



















アニメーションっていいよね。 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日は名古屋造形大学公開講座・SUPER LECTURE 2011 「日本アニメーションの歴史」がアニメーション監督であり名古屋造形大学の客員教授でもある「りんたろう」さんによって行われました。
りんたろうさんはアニメーション監督として現在マッドハウスに所属、代表作に「銀河鉄道999」や「メトロポリス」などがあります。今日は日本アニメーションの歴史という事で、鳥獣戯画や安藤広重(歌川広重)の浮世絵の構成や空気感から日本人が古くから持っている表現感覚はマンガやアニメーションに活きているという所からお話され、さらに浮世絵が西洋に影響を与えたように、西洋ではその頃映写機が発明されフィルム映画が登場し、リュミエール兄弟やジョルジュメリエスなど当時の映画人のエピソードを交えながら、動画の世界が広がった映像の歴史が日本のアニメーションに影響を与えているという事を最初にお話されました。
初のテレビアニメーションとしてスタートした鉄腕アトムの製作秘話では、短い製作時間でどれだけ効率よくアニメーションを作るかに皆で取り組み、当時アメリカで採用されていたリミテッドアニメーションを導入し、限定されていた予算や時間、それに機材の中で表現方法や運営方法を産み出していった事、現在のアニメーションの手法の原点ともなる部分の開拓者として当時の若者がアニメーション開拓に打ち込んでいた事を話されました。
日本のアニメーションは70年代から90年代頃までジャパニメーションと呼ばれ海外に多く輸出されていますが、もともと海外から輸入されたディズニーや様々な有名映画から日本のアニメータ達が学び、日本独自のエッセンスと共に確立した日本のアニメーションは、やがて逆に海外に輸出され現在は海外の映画などに大きな影響を与えています、そういう意味において日本のアニメーションはもはや文化として確立し、海外でも高く評価されるようになりました。
最後にリミテッドアニメーションなどに見られるような効率化の海外製作方法を取り入れつつも、やはり日本独自の魅力的なアニメーション技術として、メトロポリスの背景の綿密さを例に、CGという新しい表現技術をとりこみつつも、リミテッドアニメーションのような効率化一辺倒ではなく魅力ある表現としてこだわりある作り込みが日本のアニメーションの特徴という事を話されました、また今後はコンピュータを使ったCGの利用による表現の可能性についても言及され、個人的な意見として現在の日本のアニメーション業界は保守的で閉塞感を感じているとされた上で、漫画をトレースするようなアニメーションの今の作り方ではなく、アニメーションだから出来る表現の可能性を追求し、映画としての力のある作品を産み出して行って欲しい、自分はヨナヨナペンギンで3Dに挑戦した、若い人たちには変化を恐れずに新しいアニメーションの表現に挑んで欲しい!と締めくくられました。
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