」にむけた制作がいよいよ締め切り間近となり、アトリエはフルタイムで動いております!今回のプロジェクションマッピングは従来の映像投影に加え、携帯電話と連携するインタラクティビティを導入する事になっているので、制作現場は映像撮影・編集・3DCG制作・SE制作・制御システム構築・サーバー運営・携帯Webコンテンツ制作など多岐にわたっており、CGをレンダリングしていると思えば、プログラムをゴリゴリ書いているしと、ゼミアトリエ内は様々な事が同時進行しています。
音楽の時間の関係や編集技術の関係などから、クロマキーを使った実写撮影部分は最後の最後まで右往左往し、この時点でも撮り直しなどが発生しまくってました・・・絵コンテ通りには行かないのでカットを変える事もしばしばで、まだまだ余談を許さない制作現場です!学生とは言え、学内課題とは違い、本格的に外で上映する作品となるので責任ある仕上げが必要です!みんな頑張りましょう!
6月20日(火)夏に開催の「宵街映写」プロジェクションマッピングにむけて、絵コンテなどがだいたい上がってきたので、いよいよ素材制作も本格化しはじめた今日この頃です。今回は2年前ほどストーリー重視ではないのですが、一応シーンのなかで何名かの人物が登場する事になっています。ただ登場すると言っても影絵のようなシルエットとして扱うことになりました。
ということで、シルエットをアニメーションで描くか?実写撮影した演技をトレースするか?でどちらが作業的に効率良いか考えた結果、グルーンバック、つまりクロマキーで人物の演技の輪郭を抜き取って出来ないか?という事になりました。この日はそれを試すためにアトリエにグリーンの布を貼って最初の撮影を行なってみました。
夏の明治村でのプロジェクションマッピングはプロジェクターを2台使った通常より横長(2倍長い)な映像となるので、画像解像度を保ために4Kカメラにワイドレンズを装着して一気に撮影してしまおう!という算段!! まぁやってみたけれども、グリーンの部屋の狭さやら、安定した光量がセッティング出来ないやら何やらで、理想通りには全く行きませんで・・・・結局紆余曲折前途多難という感じとなりました(笑) まぁそんなものですよね、今後もトライ&エラーを繰り返しながらなんとか制作するしかないですね。
あ、ちなみに小道具でつかっている懐かしの黒電話は、わざわざ中古で買いました!
8月の1ヶ月間行なわれたプロジェクションマッピング「宵街映写」2015、今年は天気にも恵まれほぼ中止無く無事終了いたしました。多くのお客さんに来ていただきました、ありがとうございました!写真は搬出の様子です、搬出はちょっと雨がぱらつく中でした。次回は秋に行なわれる「あかりの明治村」にてプロジェクションマッピングが決定しています、すでにコースではそれにむけた制作がスタートしています、次回も是非起こしください!
今週もたくさんのお客さんでした! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
お盆もおわって一段落とおもいきや!この土日の宵の明治村も多くのお客さんでにぎわっていました!そしてもちろんのことプロジェクションマッピング「宵街映写」もたくさんのお客さんに見ていただきました!
とくに7時スタートの最初の1回目はそれこそ札幌電話交換局を取り囲むくらいの人、正直ベストポジションでマッピングを見てる人は全体の3割程度なんじゃないか?と思うくらいです(笑)そうそうプロジェクションマッピングは建物に合わせて映像を投影して錯視を利用する事で建物があたかも動いたりするように見せるのが特徴で、それには建物に対して立体的に映像が見えるように設計された映像を投影します、特に3DCGによる疑似立体は建物をある視点から観る事を前提に組みたてます、つまり建物に対して立体的に映像で錯視を起こすためには一人称である必要があります、逆に言うとマッピングの最大のウイークポイントはある一点からの視点からでないとちゃんとした立体に見えないという事になるのです。
今回の電話交換局の場合、左右2面に映像を投影しています、投影される映像は平面ですが、映像として観る人はある視点から立体的にそれを見ていますので、3Dの映像をあじの開きみたいに平面に開いた状態のものを投影しています、ということで今回のマッピングのベストポジションは2つの画面が交差するところ、つまり真ん中辺りという事になります、ちょうど円形の芝生の植え込みがあるのですが、そのすぐ前を視点として設計して作っていますので、もしお客さんがおおくて端っこからしか観れなかったという人は、お客さんが少なくなった4回目あたりの上映時間にベストポジション(椅子を置いてる辺りかな)でみていただくと、より一層立体的にみれるかなと思います。
お盆休み最終かな? たかひこん@デジタルメディアデザインコース
8月16日(日)も明治村は多くのお客さんでにぎわいました!お盆休みもこの日で最後という方も多いのかな?と思いますが、みなさんどんなお盆休みを過ごされましたか? 宵街映写のスタッフ達は休み返上でこの1週間プロジェクションマッピングの運営を行なってきました、そんな学生達に支えられてのイベントです、プロジェクト運営とはいえ大変な作業を担う彼等にも感謝です。
宵街映写では札幌電話交換局の壁面2面に対して2台のプロジェクターで投影しています、マッピングを観るベストポジションはちょうど2つの映像が交わる角の正面、お客さん用に席が置いてある辺りになります。連日多くのお客さんなので早くから席取りされてるお方もおられます(笑)最初の上映はかなりのお客さんが入るので、なかなかベストポジションに観れないかもしれませんが、上映は15分置きに行なっていますので、端っこからしか観れなかった方は後の上映でもう一度見ていただけたらと思います。
せっかくなのでちょっと裏事情を(笑)宵街映写は2台でのマッピングで、プロジェクションマッピングとしては規模の小さいものになります、映像出力はノートPC1台、出力される映像を外部ビデオボードで分配してるだけのシンプルな構造です、建物に映像を合わせるにはそれなりのソフトウエアや技術が必要になりますので、その辺りはノウハウという事になりますが、業務用の高価なプロジェクターをのぞけば、機材構成は比較的簡単に実現できるのではないでしょうか。
ただ、遠方への映像伝送はちょっと工夫が必要です、今回はHDMIエクステンダーを使って長距離伝送をしています。安定した映像送出が一番大事な部分になりますが、去年までリピーターケーブルを連続しての接続で送信エラーが多く苦慮しました、長距離映像伝送には専用の機材を使う事が大事ですよね、無理にケーブルを延ばしてもやっぱりダメで、その教訓からエクステンダーを今年は導入しています(まぁあたりまえといえばあたりまえの事ですが・・予算等も厳しいのでいろいろと過去には失敗もしています)イベント等では何にしても安定供給が必須、そのためにはそれなりの機材の導入も必要だという事も大切です、先ほど比較的簡単に実現できる機材構成と書きましたが、実際はそれだけでは上手く行かない事が多く、イベント等で業者さんが業務用機器や高価な機材を入れるにはやはりちゃんとした訳があるという事ですね。大学で運営しているとはいえ少なくともセミプロレベルの機材を導入する事はやはり必要だなと日々痛感する事があります、失敗を教訓にする事も多いですが、実現には業務機器が必要で専用機材などもちゃんとそろえる必要があり、それなりに予算も必要です。
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