



















学生時代の経験って忘れられない思い出になるよね!たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4回に渡って妻有アートトリエンナーレのレポートをお届けしましたが、今日は「やさしい美術」が妻有で展開している「やさしい家」をご紹介します。
妻有アートトリエンナーレでは、先にも書きましたように空き家になった家を借りて、アーティスト達がそこで創作活動を行ったり展示したりする空き家プロジェクトがあります、名古屋造形大学の高橋先生が展開している「やさしい美術」は、十日町に一軒家を借りて「やさしい家」という名前で作品展示を行っています。
「やさしい美術」は前回の2006年の妻有アートトリエンナーレにも参加していました、でも「やさしい美術」が活動しているのは主に病院、ですのでその性質上一般に公開する事ができないため前回は非公開という形で展開していました。やさしい美術についてはホームページに活動内容が書いてありますので詳しくはそちらを読んでいただくとして。
2009年も非公開で十日町病院で勿論アート活動をしています、しかしその活動を広く知っていただく場として、また非公開の病院と参加者との窓口として、今年は病院のすぐ近くに「やさしい家」として公開する場を設置、名古屋造形大学の卒業生や在学生達で構成されたやさしい美術のスタッフ達が住み込みで活動しています。
一軒家の一階部分がギャラリーで、作品の説明や活動の説明を学生達がしてくれます、勿論参加型のワークショップなどもあって、ちゃぶ台を囲んで制作したりできます、なにやら絵を描いて欲しいと言われたので・・・お約束の・・・気がつくと展示?されてました・・後に病院で展示されるとか・・・。
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凸凹昆虫採集ワークショップは、家の中にある色々な突起を利用して紙をこすりつけて(フロッタージュ)昆虫を作ります。昆虫やって言ってるのに、なにやら必至でカエルを作った人は、わたくしの友人です・・ギャラリーにて要確認(笑)
森をつくるおりがみMorigami(もりがみ)は、折り紙の木で森を育む参加型プログラム。折り紙はだれもが参加できます、ちょうどこの日も何名か制作されてました、制作した「もりがみ」は階段のところに植えます、そしてなんとこの様子がライブカメラで中継されてたりします(観れる時間が決まってます、また配信動画をご覧いただくには、Adobe Flash Playerが必要です)
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できあがった木々は病院に運ばれて、院内でも展示されます、すでに第一陣は展示されたようですね。
ちょうどこの土日はスタッフの入れ替わる時期だったみたいで、なんと総勢18名もやさいい家に居たらしいです、最初到着したときスタッフがえらい人数でした(笑)強化合宿状態ですね・・二階が寝泊まりする生活の場になってますが、そりゃ18名もいたらねぇ、えらいこっちゃになってました、みてはイケナイ空間をみてしまった・・・・ちなみに二階はスタッフしか入れませんのであしからず。
入れ替わりのスタッフ達がちょうど名古屋に向かうバスに乗込むところでした、やさしい美術に参加している学生達は、コースもバラバラで、皆興味を持って集まった人達なのでそれこそデザイン系のコースの学生達もかなり参加しています、デジタルメディアデザインコースの学生も活動に参加してる人がいますが少ない気がしますねぇ、もうちょっと参加してくれてもいいような気もします。こういう学生時代の経験って、後に良い思い出にもなるし、なにより学生時期だからこそできる事でもありますからね、参加した学生達はこの夏良い経験をしたのではないでしょうかね。
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高橋先生のブログには、ちょうどこのスタッフ達とのお別れの事が書かれていました、高橋先生の息子さんもやさしい家の住み込みスタッフの一員、昼夜を共にしたお兄さんお姉さんとのお別れが少し寂しかったようです、なんだか微笑ましいエピソード、なにより学生達が頼られているという証拠ですね、妻有アートトリエンナーレはまだ一ヶ月ほどありますのでこれからもスタッフ達に頑張ってもらいたいものです。
そう思うと、バスが出て行った後の玄関がなにやら寂しいですねぇ〜
と、おもったら、キッチンでアイスキャンディで盛り上がってたスタッフ達・・・ある意味たくましい。
(2009_08_09_やさしい家 ギャラリー)
手と腕が虫に刺されまくって腫れまくり・・・
指が腫れて動きません!たかひこん@デジタルメディアデザインコース
午後は名古屋造形大学の工房職員をされている渡辺泰幸さんの作品「風の音」へ。
渡辺さんは2003年と2006年の妻有アートトリエンナーレにも参加されていて、2006年で彼の作品を観た事が切っ掛けとなって『TETRA Part.3 土の音』展を企画する時に作品を提供していただきました、ころころと音を立てる焼物がなんとも言えなかった「土の音」ですが、今回は風を使った「風の音」
作品番号は27。「風の音」は新緑のど真ん中にあって、焼物でできた多数の風鈴でできています、少し山を登ったところにあるのですが、山を登っている道中で雨が・・・カメラを雨水から守るのがやっとで、虫を払う事ができずに刺されまくり(涙)ブヨに刺されて次の日腫れまくりましてエラいこっちゃでした・・・
晴天でそよ風がふいていたら、さぞかしいい音色を楽しめたのでしょうけど、雨でそれどころじゃなくて残念、写真もあんまりいいの撮れませんでした、っていうか蝉の合唱がむしろ邪魔だったり・・。
そしてもう一つ、名古屋造形大学関連で参加している「やさしい美術」も観てきました。やさしい美術に関しては別に書きたいと思います。
夕方に作品番号 : 36「名ヶ山写真館 遺影~彼岸に還る~」へ、これも空き家を利用した作品で、遺影の写真を撮ってくれるらしいのですが・・なんとなくまだ早い気がしたので、撮ってもらいませんでした(笑)
この地方の使われなくなった古い空き家は、日本の原風景のようなたたずまいのものが多いのですが、そんな雰囲気を色々と利用した作品の展開がやはり面白いのがこの妻有の特徴でもあると思います、ホワイトキューブと呼ばれるいわゆる一般的な美術館とは全く違った展示なのは勿論ですが、そういった違う環境を利用して造られた作品群はまた違った面白さがあります。
最後に松代にある農舞台へ寄って帰ってきました。農舞台は以前やさしい美術の一環で参加した「妻有雪中研修旅行」に参加したとき、過酷な雪ほりをした所・・・最近AUから100万円の携帯電話が出ましたが、そうあの携帯電話とコラボレーションした草間彌生さんの作品、作品番号 : 150「花咲ける妻有」がここにはあります、来年に開催予定の「あいちトリエンナーレ2010」にも参加されるようなので、愛知にも彼女の新作が登場するかもしれませんね。
今回は雨で、あんまりいい写真が撮れませんでしたが、気がついたら450枚も撮ってました・・そのうち記事で紹介出来なかった作品もたくさんあるので、その一部をギャラリーにアップしています。
デジタルメディアデザインコースと直接関係ないようなレポートでしたが、色々な事に興味を持つ事は大事だし、なにより美大芸大に在籍しているのですから、デジタルメディアデザインコースの学生達にもこういった展覧会に興味を持って観たり、あるいは参加したりして欲しいと思っています。
(2009_08_09_妻有アートトリエンナーレ2009ギャラリー)
2日間で撮った写真総数450枚・・デジタルカメラ恐るべし!!
写真を撮りすぎてしまう、たかひこん@デジタルメディアデザインコース
妻有トリエンナーレ2日目、兎に角2日間しか無いので朝早めからスタート。宿の関係もあって最初は清津峡トンネルから・・
清津峡は日本三大渓谷のひとつ、過去におきた登山道の落石事故からこの秘境を眺める事が出来なくなっていたところ、安全に観光が出来るようにと750mの歩行トンネルを1996年に設置したのが清津峡トンネル。そしてこのトンネル内にも作品展示があったのですが、観光用トンネルは8時に開いていたのに作品展示は10時から・・・結局観れずだったのでトンネルを観光、750m制覇してきました(笑)
気を取りなおして別のところから・・・と思いきや、空き家プロジェクトなど人が常駐する作品はのきなみ10時からとなっていて、土日とかで限られた時間でまわる人にとってみれば少なくとも9時には開けていただきたいところ・・・結局、ウロウロして時間を過ごし、10時以降から本格的に移動。
作品番号 : 120「蔓蔓」は空き家を利用した作品、繊細な焼き物の花が部屋を中心に渦巻いています、てぐすでぶら下げられた作品をよく見ると、全て繋がってました、繊細な作業出来る人ってすごいと思います。
この作品のあった建物の前では、地元の方が飲み物と軽食を出していました、せっかくなので「おまかせセット」・・・黒ごま羊羹にアイスコーヒー、キュウリの浅漬け、この浅漬け美味しかったでっす、ブタの蚊取り線香セットが絵になるんです。
作品番号 : 28「ストーム・ルーム」は空き家の二階を大雨に!
音と光で大音響の雷、天井からは雨漏り、窓は叩き付ける大雨・・・全て仕組まれているんですが、部屋の雰囲気とあいまって嵐の再現性が高くてインパクトあります。窓を二重にして水を通したりと装置の設置も大変そうですが、全体的に機械やメディア系機器を持ち込んだ作品が少ないので、こういう作品を観るとちょっと期待してしまいます。
嵐は強弱があって、緩んだ時は小雨程度を再現します、この日はそもそも雨だったので小雨の時に入って来た人が「雨こんなにふってたっけ?」みたいになってました(笑)僕が入った時はありえないくらいの大雨状態が再現されてたので入った時に意図が分かったのですが、この作品は真夏の晴天に是非体験したいですね。
曇ってたのに日焼けでエラいこっちゃな、たかひこん@デジタルメディアデザインコース
前回に続いて妻有アートトリエンナーレ1日目の午後。
松之山温泉郷で昼ご飯、ここ松之山温泉は日本三大薬湯の1つで、ジオプレッシャー型温泉というちょっと特殊な温泉です、詳しくはここで・・・蒸気がもくもくしてました。
午後は大厳寺高原からスタート、高原には彫刻系の作品が幾つか点在しています、そのなかでひときわ目立つ大きな断熱布でおおわれた山は、なんと雪山!真夏の雪山は作品番号 : 245「雪室宿」という作品で、雪室に泊まるというコンセプトで制作されたみたいです。
冬の間に積もった雪を保存して、春から夏にかけて野菜などの冷蔵保存に利用するのが雪室なのですが、この作品の雪室はでかすぎます。コンセプトでは宿泊だったようなのですが許可がおりなかったみたいです・・・このサイズだとさすがにかまくらのように雪だけで支えれませよね、内部は鉄筋で、摂氏0度ほど。
作品受付のところで「豪雪津南にんじんジュース」ってのが売ってました、雪室で冷やされたのを出してくれます!味は、にんじんです(当たり前か・・)ってか、にんじんの味しかしないくらいにんじんでして、どう説明したら良いですかね?個人的には結構好きですが、まぁ、味付けがほとんど無いので、好き嫌いが分かれそうですが、津南に来たら試してください。
オーストラリアハウスは空き家プロジェクトで、2000年から妻有と関わり続けている国の一つ、今年は3人の作家が集落の人々との協働で作品制作、プロジェクトを進めているようです。
建物の外壁から貫いたように配置された白い棒が空き家の暖炉に向けて配置されているのが象徴的でした。参加アーティストの名前を見るとお分かりだと思いますが、この展覧会には海外からの作家も多くて、そういった海外の方からみてこういった日本の古い家屋や田舎の農村はどのように映っているのでしょうね。
作品番号 : 249「黒倉 たまさか庵「ゆく玉くる玉」」も空き家プロジェクト。
水晶玉がレールを転がって行くだけという至ってシンプルな作品です、家の真ん中にある装置の赤いハンドルを回すと、水晶玉が上へ運ばれ、あとは重力に任せて転がって行く・・・これがなんだか単純なんだけど良いんです、部屋の中をぐるぐると回転してたかと思うと、家から飛び出して電柱をくるっと一周してまた戻って来る。
転がるスピードをできるだけゆっくりにしたかったらしいのですが、これがなかなか難しいみたいで、途中で止まるリスクを避けるために若干速めにセットしたそうです。
そうそう、夜に観る作品も幾つかあって、作品番号 : 202「ファウンド・ア・メンタル・コネクション3 全ての場所が世界の真ん中 」は集落の家に取り付けられた山笠のライトが夜になるとぽつりぽつりと灯ります。
点灯は各家の住人の方に任せられているようで、ぼわっとしたオレンジ色のライトが何とも言えない雰囲気なんです、山里の静けさと相まってすごく良いです、この日は天気が悪くて星もなく空が暗かったのと三脚を持ってなかったので写真撮るの苦労しました、ってか技術不足で全然撮れません(汗)唯一なんとか撮れた一枚で雰囲気分かるでしょうか・・・。
作品展数が多すぎて、1日を2つの記事に別けてもなお書ききれませんが、とりあえず大量に撮った写真から幾つかをギャラリーにアップしましたので、こちらもどうぞ。
(2009_08_08_妻有アートトリエンナーレ2009ギャラリー)
2日間で913km走りました、たかひこん@デジタルメディアデザインコース
土日に新潟県は妻有地方で行われている「大地の芸術祭。越後妻有トリエンナーレ2009」へ行ってきました、名古屋造形大学からは「やさしい美術」と渡辺泰幸さんが参加しています。
この展覧会の特徴はなんと言っても作品を展示している範囲が広いという事と作品展数が多い事。作品数は全部で約350個、それが760キロ平方メートルに点在していて、移動はもっぱら車、全部見ようと思うと1週間は必要です・・・今回は1泊2日だったのでそんなにまわる事ができませんでしたが、それでも50作品ほど見てきました。
作品には無料と有料がありますが、パスポート購入がおすすめ。これで有料の作品や施設も見れるので気兼ねせずにまわる事ができます。作品にはそれぞれ番号が付いていて、パスポート裏面にある作品数字に印鑑を押して行きます、いわゆるスタンプラリー・・・これがまた埋めたくなるんですよ(笑)今回記念すべき最初の作品は104番「記憶・記録」
美術館と違って、こうやってフィールドに作品が点在しているのが特徴なんですが、もう一つは妻有地方にある古い空き家を利用した「空き家プロジェクト」と廃校を利用した「廃校プロジェクト」、先に紹介したやさしい美術も空き家プロジェクトの一環として行われています。
過疎化と対峙しながら、高齢化などの社会問題と向き合う一面もあって「場」を意識したアートプロジェクトとして9年、今回で4回目を迎える訳ですが、過疎によって朽ちて行く農村の家、むしろ不便さを排除する現代社会の遺産のような家を再利用しながら、新しい息吹を感じたり、芸術が社会に何を訴えているのかを考えたり、また純粋に農村の日本の生活や風景を楽しんだりと、様々な見方で鑑賞できるのも大きな特徴です。
そうそう、朝、作品見てたら後から声をかけられて・・・こんなところで誰??と思ったら、名古屋造形の事務の方でした!まさかのすごいタイミング(笑)作品番号 : 102「国境を越えて」の牛と記念撮影しておきました。
作品が点在してるので、地図とガイドブックを片手に計画的に・・これが結構難しいのですよねぇ、地図は平面だけど実際は山の中なので起伏も激しくて、迷うとエラい目に遭います(笑)とりあえず近いところから順にという事で、マウンテンパークエリアへ。スキー場に作品が点在してるので、ここは比較的見やすいです、真夏のスキー場を歩くのは暑さと湿気で地獄ですけどね・・・
スキー場の上では作品番号 : 100「やまもじプロジェクト」・滝沢達史、が展開されてました、布と墨汁が用意されてて、自分の願いを書いてぶら下げるという事で、せっかくなのでわたくしも願い?が思いつかなかったので絵を描いて来ました〜コラボレーション・・・・
景色がいいので、絵心も開放的で最高の仕上がりっすね〜(教員展と同じと言ってはイケマセン)山肌にぶら下げて来たので、行く機会のある方は探してみてください!
大自然と芸術!・・デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
やさしい美術・研修旅行2日目は、プロジェクトで借りた十日町市内にある空き家の見学からスタートです。
来年夏の「越後妻有トリエンナーレ」に向けて「やさしい美術」では十日町病院にて作品展示を展開する予定です、その制作拠点として「やさしい家」という名称で空き家を借りました、病院という施設の特徴を考慮して前回の「越後妻有トリエンナーレ2006」では非公開で行われましたが、今回も非公開で行う予定だそうです、そこで制作拠点として借りた空き家を「やさしい家」として制作および会期中の展示報告場所としての利用を考えているようです。
空き家は2階建ての立派な一軒家、全員で中を見学しました、二階にいったりと部屋をウロウロしてプロジェクトメンバーはどのように利用してゆくかで談義していました、デジタルメディアデザインコースの学生達ももちろん見学に参加しました、最終的にくつろぎモード・・・・
空き家を見学した後は、プロジェクトメンバーは引き続き空き家の片付けで残り、デジタルメディアデザインコースの学生と今回初参加の学生と教職員は過去のトリエンナーレ開催に際して制作された作品の見学ツアーに行きました、とりあえずデジタルメディアデザインコースの学生には「越後妻有トリエンナーレ」がどういうものか体感して欲しかったのですが、さて印象はどうだったのでしょう・・・聞くの忘れた・・・。
最初に訪れたのは「うぶすなの家」、これも空き家を再利用した施設で、陶を中心とした作家の展示場所として現在も運営されています、かなりの山の中ですが、建物の雰囲気と大自然の豊かさがマッチしていてとても良い所です。
家の前の水場で学生が何かしてる・・・と思ったらカエルと遊んでました、ピョン吉と命名。
次に訪れたのは、有名なジェームス・タレル氏の作品「光の館」、初めて訪れた2000年に家を一軒建っててしまうなんて・・・と思った事を思い出します、なによりこの作品宿泊施設として利用もできるので是非一度泊まってみてください、ちなみに僕は「やさしい美術」の冬の雪中研修でここに2泊しました。
昼食は「小嶋屋総本店」にてへぎそばを食べました、へぎそばは”つなぎ”にフノリという海藻を使ったご当地そばで、”わさび”ではなく”からし”をつけ汁に使うのが本場の食べ方、おいしいものが食べれるのも研修の醍醐味です。
最後は旧東川小学校にあるクリスチャン・ボルタンスキー氏+ジャン・カルマン氏の作品「最後の教室」を見学、僕はすでに4回目ですが、最初に来た時のイメージが強烈だったので印象的な作品です、記憶をテーマにした作品ですが、生と死をイメージする作品を展開するボルタンスキー氏の作風から、随所に恐怖感を感じるのは僕だけでしょうか?
デジタルメディアデザインコースの学生にとってみれば、あまりなじみの無い現代美術作品だったかもしれませんが、この「最後の教室」はどんな印象だったのでしょう?とにかく怖いと言っていた気もしますが・・・東京研修で目にした作品とはまた違った印象を受けたのではないかなと思います。
2日間という短い間でしたが有意義な時間を過ごせたと思います。
後は、デジタルメディアデザインコースとして、今後「やさしい美術」にどのように参加できるのか?を今回研修に参加したメンバーをはじめ、コースの学生達と色々と話して可能性を探って行きたいと思います。
旅はいいねぇ。デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
名古屋造形大学には「やさしい美術」というプロジェクトがあるのですが、このプロジェクトが文部科学省の大学教育の充実を目的とした「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」通称(現代GP)の平成19年度の支援に選定され現在精力的に活動しています、そしてその一環として来年の夏に開催される予定の「越後妻有トリエンナーレ」に出展する準備を進めていて、その制作拠点として新潟県十日町市に空き家を1件借りました。
今回はその空き家の視察と片付け、さらに「やさしい美術」を展開する予定の県立十日町病院への作品プロポーザルのプレゼンテーションが行われました、この一連の作業のため名古屋造形大学発でツアーが組まれていたので、デジタルメディアデザインコースとしてなにかしら協力出来る事があるか?また学生の参加を促す事が出来るか?などを検討するために、デジタルメディアデザインコースの学生数名とともに新潟まで行ってきました。
「やさしい美術」はもとより「越後妻有トリエンナーレ」にも興味があった僕は「やさしい美術」の活動に以前から何度かお邪魔させていただいていて、冬に雪中研修に行った記事も書きましたが、今回はデジタルメディアデザインコースの学生も連れて行く事ができるという事で、デジタルメディアデザインコースとしても「やさしい美術」や「越後妻有トリエンナーレ」に参加できるかもしれないというチャンスに恵まれました。
初日のこの日は、十日町病院を見学、前回の「越後妻有トリエンナーレ2006」で展開された「やさしい美術」の十日町病院病院内での展示状況を含めてプロジェクトメンバーによる説明をコースの学生達にしてもらいました(妻有トリエンナーレ2006では「やさしい美術」の展示は非公開で行われました)
小児科の落書きコーナ、落書き用紙が心電図の再利用でした(笑)
その後「やさしい美術」プロジェクトメンバーが病院側に作品プロポーザルをプレゼンテーションするというので、それにも参加、来年に向けての大まかなビジョンが見えたような気がします、またデジタルメディアデザインコースの学生が今後どのように関係して行くか考えるためにも良い機会だったと思います。
院長先生をはじめ、お忙しい中、病院関係の方々も多く集まっていただいて、プロジェクトメンバーのプロポーザルが一つ一つ発表されました、まだまだこれから詰めて行く事も多いと思いますが、夏までにどんな展開がされて行くのか楽しみです。
我らデジタルメディアデザインコースの学生も真剣に話を聞いていました、今後関わってくれるかどうかまだ彼等の中でも半信半疑な部分もあるかと思いますが、病院という特殊な場所で芸術に何が出来るのか?はたまたデザインで何が出来るのか?病院側のニーズと芸術やデザインの関わり方を考える上で、必要な表現力やスキルは何か?など、色々と考えるべき事は多くあるように思います、そのような事を実践的に考えて行けるという意味でも、この活動はとても有力だと思いますし、病院のサインや導線を考えるといったむしろデザイン的なアプローチから俯瞰的に観察して行く事もできる良い機会ではないか?と思っています。
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