2月10日(金)福島から東京に移動し、この日は初台にあるインターコミュニケーション・センター(ICC)で開催されているアート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」を見てきました。
ICCは1997年に開館したNTT東日本が運営するセンターで、この20年間様々なメディアアート作品に特化した展示を行なってきた数少ないギャラリーです。デジタルメディアデザインコースでも東京研修を行なっていた時期があり、ギャラリー巡りに必ず入れていたギャラリーでもあります。日本ではなかなかメディアアート作品を大規模に扱う展覧会が少ないので、結構貴重な作品との出会いがあったりします。
今回は2年前の卒展記念公開講座に来ていただいた真鍋大度さんと石橋素さんの会社ライゾマティクスリサーチによる作品とアート+コムの作品が展示されているという事で、見てきました。ライゾマティクスリサーチの作品distortionは鏡ばりのカートがダンサーのように移動するのですが、そこに投影される映像が鏡の反射や投影位置を計算して映像を歪ませてマッピングされていて、かなり高度な仕組みで演出されていて見応えあります。アート+コムの作品RGB|CMYK Kineticは、これまたダンサーのようにしなやかに動く丸い鏡に反射する光を巧みに操り、タイトル通り3色の光の反射や透過による”色”の原理RGBとCMYKを出力させる演出が逸品でした。展示は3月12日までです。