



















12月7日(木)佐川美術館で行われる「魔法の美術館」へ搬入に行ってきました。今年は夏に大阪は天保山にある大阪文化館での「魔法の美術館」に出展していたので年内2回目の展示となります。佐川美術館は滋賀県の琵琶湖のほとりにある奇麗な佇まいの美術館ですね、今回ここで行われる魔法の美術館は2回目だそうですが、私たちスイッチにとっては初めての出展となりました。
現在「魔法の美術館」に出展している作品「なげる、あてる、ひろがる」は長期出展に耐えるため改良を加えたものですが、それらの改良や開発に携わったスイッチメンバーが今年度で卒業していきます。なのでこれらの作品を運営するためには後輩メンバーが引き継いで行く必要があり、今回は今後のスイッチ運営を担う3年生2名をふくめた4名で設営してきました。
設営手順は今まで通りなので、特に新たな事を組み込む必要はいまのところなく、会場に持込まれた作品を組み上げるところから順調に作業は進みました。ただ夏の大阪展示など長期展示を耐えてきた作品でもあり、各所痛みや部品の欠損なども見受けられ、部品の補修や交換など幾つか行いました。この作品はボールを投げて物理的に動作する仕組みを使っているので、耐久性のことや痛みの具合などは結構シビアですね。今回の佐川美術館での展示も年をまたいで2月中旬までと約2ヶ月間の長期運営が行われますので、途中で壊れない事を祈りつつ、問題ありそうな部分は部品ごと取り替えました。
魔法の美術館は、体験型のメディアアート作品を存分に体験できる数少ない企画の展示かと思います、是非様々なアーティストの作品に触れて、メディア表現やデジタル技術の可能性、驚きや楽しみを体験してください!
会期・2017年12月09日(土)~2018年02月12日(月)
会場・佐川美術館 〒524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891
問い合わせ・Tel:077-585-7800 Fax:077-585-7810
開館時間:9時30分~17時 (最終入館は16時30分迄)
休館日:毎週月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)・年末年始
※展示替え等のため臨時休館する場合があります。
11月14日(火)そろそろコース展「デジタルメディアデザイン展」が近づいてきて各アトリエでは制作に追われるゼミ生達がせわしなく制作と研究に打ち込んでいます。インターフェースゼミではこのほど導入した3Dプリンターで早速プロトタイプの制作を続けて来ました。そもそも3Dプリンターの導入を急いだ訳は、スイッチで制作してきた独楽の作品「まわる、うつる、ひろがる」の独楽本体が長年の使用で破損が目立ってきて使用不能となる個体が出始めてきて運用がままならなくなってきたからです。
実はこの作品、来年で9年目を迎えます。展示で荒く扱われるだけにそれなりの強度が必要なのですが、初代は1回の展示で木製の筐体が全滅、電子基板はその後2年で再設計を行い、2世代目を改善しながら去年まで使ってきました。3Dプリンターが安価になってきた頃から設計をやり直そうと考えてはいましたが、他の事も色々忙しく、ついに使えなくなる所まで来てしまったため、早急に3世代目の開発が必要になりました。改良型の3世代目を「デジタルメディアデザイン展」に出展する事も決定しているので、動作させるところまでなんとかしたいと日夜ゼミ生の伊藤くんが開発を続けています。
独楽を回す事が作品を動作させるトリガーなので、電子基板にも結構負担がかかります。なのでプリント基板を専用設計して発注しました。以前までのユニバーサル基盤と違って結線等が少なくなるのでエラーが少なくなります。基盤や電池をおさめる筐体を3Dプリンターで制作、さらに独楽本体も今回は3Dプリンターで製造しています。独楽自体は木製が良いとの意見も多いのですが、とりあえず今回はすべてを3Dプリンターで制作しました。今後は木と3Dプリンターのハイブリッドモデルも開発する予定です。
10月1日(日)「アートとあそび展」2週間の展示、終了いたしました。スイッチの作品「あまもり」を体験くださったみなさん、ありがとうございました。
展示期間は週末のみでしたが、ワークショップなども開催されていて、参加された方も多かったのではないでしょうか。わたしたちスイッチの作品は、愛知県児童総合センターさんを通じて開発されものも多く、このご縁があったからこそデザインのコースではありますが、デジタルメディアデザインコース(来年度からメディアデザインコース)からメディアアートやインタラクティブアート作品が産まれたんだと思います。
アートに限らず色々な場面で私たちの開発する表現が皆さんの印象にのこると幸いです。作品を通じて新しいメディアの可能性や、さらには社会性や、人とのつながりを意識する切っ掛けになればと思います。これからも様々な問題を抱える現代社会に対する問題意識をもっていただける切っ掛けになるような作品なども含め、発展的に開発していけたらと思っています。
9月12日(火)アートラボあいちで開催される愛知県児童総合センターの展示「アートとあそび展」に去年制作した「あまもり」を搬入しました。「あまもり」はちょうど1年前、愛知県児童総合センターのコンペ「汗かくメディア2016」にて汗かくメディア賞を受賞したスイッチの作品です。
「アートとあそび展」は20年におよぶ愛知県児童総合センターの活動を展示したもので、センターが手がけてきたワークショップや企画が紹介さいれています。汗かくメディアもその企画のひとつで、デジタルメディアデザインコースからは過去にもスイッチの作品「なげる、あてる、ひろがる」がセンターの企画からうまれています!
今回は、汗かくメディアの企画で制作されてきた作品のなかから、私たちの「あまもり」を選んでいただき、展示が実現しました。愛知児童総合センターの特徴的な建物を使った「あまもり」でしたので、アートラボ愛知での展示では会場の制約もあって少し規模を小さくしたものをリデザインして搬入しました。少し部屋が狭いので音を聞いて”あまもり”の位置を探すのが少し難しいですが、ソレノイドによる独特な”あまもり”の感覚は楽しんでいただけるようになっています。
9月10日(日)大名古屋電脳博覧会、無事終了いたしました。ご来場くださったみなさんありがとうございました。先日行なわれた劇場公演「dialogue」も成功し、最終日のこの日はアーティストトークも開催され、各大学から出品された作品について作家や大学の先生による解説が行なわれました。
そうそう、ゼミ生が手がけたLEDのデジタルサイネージ、実は期間中常に更新されていて、制作した彼女達の色々な挑戦が痕跡として残っています、特にこのような変った形状のサイネージに映像を出力することは滅多に無い貴重な機会、この機会を与えてくださった株式会社タケナカさんには感謝です。次回の大名古屋電脳博覧会は2年後ですね、開催されるかどうかはまだ未定ですが、また次回も新たな挑戦ができたら良いなと思います。
9月9日(土)「dialogue」の公演を2回行いました! 愛知県立芸術大学、名古屋学芸大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学の各大学の教員と学生・卒業生で構成されたメンバーによる初の大学間コラボレーション作品の制作でした。名古屋造形大学は主に舞台演出を手がけ、プロジェクションマッピングによる映像投射、演者を追随するインタラクティブシステムの構築、そしてリアルタイムに映像を制御・送出する部分を担いました。
とにかく初の事が多かった今回の「dialogue」、他大学の先生達とのコラボレーションもさることながら、それぞれの先生達や学生達の得意分野をうまくちりばめ得意部分に責任を背負い開発と制作をするという緊張感は、これを手がけたプロジェクトグループ「スイッチ」としても今までに無い事でした。我々に求められる事に対して、出来るか出来ないかの判断はとても重要です。出来ると言って出来なかった場合のリスクを考えるとどうしても安全な範囲におさめたくなるものですが・・・せっかくの機会なので出来るだけ挑戦したいという欲求もあり、そのせめぎ合いでこの日まで走ってきました。
結果的に「スイッチ」にとって技術的には今までやって来た事の応用だったので、システム構築という面ではほぼ想定通りでしたが、ライブでリアルタイムに制御するという事と、台本通りにすすむ行程に会わせて逆に時系列にーケンスを組み立てておくという事、つまりリアルタイムと非リアルタイムが混在する仕組みの構築は初めての事も多く、色々と想定外の事が起こりました。
入念な仕込みと繰り返すリハーサルをこなす事で、アクターの動きやタイミングを記憶し、その場でシステムを組み替えながら理想的な方法を考えた結果、プログラミングで制御してはいるけれど、そのほとんどを手動で切り替えるほうが今回の場合良かったというのが結論でした。明治村のプロジェクションマッピングは完全に全自動だったので、そう思うと適材適所だという事ですね。
公演は2回、1回目の公演では実はリハーサルでは起こらなかった映像送出が出来ない、違う映像が出力される、というエラーを起こしました・・・これには参りました、映像の切り替えで次の行程に行く事になっていたのに映像が出ないのでアクターが静止したままになるというところから始まり、次に出るべき映像は違う映像が送出され裏は大混乱・・・なんとか3幕に繋がる映像を出して場は繋いだものの、Kinectによるインタラクティブ制御は一切送出されず公演を終えてしまいました。原因は映像送出しているマッピングソフトが不安定になり制御信号を受け取らない、違う信号を送出するというバグを発生していたからなのですが、こればかりは兆候を見いだす術が起こってからなので公演中にどうする事も出来なかったと訳です、つまり適度な再起動も必要という事ですね・・・・
1回目の講演後は各大学の先生達が登壇してトークショーを行いました、お客さんからの質疑応答などに答えながら、ここまでの道のりをそれぞれ話しました。ここで映像制御のエラーについて少し説明させてもらいましたが、多くのお客さんはあまり気がつかなかったみたいですね。
2回目の最終公演は完璧でした!1回目の事もあったので、かなり緊張感ありましたが、まさにこれぞ思い描いていた事が理想通りに運んだという感じですね!しかしこれをつくりあげるのに多くの人が関わり、協力があったからこそ実現したのはいうまでもなく、無事終わった事がなによりです!参加されたみなさま本当にお疲れさまでした!(写真提供・名古屋学芸大学)
dialogue(ダイアローグ)
わたしたちの日常において、ディジタルメディアの介在しない状況は、もはや考えられなくなっています。そればかりか、一定の条件下では、人工知能が人の思考を凌駕する現在、わたしたちのコミュニケーションの形態や環境も刻々と変化しています。そのような状況における「わたし」と「あなた」という二者の素朴な関係性を起点として、相互の作用による行為や行動をもとに、パフォーマンス作品へと発展させます。
ディレクション
伏木 啓
ダイアグラム・デザイン
森 真弓
インタラクション・デザイン
外山貴彦
オブジェクト・デザイン
井垣理史
サウンド・デザイン
牛島安希子
パフォーマンス
野老真吾 / 下澤奏予 / 鈴木寛子 / 林 大貴 / 林 菜々子
テクニカルスタッフ
せきみつほ / 大野友莉 / 後藤紀郁 / 山本響子 ほか
音響
岡野憲右
制作
大名古屋電脳博覧会2017dialogue 実行委員会
9月9日(土)大名古屋電脳博覧会で展示している「Vision」を使った身体パフォーマンスが行なわれました。事前にお知らせ等なにも無かったのでお客さんにとっては唐突だったと思います。実は事前にダンサーの方が来られて、インタラクティブコンテンツの作品とコラボレーションという形で身体パフォーマンス、つまりダンスをしたいと申し出があって実現したゲリライベントです。
スイッチで制作してきた作品はいずれもインタラクティブコンテンツですが、それに身体表現を組み合わせるという事はいままでやった事がなかったので、どんな感じになるのか実はちょっと楽しみでした。劇場を使った公演「dialogue」も身体表現とインタラクティブなプロジェクションマッピングとのコラボレーションということで、我々にとって初の試みでしたが、同じように敷設型のインタラクティブ作品に対して身体パフォーマンスとのコラボレーションも初めて。
この作品はインタラクションを起こすためにiPadを操作するのですが、お客さんにまぎれてダンサーが入り込んでいて、フラッシュモブ的にスタートしたので、ちょうどiPadを操作されてた作品体験中のお客さんは何が起こったのか?と、ちょっと唖然とされてましたが・・・なんとなくみなさん察した感じで、徐々に作品の周りに集まってダンサーとのコラボレーションを観賞されていました。最終的にダンサーと一緒にiPadを操作していた2名はスイッチのメンバーで桜でした(笑)こういうのもいいですね、現代舞踊とかダンスパフォーマンスなどライブイベントとのコラボレーションなども表現の幅が広がる感じがしました。インタラクティブコンテンツやメディアアート作品でこのような試みをされている方は多数おられますが、私たちはやった事がなかったので、これからこういう事も視野にいれた制作や研究もやってみたいと思います。
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