



















大変な作業量 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
2年生のアニメーション基礎の合評が木曜日に行われました、この授業は4月から約3ヶ月かけて「15秒のCM」をテーマにアニメーションを制作するというもので、CMにする題材や企画案からストーリー、コンテ、作画、編集までのアニメーション制作の一連の流れを経験するという課題です。
全員がアニメーションをこれから制作していくという訳では無いのですが、アニメーションがどのように制作され、どれくらいの作業が必要なのか?や、CMとして必要な要素は何か?などをとにかく経験する事を中心に行っています。もちろん中にはアニメーションが好きでという学生も居るので、そんな彼等にとってはとても大事な授業になるかなと思います。
この日は4年3年の先輩達も何名か参加、上映された作品につていプレゼンテーションが行われました、中にはなかなか手厳しい意見もあり、今回のその意見を参考に後1週間で最終ブラッシュアップという事になっています、まだまだ作業が続きますが頑張りましょう!
アニメーションの制作って本当に大変なんですよね、作業量のわりに出来上がって来る秒数が少ないのでかなり忍耐力のいる仕事が多いのが特徴です。そしてこれはアニメーションに限らずデザインの仕事もだいたい多くは地味で忍耐力の要る物が多いですね、見た目の派手さとは裏腹に影の努力が必要なのは良い物を作る上で必ず付きまとう事なので、これを機会に作業をじっくりこなして行く忍耐力を付けてもらえたらと思います!
アニメーションの魅力 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
ゴールデンウイークって事で、刈谷市美術館で行われている「加藤久仁生展」に行ってきました。加藤さんといえば2008年開催の「第12回 広島国際アニメーションフェスティバル」の記事をこのブログに書いた時に「つみきのいえ」がひろしま賞を受賞された事を少し紹介しましたが、その後「第12回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門」で大賞を受賞され有名になりましたよね、今回の展示ではそんな加藤さんの「つみきのいえ」が出来るまでと、現在取組まれている作品を紹介されています。
アニメーションといえばデジタル化により効率化されていたり新しい表現もどんどん開発されていますが、まだまだアナログ作業の多い領域でもあります、彼の作品は特に手描きの良さが随所に活きていて、優しい鉛筆のタッチが作品の雰囲気を盛り上げています。展示では絵コンテや原画が展示されていますが、どれも繊細で魅力的でした、アニメーションだけでなくイラストレーションなどの領域で絵を描く事が好きな人も是非一度足を運んでください。
コースではアニメーションを制作している学生も居ますから、そんな学生は必須ですね!少し欲をいえばもう少しデジタル処理されている着彩や編集などのコンポジション部分の展示があるとコース的にはよかったなぁなんて思ったりもしましたが、多くのお客さんはやはり手業に魅力を感じられているようでしたので、それはわがままというものでしょうかね。
加藤久仁生展
【会期】 2012年4月21日[土]~6月3日[日]
【会場】全館
【入場料】有料
年末年始 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
年末押し迫る30日、皆様いかがお過ごしでしょうか? 2011年もデジタルメディアデザインコースを格別のお引き立てを賜り本当にありがとうございました、そして2012年もより一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
さて、少し固いご挨拶はここまでにして、年末にふさわしい記事で今年を締めくくりたいと思います。YouTubeが主催するYouTube Video Awards Japan 2011のアニメーション部門になんと4年生の「はなぢ」ことアベさんの3年次進級制作のアニメーション作品「-socket-」がノミネートされました!!スゴイ! 大名古屋電脳博覧会に出品してた作品紹介でアベさんの記事書いたばかりですが、再び登場です。
YouTube Video Awards Japan 2011はノミネートされた作品から視聴者が気に入った作品を投票する事で大賞が決まります、「-socket-」が気に入ったら是非投票よろしくお願いいたします!!応援よろしくお願いします! 投票期間は2012年1 月8日(日)までです。
YouTube Video Awards Japan 2011のチャンネルページはこちら!
アベさんの作品「-socket-」
根気のいる仕事 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
デジタルメディアデザイン展に向けた制作も日ごとに増してきて、日曜日だというのに今日はアトリエに居た、たかひこんです・・・土日祝日は本来アトリエが開いていないのですが、制作に切羽詰まってきているこの時期学生達は少しでも制作時間を取りたいと言う事で、学校ルールに基づいて制作に来る学生達のために朝から夕方は渡邊先生が、夕方から夜はわたくしたかひこんが交代で施設開放のため引率。学生のみで施設使用が出来れば良いのですが、いまのところ管理責任等もあるので、教員か職員が引率するというルールとなっています。
という事でせっかくなので制作現場を取材。今日はストップモーションアニメーション撮影、いわゆるコマ撮り撮影でアニメーションを制作している現場をご紹介します。夏休み前くらいに部屋の中に撮影用ブースを建てたという記事を書きましたが、ストップモーション撮影は光の制御がとても重要で、閉じられた暗室が必要になります。また長時間同じ状況で機材を設置しておく必要もあって、そんな融通の効くような場所がありません、で、無ければ作ってしまおうという事で2つほど小さい撮影ブースを建てました。
撮影にはドラゴンストップモーションというソフトウエアを導入しています、これが結構優れもので、付属のUSBキーボードを使う事でソフトウエアとカメラを制御する事が出来ます。コースではデジタル一眼レフカメラ(Eos Kiss)を制御するようにしました、一眼レフの場合レンズ交換も出来るので、画角や被写界深度など画の深みも調整でき、市販のムービーカメラを使うより味のある画像を得る事ができます、ここ最近デジタル一眼レフでもハイビジョン映像が撮れるようになってきましたが、最大のメリットはリーズナブル(と言っても一般的にみればそれなりの価格になりますが)なシステムの割にレンズ交換が出来る点でしょうかね、カメラの性能にもよりますがデジタル一眼レフの普及で映画並みのシステムを安く組めるのはコースにとってもメリットです。
たくさんの表情の違う顔があるのは、表情を変える作業の効率を上げるために顔そのものを付け替える為です、クレイアニメーションなどでは口元を幾つか準備しておいて台詞に合わせた口の表情を付け、台詞と唇の動きを合わせるリップシンクが行われたりもします、表情が豊になればなるほど細かい動きやセットが必要になるので、とても根気のいる作業ですが、ストップモーションアニメーションは動いた瞬間がとても感動的です。
コースにはストップモーションアニメーションを制作するシステムがあるので、クレイアニメーションやパペットアニメーションなどコマ撮り撮影を使ったアニメーションに興味がる、あるいは制作してみたいという人は是非デジタルメディアデザインコースへどうぞ!
だれかがなんとかしてくれるって素敵! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
7月のオープンキャンパスで渡邊ゼミで行われていたワークショップ「次の人がなんとかしてくれる(アニメ作り体験)」のアニメーションが完成しました。
この「次の人がなんとかしてくれる(アニメ作り体験)」は前の絵の続きを1人1〜3枚の絵を描いて行くリレー形式で展開してアニメを作るイベントで、まさにそのタイトル通り次の人がなんとかアニメの続きを作ってくれるというコンセプトのもと運営されました。
参加した人は前の絵の続きを自由に描いていくため、その展開はがさっぱり読めません(笑)出来上がったアニメは・・・やっぱりさっぱり展開が読めません、というかまったくよく分からんものになりましたね(笑)ま、それがまた面白い訳ですけどね。YouTubeに映像が上がっています、参加した方は自分の絵がどう動いているのか確認されてはどうでしょうか。これぞ受験生同士のコラボレーション作品!
リレーアニメ1
リレーアニメ2
すごく良かった! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
7月20日に映画「サマーウォーズ」の細田守(ほそだまもる)監督と、映画内のバーチャル世界”OZ”をデザインされた上條安里(じょうじょうあんり)さんをお招きし、公開講座「SUPER LECTURE 2010「サマーウォーズ、アニメーション映画の監督とデザイナーの仕事内容」」が開催されました。
名古屋造形大学で1番収容人数が多いD305教室で行われましたが、なんと立ち見が出るほどの人気、学長ブログにも書かれていますが、およそ800人近くの人が来場、デジタルメディアデザインコースの学生達もほぼ全員が参加している感じでした。
最初に映画冒頭部分を上映、その後お二人の簡単な紹介の後、細田さんからの「サマーウォーズご覧になった方は?」という会場への質問からスタート、会場のほとんどの人が手を挙げてる感じ、スゴイです。
司会進行は我がボスこと渡邊先生。渡邊先生が聞き手となって細田さん、上條さんの3名による対談形式で行われ、OZの製作秘話から細田さんの絵コンテの話など、どれも魅力的な話ばかり。美術監督としての上條さんが、監督の要望を聞きながら設定を提案していった様子や、OZの世界が完成するまでの紆余曲折など、資料とともに映画に出て来なかったボツになった設定なども多く紹介され、学生達にとってかなり刺激になったと思います。
細田さんの絵コンテの話では、上手く書くというよりも、映画に携わる多くのスタッフが絵コンテを観て魅力的に感じてくれるか、楽しめるかという事が大事です、と語ってくれました、これはクリエイションの世界に共通する大切な事ですね。提案しようとしている事が相手にとって魅力的であるかどうか?という事はデザインでもアートでも同じだと思います。またデジタルメディアデザインコースで多いプレゼンテーションなどでも同じ事が言えますね、常に相手に魅力と感じでもらう為の仕組みや方法を考えそれを形にしていく事こそが、実はプロの仕事でもあるのでしょうね。
そうそう余談ですが、こういう講演会って時間配分を上手く設計して時間内に終わらせるのって結構難しくって、時間の流れが見える方が話やすいのですが、実は会場には時計がありませんでした、そこで急遽手元にあったiPadに時計アプリをインストール、実は途中から会場前にコッソリiPad時計を仕込んでました、iPadの有効利用(笑)
そして約90分の講演はあっという間に終了。
細田さんと上條さんが学生達と少し話しがしたいと言う事で、講演終了後にデジタルメディアデザインコースのアトリエを訪問されました、アニメーションを制作しているゼミ生達はどうやら作品を観てもらったようです!うらやましい。さらに2年生のアトリエではサイン会状態・・・ホワイトボードに残された学生達の落書きにも興味津々なご様子、よく見たらキングカズマとかが描かれてたり・・・
最後に記念撮影、みなDVDや本にサインもらっててうらやましい、僕も欲しかった・・・。
文章長いです・・ たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日は刈谷市にある刈谷市美術館で開催されている「チェコ・アニメ もうひとりの巨匠 カレル・ゼマン」展へ行ってきました。チェコは多くの有名なアニメーション作家を輩出している国でもあって、イジー・トゥルンカやヤン・シュバンクマイエル、イジー・バルダなどもその一人ですね。
カレル・ゼマン生誕100年という事ですのでゼマンは1910年生まれ。彼が産まれる少し前の1800年末に映画の父と呼ばれるリュミエール兄弟が開発したシネマトグラフは現在の映画の原型ともなっており、1902年にジョルジュ・メリエスが公開した月世界旅行は、編集を伴う新しい映像表現の幕開けとなりました。カレル・ゼマンはそのジョルジュ・メリエスから少なからず影響を受けているのではないかと言われています、どうやらフランスでメリエスと会っているらしいという話もあって、たかだか100年前の事ですが、なんだか少しロマンを感じますね。
今日は特別講演という事で、日本を代表するアニメーション作家、山村浩二さんによる「カレル・ゼマンの映像世界」が開催されました、実はわたくしたかひこんは2回目の来場となるのですが、2回行った理由はまぎれも無く山村浩二さんの講演が聞きたかったからなのでした。
山村浩二さんはアニメーション作家でありながら、現在は東京芸術大学教授として教壇にも立たれています、特に代表的な作品として「頭山」があり、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめザグレブ、広島、と国際アニメーション映画祭で3冠のグランプリをおさめる快挙を遂げるなど、アニメーション界では有名な作家ですね。最近の代表作に「カフカ田舎医者」があり、2008年の広島国際アニメーションフェスティバルでグランプリを獲得しています。
講演は主にカレル・ゼマンの表現方法や技法についてでした、昨今のデジタル化による映像技術の進化からすれば、なんとも素朴な技法になるのですが、フィルムアニメーションの初期においては、様々な画期的な技法を駆使してアニメーションを製作していたようですね。人形を使ったパペットアニメーションでは人形の関節などの工夫もありますし、エフェクトに関しては多重露光やカメラを90度倒して撮影したり遠近法を利用したりしながら、世界観を表現していたようです。
質疑応答でも少し触れられていましたが、今の映像表現はよりエンターテイメント化が進み、マスに向かう方向では「分かりやすい」という事が前提となっていて、探究心や想像力という事よりもむしろ「分かりやすい事」が大事にされすぎているように思います。かたやアートアニメーションと言われる世界の作品は思想や歴史的背景などが在る以上、単純に分かりやすさというよりは、想像力や思考力を問われるものが多いのが事実で、特に東欧の作品やロシアの作品などにはそういった物が多いですね、このような作品についてコースの学生達にも言える事ですが、僕も含めて「わかろうとする」という力が不足しているような気がします。
デザインという世界はざっくり言うと「わかりやすさ」や「つかいやすさ」を追求する分野なので、映像やアニメーションに関しても「わかりやすい」という方向へ進む事には一定の理解もあるのですが、芸術系大学に美術専攻があるように、芸術という世界はまた違った見方で世界を捉えて情報を発進しているという側面を持っていて、デザインと芸術というこの2つの側面を俯瞰的に観察して作品を読み解く事が実は大切なんじゃないだろうか?特に作り手としてこれから勉強していく芸術系の大学生には必要なんじゃないか?と講演を聞きながら改めて思いました。
写真はカレル・ゼマンの作品「プロコウク氏シリーズ」に登場する犬のデッサンをモチーフにした「ワンワンまんじゅう」です、美術館の隣でお抹茶といっしょにいただけます。かわいいでしょ。
あ、明日は浜松のZAZA CITY浜松・中央館1Fで行われる「進学相談会」にデジタルメディアデザインコースの教員揃って行く予定です!デジタルメディアデザインコースについて聞きたい事がある受験生の方は是非お越し下さい!明日はリアルタイムツイットします!
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 2月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |