センコロール

なんとなくコラム, 教員・職員

ロール千個?ってオッサンな発言はさておいて・・たかひこん@デジタルメディアデザインコース

ちょっと前に「スタッフのつぶやき」で誰がDVDを先買ったかっていう争い?みたいなのが起こってました(笑)結局週明けにはスタッフ全員がそのDVDを買ってた訳ですが・・・そのDVDの名前が「CENCOROLL」センコロール。

学内の事務職員さんが、どうやらそのやり取りのセンコロールが気になってるらしく(笑)文化庁メディア芸術祭・浜松展に行ったあたりからアニメーションネタが連続しているのでついでにセンコロールについて書いてみます。

2009_11_08_03 センコロール DVD 2009_11_08_04 センコロール DVD

センコロールはアニメーション作品なんですが、東京と大阪でしか劇場公開されませんでしたから知らない人も多いと思います、で、なんでデジタルメディアデザインコースのスタッフがこぞってこのDVDを買ったのか?って事なのですが、劇場公開が東京と大阪と限定すぎて見れなかった(なぜ名古屋でやらないのよ・・みたいな)という事もあるのですが、なによりポイントだったのは、この作品は一人で制作されているというところですね、実際は一部外注部分もあるようですが、作品の内容や質の云々よりも、むしろデジタルメディアデザインコースでは一人でもアニメーションをパッケージに出来るという点に注目しています。

コンピュータの発展でデジタル化が進むなか、コンテンツの制作現場では様々な慣例破りのような状況が産まれています。フィルムカメラがデジタルカメラに置き換わった事でワークフローそのものが変わったというたとえが分かりやすいでしょうかね、つまりデジタル化によって制作の手順や人数までもが大きく変わって来ているという事なのです。もちろん一人で全てをこなしてアニメーション一本作るという作業は並大抵ではありませんし、センコロールは最終的に音楽やアフレコは別に準備されてます、ですが大人数で制作するアニメの世界において、少人数でもそれなりのクオリティを出せるとなると、今までのワークフローで進めていた事を覆す結果となりうるという事ですね、先に紹介した液晶ペンタブレットなどを駆使する事で、学生でもレベルの高いアニメーションが制作できる可能性があるという事は、コースにとって注目に値する事だと思っています。





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音楽がアニメーションをどう変えるか

イベント・展覧会, レポート, 教員・職員, 研究

浜松は静岡県。静岡県は実は僕の出身県だったりします・・・ワタナベ@デジタルメディアデザインコースです。

昨日のつぶやきでも書きましたが、浜松へ行ってきました。
タイトルの通り、目的は「文化庁メディア芸術祭・浜松展」の最終日のシンポジウム、“音楽がアニメーションをどう変えるか Animation Metamorphoses”を聴く(見る)ためです。

なんだか、途中まで書いたところで、先にアップされたたかひこんの記事にシンポジウムについてはこっちへ丸投げ、なことが書いてありましたが、大丈夫です、書いてます。

このシンポジウムは、
『カウボーイビバップ』『Genius Party』(BABY BLUE) を手掛けた渡辺信一郎さん。
『攻殻機動隊S.A.C』を手掛けた神山健治さん。
『カウボーイビバップ』と『攻殻機動隊S.A.C』の両作品の音楽を制作した菅野よう子さん。
さらに両作品の脚本を手掛けている脚本家、佐藤 大さんの司会。

というアニメーションファンならたまらないメンバー。コアなファンがたくさん来ているのだろうなぁ、などと考えながらたかひこんとともに浜松へ向かいました。

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11時30分からの座席指定でしたが11時過ぎに到着したときにはもう既に列ができ始めていました。(この隅の方でたかひこんはキャンセル待ちの列に)

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そんなことを経て、14時から始まったシンポジウムは、まるで4人の贅沢な教員による実技授業のよう。アニメーションにつける音楽によって観る人に与えるイメージがどれだけ変わるのか?ということを、実際の「甲殻機動隊S.A.C.」や「カウボーイビバップ」のシーンから、すでについている音楽をいったん外し、そこに菅野よう子さんや渡辺信一郎さんが、さまざまな別の曲をつけてきてくれたものを観客は観て聴いてみることで、どのように変化するのかをまずは実体験。

ハリウッド風の曲では感動巨編のエンディングのようであったり、刑事ドラマ風の曲では安っぽい犯罪の解決シーンに見えてしまったり、エレクトロポップな曲では美少女戦隊風に聞こえたりと、笑いや納得の連続でした。

さらには、用意されたピアノを菅野よう子さんが弾きながらライブでアニメーション映像に合わせていくことによって、『雰囲気を作っているのは音楽の中の「曲」(いわゆるメロディーライン)ではなく「呼吸」のようなもので、同じ曲でもアレンジやアニメーションの様々な部分との「呼吸」を作っていくことで、これもまた観客に与えるイメージが大きく変わる』ということを実体験することができました。

具体的には「ネコ踏んじゃった」の曲をアレンジ・呼吸を変化させて演奏することで、色々な状況のシーンで「ネコ踏んじゃった、なのに、すごく合う!」みたいな気持にさせられちゃうのです。ちょっと魔法にかかったような(笑)。

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シンポジウムというくくりでしたが、まるで授業のようで、そしてミニライブのようでした。デジタルメディアデザインコースの3年生も2名参加(本当はもっとたくさんのデジタルメディアデザインコース学生が申し込んだのですが抽選になってしまったため。残念。)していたので、とてもいい経験になったと思います。行けなかったみんなにお土産話してあげてください。





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荒俣宏さん登場!

2年生, 学生生活

荒俣さんに先生と言われてちょっとばっかし照れましたぁ・・
デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。

今日は2年生の授業になんと荒俣宏さんが登場しました、いきなり有名人の登場でちょっとばっかし緊張してしまいました(笑)で、何をしに来られたのか?それが皆さん知りたいですよね〜。

実は、名古屋開府400年事業のマスコットキャラクター「はち丸」「だなも」「エビザベス」「かなえっち」のアニメーションを我がデジタルメディアデザインコースの2年生達で制作する事になりました、そこでこの事業のゼネラルプロデューサーをつとめる荒俣宏さんが直々に今回のアニメーション制作についてプレゼンテーションしに来られたのです。

約1時間ほどでしたが、荒俣さんの進行はさすがです、学生達も真剣に話を聞いていました、なにより今回のアニメーション制作はほぼデジタルメディアデザインコースに任せられた形となりました、つまり彼等のセンスとクオリティがそのまま世の中に出て行く可能性が高いので、かなり気合いを入れた制作をしなければなりませんね、ハードルは高いけど荒俣さんの期待も高く、それに答えるために頑張らなければなりません、でも、なにより制作する彼等が楽しんで作ってくれる事が一番重要だと思います。

荒俣さんがプロデューサーという事で、逆に言えばかなり強力なバックアップをすでに得ている訳ですから、学生達にとってもコースにとっても今回の案件はとてもラッキーな事だと思います、兎に角「名古屋」を全国にアピールするツールになるので、ここは名古屋造形大学デジタルメディアデザインコースの実力が試される重要なポイントになります、さてみなさ〜ん、気合いを入れていきますよっ〜!

最後に荒俣さんから「また応援しに来ますので」と心強いお言葉をいただきました。





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アート・アニメーション・フェスティバル

学生, 学生生活

雨が多い・・・デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。

愛知芸術文化センターで行われていた「アート・アニメーション・フェスティバル2008」に行ってみました。主に日本の自主制作アニメーションをピックアップして上映するという感じの企画で、午後6時から約2時間ほどの上映プログラムで日によって上映される内容が違っていたので、連日続けて行くのが理想かと思いました。

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今回はデジタルメディアデザインコースの学生何名かと金曜日に行ってきました、夏休みにも関わらず声をかけると10名ほど集まってくれたのは嬉しいですね、先の広島国際アニメーションフェスティバルの記事にも書きましたが、デジタルメディアデザインコースでは色々な事に興味を持って欲しいという事、それとアニメーションを含む映像表現は、制作においてもとても重要な要素であり技術ですので、内容によって好き嫌いこそあるでしょうけど、このような展覧会などに積極的に足を運んで欲しいなと思っています。

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併設で行われていた「シュヴァンクマイエル展」とあわせて上映プログラムにはヤン・シュバンクマイエル監督の作品上映が組み込まれていました、ヤン・シュバンクマイエルと言えば自らをシュールレアリストと言うほどの現代的なアニメーション作品を造る作家ですね、美術系大学の授業等で必ずと言っていいほど出て来る作家でもあります、彼の作品は、その独特なアニメーション表現と時代背景を強烈に表現したプロパガンダ映画としてインパクトの強い作品が数多くあります、日本人には少し難解な内容ですがアニメーション技術や独創的な表現に魅了される人も多いと思います。

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八滝ネイチャーフォト・その3

コース行事, 学生生活

とりあえずいろいろやってみる。デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。

先にも書いたように、八滝は携帯電話が繋がらない山の中、自然は豊富だけれど2泊3日でやる事があるのはご飯の準備と片付けだけ、その他は何をするのも自由だけど、何をするかを考えないと時間を持て余してしまいます。

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写真を撮るのが一つ目的ではありますが、魚釣りしたり、川遊びしたり、昼寝したりと、それぞれ何かしら遊びを考えて時間を使って行きます、写真もそういう場面を押さえて行けば良い訳ですが、それだけでは面白くないので、写真というメディアを使って他になにか出来ないか考える訳ですね、既存のメディアを上手く利用する事で新しい発想が産まれるのは楽しいものです。

と、いうことで飛んでみます。

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写真って一瞬の光を切り取る訳ですが、飛んだ瞬間を撮ると空中に浮いた状態になります、これを連続的に繋げて行けば空も飛べる?訳なのです。

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写真を連続的に撮影したものを繋げていくと動いているように見える、つまりこれをアニメーションと言いますが、実写写真を連続的にコマ撮影したもので作成するアニメーションの事を「ピクシレーション」と言います。

ピクシレーションで作成された作品ではノーマン・マクラレンの「隣人」などが有名ですね、技法としては結構古くてフィルムで映像を造ってた時代からあります、映画「マトリックス」で有名なマシンガン撮影と呼ばれた新しい表現方法はピクシレーション技法の発展型というべき技術でしょうか。

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カ○ハ○波〜!!!・・・・・。





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広島国際アニメーションフェスティバル

レポート, 卒業生

E=MC²・・・膨大なエネルギーは時として悲劇を産むのですね、エネルギーの平和利用を切に願いつつ戦争の無い世界がいつか来ると信じて原爆ドームを眺めていた夏でした、デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。

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広島で行われていた「第12回 広島国際アニメーションフェスティバル」に行ってきました、このフェスティバルは2年に1度広島で行われ、国際的なアニメーションの発表の場として有名です、日本でアニメーションと言うと商業アニメーションと呼ばれるジャンルが一般的なイメージとして捉えられる事が多いですが、世界的な視野で見るとアニメーションはもっと多彩です。

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日本では俗にアートアニメーションという呼び方をされる事が多くて、一般的にあまり知られていないアニメーションが多いように思うのですが、美術系大学の学生はやはり知っておいて欲しいです、デジタルメディアデザインコースはアニメーションコースではありませんので直接関係無ように思うかもしれませんが、アニメーションや映像表現は多種多様のメディア表現には欠かせないのです、また美術系大学生はアニメーション好きが多くて、現にこの3月に卒業したコースの卒業制作作品はアニメーションや映像が大半を占めていました。

そうそう、今回は卒業生のパペットアニメーション作品「ニコ」がエデュケーショナル・フィルム・マーケットに出品されていました、世界の若手作家のアニメーションが約700本、そこから「ニコ」を探し出すのは至難の技ですが、出品名簿で名前を確認する事は出来ました(笑)写真は卒業制作展の時のものです。

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エデュケーショナル・フィルム・マーケットは若い才能の発表の場として、またアニメーションや映像を教育する学校のPRの場として設けられた場で、残念ながら名古屋造形大学のブースはありませんでしたが、全国の美術系大学のアニメーション教育がどのようにされているのか観察する良い機会になりました、俗にいう偵察です(笑)

次回は2年後の2010年開催です、今回、名古屋造形大学の関係者が学生も含めて少なかったので、来期はデジタルメディアデザインコースから多くの参加があればなぁと思ってます。

ちなみに、今回のグランプリは「カフカ 田舎医者」山村浩二監督作品、ヒロシマ賞は「つみきのいえ」加藤久仁生監督作品でした、上位2冠を日本の作品が占めるのは初めてですね。





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久里洋二・アニメーションの世界2

イベント・展覧会, 学生生活

人間動物園  デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。

昨日は「SUPER LECTURE 2008 久里洋二・アニメーションの世界2」がありました。久里洋二さんといえば日本のアートアニメーションの巨匠、実験的なアニメーションを多く手がけ、あの手塚治虫さんが鉄腕アトムなどの「子供のアニメ」を作ったのに対し久里さんは「大人のアニメ」を作り続けたという手塚さんとのやり取りの話など面白い話が飛び出します。

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おっとりとした独特の話口調で終止穏やかな感じでした、良いおじいちゃんという感じで学生達の年齢だともう孫にあたりますね。

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アニメーションと言っても、テレビなどで放送されている商業アニメーションとは似ても似つかない実験アニメーションですので、現代っ子にとってみればちょっと異質なのかもしれませんが、映像の世界は奥が深くて商業ベースで独自のアニメーション文化を築き上げた日本のいわゆるアニメとはまた違う世界があります、過去を振り返ると「映像」というメディアは色々な実験が繰り返されて多くのジャンルを産み、それぞれに独自の面白さがあります、世界には様々なアニメーションと呼ばれる作品があり、それは制作される経緯も技術も違っていてとても面白いのです。

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デジタルメディアデザインコースの学生さんには是非、久里洋二さんのアニメーションを切っ掛けに、まだ観ぬ様々なジャンルの映像を観て感じてほしいと思います、手塚治虫さんも実は実験映像を多く作っていたって知っていました?アニメーション好きで知らなかったって人は、もっと視野を広げてみてください、きっと新しい映像表現に出会う事が出来ると思います。





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