



















10月20日(木) 新たなプロジェクトが渡邊先生のゼミでスタートしています。その名も「インフォアニメディア2」。
前回までは科研費の課題「インフォアニメディアの創出」としてインフォームドコンセント用アプリケーション「インフォメディアカルウエア」の開発が行なわれていたプロジェクトで、今年度から新たに「インフォアニメディア2」として国立がん研究センター東病院の藤井先生とともに別課題に取り組む事になりました。
この日はその打ち合わせが担当学生達とともにゼミ室で行なわれました。制作や開発はこれからになりますが、外部との関わりの中でコンテンツ開発を行なう”プロジェクト”をコースでは積極的にとりいれ、授業内で完結する授業課題では経験出来ない社会への発信や、社会からの目にさらされ現実と向き合ったコンテンツの開発を積極的に行なうゼミ運営を行なっています。
実演してきました たかひこん@デジタルメディアデザインコース
バイオメディカルインターフェースワークショップ2日目は午前9時30分からスタート、午前中にはパネルディスカッションも行なわれ、5年目を迎えるにあたってこの会の意義や、これからの5年間のビジョンについてなどの話がされました。ますます医療・工学連携からデザインや芸術学などの異分野連携と異分野交流からうまれる新しい発想と研究の促進、さらに企業を巻き込んだ研究開発などを加速し、新しいイノベーションと医療の発展に貢献していくべくこれからも続けていくというポジティブな話で盛り上がりました。
そしてこの日の夕方にはデジタルメディアデザインコースからデザインやアートという分野として、わたくしたかひこんと4年生の可児君により「メディア表現とインタラクション」というお題で今年1年間研究発表した内容をプレゼンテーションしました。
例年はスライドと説明のみで進めるのですが、今回は具体的なインタラクションを知っていただきたいと思ったので、スイッチで制作した「Motion / Experiment version」のデモ版と、院生の近藤君と可児君によって共同研究開発された「S3D Plus」を持ち込んで実演しました。
「Motion / Experiment version」はKinectセンサーを応用した非接触インターフェースを有している事と、ビジュアルに対して自動生成される音声につて印象の変化を話ました。また「S3D Plus」はLEAP motionを応用した新しい非接触インターフェースの実験と、立体視(3D眼鏡を使うもの)との組み合わせによるコンテンツの提案としてデモを行いました。
いずれも、あくまでメディアアートやメディアデザインの観点から話すという事が大事なのですが、インターフェースを構築する上で重要ないくつかのポイントを説明しながら、こういった技術や表現の組み合わせからうまれるインターフェースの操作感や新しいデバイスとしての可能性を、医療や福祉などに役立てる事が出来るのか?という提案にも繋がって行きます。
この会の特に大きな意義は、医学や工学のエキスパートの先生から意見をいただく事が出来る事と、実際に内蔵外科医の先生にデモを操作してもらい、手術やその他の診断など医療に実際にどう役立つか?という意見をもらえる点です。実はこういったディスカッションを通じてすでに新しい種がうまれていて、具体的になるかどうかは未知数ですが、この日だけでも3〜4件のタイアップオーダーを相談していただきました。もちろんすべてが現実的な話になる訳ではありませんが、こういう切っ掛けがとても大事なんです。
実際このようなやり取りで実現したのが前の記事で紹介した渡邊先生が研究代表者で行なっている「患者面談用インフォアニメディアの創設に関する研究」で、このバイオメディカルインターフェースワークショップが切っ掛けでうまれた研究なのです。
今年は石垣島 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今年で5回目を迎えるバイオメディカルインターフェースワークショップ(BMI)に参加しました、例年は宮古島で開催されていましたが、今年は石垣島で行なわれました。
初日の3月1日は渡邊先生がインフォアニメディアについて「患者面談用インフォアニメディアの創設に関する研究」で開発している「インフォメディカルウェア」を紹介しました。今年で2年目を迎えますが、国立がん研究センター東病院の伊藤先生と連携して開発しているこのアプリケーションもいよいよ科研費の最後の3年目を迎えようとしており、完成と商品化に向けた動きが加速しています。
この1年の大きな流れは「インフォメディカルウェア」の開発に新たに企業もパートナーとして加わり、かなり現実味をおびて来たという事があげられますね。様々なプロジェクトを運営しているデジタルメディアデザインコースですが、この「インフォメディカルウェア」開発はコースの中でもかなり今後が楽しみなプロジェクトです。
大名古屋電脳博覧会に出展されている作品を紹介します。
たかひこん@デジタルメディアデザインコース
Content design seminar(渡邊先生担当ゼミ)から出展された「インフォメディカルウエア」は、病気や治療方法、手術方法などを患者さんに説明し理解と合意を得るインフォームドコンセントの為の医療用ソフトウエアの提案です。今回は軽度な大腸がんを想定し実際のインフォームドコンセントの現場を再現、医者が患者さんにどのような説明を行うのかを体験してもらう事ができます。
この開発には国立がん研究センターで腹腔鏡手術を執刀しておられる伊藤先生の協力を得て、実際の現場にどのようなソフトウエアがあれば有効なのかを検証しています、インフォームドコンセントは患者さんにとってとてもシビアな内容ですが、理解と同意を行う上で大切なのは、今どのような病気でどのような手術方法があり、そしてリスクがどれほどあるのかをしっかり理解する事です、しかし内容は専門的な事が多くて難しいうえ、医者が提供する説明書面は直筆で手術内容の絵などが書き添えられるのですが、先生によって絵のクオリティはバラバラです。
そこで、IT技術やデザイン、イラストやアニメーションによってその部分を補い、医者からの的確な説明とその補足に役立てる事、患者さんの理解を高め、インフォームドコンセントを得る事ができる事、また術前の不安を取り除くためのソフトウエアとして現在開発と研究を行っています。今回の出展は公式の場による初の発表で最初のプロトタイプとなります。
ガンなどの大きな病気をまだ経験した事のない若い方にとってはなかなか無い体験だと思いますが、これを機会に体験してもらって医療現場に対するデザインやアニメーションの可能性を理解していただけたらと思います、またすでにご病気などでインフォームドコンセントの経験がある方には、ご自身の経験と照らし合わせていただいて、ご意見などをいただければ幸いです。
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大名古屋電脳博覧会に向けて たかひこん@デジタルメディアデザインコース
12月21日から大曽根にある名古屋市民ギャラリー矢田で開催される「大名古屋電脳博覧会」に出展するべく連日制作がデジタルメディアデザインコースのアトリエで行われています!(大名古屋電脳博覧会についてはまたブログでちゃんと紹介しようと思います、オフシャルブログはこちら)
名古屋造形大学からはデジタルメディアデザインコースから渡邊先生のゼミで研究されている「インフォアニメディア」のコンテンツとわたくしたかひこんが中心に運営しているグループ「スイッチ」の3作品、それにアニメーションコースの吉岡先生のゼミからアニメーション作品が出展予定です。
写真は渡邊先生のゼミ生達で構成されたインフォアニメディアプロジェクトの制作風景です、このプロジェクトでは「インフォームドコンセント」のためのツール提案を研究していて、このプロジェクトの途中段階のプレゼンテーション展示が行われます。今年度後半から本格的にスタートした若いプロジェクトなので、これからの研究による進展がかなり期待されるプロジェクトとなっています。
今、若い美大生達が得意とするアニメーションやコミックイラストの技術が生活にどのように役立てる事が出来るか?という名古屋造形大学のデザインセクションならではの視点や切り口から、新しいデザインの可能性、医療現場などのシビアな場所に「デザイン」としてどのように役立てる事ができるかという社会性を強く意識したプロジェクトとなっています。
一見エンターテイメントと捉えられがちなアニメーションやイラストの新たな応用価値を見つけ出そうとするこの研究は将来のデジタルメディアデザインコースの一つの方向性として定着する事が期待されます。
着実に前進中 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
昨日の事ですが、Content design seminar(渡邊先生担当ゼミ)のインフォアニメディアチームが医療系プロジェクトの打ち合わせを国立がん研究センターの伊藤先生を向かえて行われました。
今回のプロジェクトは伊藤先生のご意見からスタートしました、ざっくり言うとデジタルメディアやアニメーション、デザインという分野の技術をうまく活かす事で医療現場の負担や患者さんの負担を極力減らし、難しい病気や手術の説明をスムーズに出来ないか?という事になります。
ここ最近医療現場には多くのIT技術が投入され、デジタルメディアデザインコースで普段の制作や研究で使っているような汎用PCからタブレット型PC、モバイル端末などを利用した新しい提案が日夜開発されているようで、その流れを視野に入れつつデジタルメディアデザインコースでも医療現場の先生と共同でプロジェクトに取り組んでいます。
伊藤先生は実務で手術をされているので、医療現場のリアルな状況を交えての打ち合わせはかなり具体的な内容が出てきます、難しい部分も多くありますが一つ一つ意見を交換しながら理想に近づけていく作業が繰り返されます、現段階はまだ駆け出しの状況ですが、今回のこちらからの提案も良い評価をいただく事ができ一つ前進しました、プロジェクトの今後の進展が期待されます。
マルチタスク たかひこん@デジタルメディアデザインコース
いよいよ明日は9月のオープンキャンパスです、そして昨日はその準備についてブログを書きましたが、その準備中に実は別件の打ち合わせがアクロバティックに行われていたので少しご紹介します。
このブログでも夏休みの様子として何回か取りあげているContent design seminar(渡邊先生担当ゼミ)の学生中心のインフォアニメディアチームの医療系プロジェクトは現在インターフェースのイメージをつかむために最初のプロットと動作モデルの制作へと作業が進展してきました、そして現在月末の進行報告に向けて全体の一部を仮に組み立てるための絵コンテ、デザイン、パーツ制作が行われはじめました。
つまりンフォアニメディアチームは忙しくなってきているという事で、オープンキャンパスの準備で慌ただしいアトリエでも合間をぬって今後の進行について打ち合わせを行っていました。デジタルメディアデザインコースではプロジェクトや展示準備に向けて既に幾つかの案件がスタートしていて、さらに学校行事であるオープンキャンパスや芸術祭などが加わる形となっています、なのでプロジェクト等に関わっている学生達はマルチタスクに物事を処理しなくてはならないので、結構大変そうでした。
そして後期は前期よりかなり多くの案件が同時に動く事になるので、これからもっと大変になりそうです・・。
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