1日目 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月4日(水)刈谷市総合文化センターで「かりやkidsフェスティバル2016 かりやキネコ映画祭」が始まりました。デジタルメディアデザインコースのプロジェクトチーム「スイッチ」は併設するギャラリーで期間の2日間、4作品の展示を行いました。
今回持込んだ作品は従来の「まわる、うつる、ひろがる」「ころがる、ころがる、ひろがる」の2作品と、今回初発表の新作2作品の計4作品、新作2作品はまだ作品名称がありませんが、仮名で「音の輪」と「ドローイング」と読んでいます、いずれ正式名称を考える予定です。
音の輪は、投影されているフィールドで輪を作るとCGが描かれるという単純な仕組みです。腕で輪を作ったり、2〜3人で手をつないで輪を作ると波紋のような絵が出ます。親子連れが多いイベントなので、親子で手をつないで遊んでいる姿を多くみました、スタッフ達も混じって大きな輪を作ったり小さな輪をつくったりして変化を楽しんでもらいました。まだまだ習作段階で、とりあえず今回は動作させるところまででしたが、意外と好評でした、特に「手をつないで」というところが評価良くて、CGの緻密さとかシステムの複雑さとは別に、能動的に参加する行為そのものを皆さん楽しんでる印象を受けました。システムはスイッチの過去の作品Motionとほぼ同じものなのですが、少し変化を加える事で新たなコンテンツが産まれるものですね。会期中に改良も加え、最終的に輪の大きさで色が変化するインタラクションを追加、今後はCG部分の変化の度合いや音の変化など細かいチューニングを加え、習作から作品として昇華させたいと思います。
ドローイングは、当初ハンドトラッキング(手のひらの動きをとる)で制作しようとした作品ですが、いろいろ紆余曲折あって光るデバイスの軌跡を追うものへと変更しました、3色の光るデバイスを操作する事で投影されている画面に線を描く事ができます。今回のコンテンツは降ってくる星を線で受け止めると音が出るという単純なもので、こちらも習作としての出展です。光るデバイスは単にカラーLEDが光っているだけのものでしたが、今後はこれに無線装置やジャイロセンサーなどを組み込んで複雑なコンテンツに成長させたいと考えています、いずれの作品もまだまだ習作ですが、動作している状態をたくさんのお客さんに体験していただき、課題もみえて来たのでとてもいい機会となりました。