長時間展示に耐えれるために たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4月15日(金)アトリエでは「魔法の美術館」に出展のため「なげる、あてる、ひろがる」の改良が行なわれていました。この作品はボールを壁に当てると映像と音が出るというもので、壁にはセンサーが仕込んであって、ボールが物理的にぶつかると動く仕組みになっています。なので常に衝撃を受け続けるというハードな仕様で、どれだけ作品が耐えれるかがポイントとなります。
2010年の初代のものは木製でしたが、現在のものは2014年に新たにアルミフレームで骨格を作りなおしたものになります。しかしセンサー部分をユニバーサル基盤で作った手作りなものだったので、裏側に回り込んだボールが接続部分に当たったりセンサー部分に当たると時折切断してエラーを起こしていました。今までの展示では開発スタッフが常駐していたのでエラー回避を都度行なっていましたが、今回展示していただく事になった「魔法の美術館」は、展示期間がいままで経験のない1ヶ月に及ぶという事、遠方で開発スタッフが常駐出来ない事、展覧会当番担当の方に運営とメンテナンスをお願いしなければいけない事、など全く今までの展示とは違う方法になるので、出来るだけ壊れないように改良する必要がありました。
そこでとりあえず不安要素のあったセンサー周りの基盤を発注し、接続部分の破損や脱落を防ぐためモジュラージャックを利用するものへ取り替えました、それによってハードウエア部分を一旦解体してセンサーを組み直す作業が必要で、この日は発注した基盤がそろったので、くみ上げ作業を行いました。
ソフトウエア部分も無線通信だった部分を有線に変更し、通信の安定を優先する仕様に変えました。頻繁にボールが当たる価が来るので出来るだけ取りこぼしの無いように改良したのですが、後にこの改良が動作不良の原因になるとはこの時は知る由もなく・・・・とにかく長時間の展示とメンテナンス性を出来るだけ向上するための改良をこの1ヶ月あまり続けてきました。また問題になった部分は搬入時の記事の時に書こうかなと思います。