夏と言えば花火大会! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
岐阜県は恵那市にある明智町で行われる「第22回明智町納涼花火大会」のポスターにデジタルメディアデザインコース4年の「はなぢ」ことあべさんのデザインが採用されました。
大学では主にアニメーションからイラストまでをこなすあべさんですが、基本は液晶ペンタブレットによるデジタルペインとを得意としていて、ほぼ画面内だけで描くオールデジタルで工程をこなします。今年の名古屋造形大学のパンフレットのコース紹介冒頭の写真にも採用されていています。
ポスターは実務的な広報としての役割がありますので、単に良いイラストが描けるというだけでは勤まりません、キャッチコピーや内容の説明など様々な情報を同時に掲載する必要があります、逆に言うと好きなデザインやイラストを描くという事だけでは成立しないのがポイントですね。
今回のポスターはイラストから文字組まで全行程を彼女がこなしています、実際に使えるものを制作すると言う点においては学生という甘えは通用しませんしクライアントの意向もあったと思いますので、それなりに色々と大変な作業もあったかと思いますが、無事に世に出て活用されているのは嬉しい限りですね。
今回のような作業はグラフィックデザインやイラストレーションの領域だとは思いますが、デジタルメディアデザインコースとしては実務的な作品を発表するのにメディアは問いません、ですので領域がクロスしますが紙ベースの制作や研究、作品や仕事を発表する事もあります、学生達がやりたい事を実践的にやって行くというのがコースの基本方針となっています。
デザインとアニメーションに出来る事 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
8月2日に千葉県にある国立がん研究センター東病棟へデジタルメディアデザインコースの学生5人と一緒に打ち合わせのために行ってきました。
私たちデジタルメディアデザインコースではIT技術やデジタル機器によるメディアデザイン、それに芸術系の研究領域であるアニメーションやイラストレーション、グラフィックデザインなどの既存のデザイン領域を応用し組み合わせる事によって新しい表現やデザイン、サービスの可能性を研究・制作しています。
そしてそれらの応用は様々な領域に展開可能ではないかという事で、最近は医学や工学といった異分野との領域横断的な可能性を模索しています、そしてその一貫として現在医療関連のプロジェクトを幾つかコースで動かしていて、今回はその為の打ち合わせです。
研究内容についてここでは詳しくかけませんが、ざっくりと言えばアニメーションという技術と新しいITデバイスやメディアデザインを融合させて医療の現場に役立てようという感じです、今回の病棟研修はそのプロジェクトとして外科医の先生と学生達による打ち合わせ、それに今後のためのディスカッションを行いました。長時間に渡って話合いを行う事ができ、今後の課題がかなり具体的になりました、実際にはこれからが大変ですが、夏休みもプロジェクトを進行する予定です。学生達にとってかなりハードな作業がこれから要求されるようになりそうですが、是非成功させて欲しいものです。
定番ツールだけど最新ツール! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
Adobe社様による学内特別セミナーが行われました、Adobe製品といえばPhotoshopやIllustratorをはじめinDesignやFlashなどデザインを生業としている人にとっては無くてはならないアプリケーションツールですよね、もちろんデジタルメディアデザインコースでも数多くのAdobe製品を導入していますし、もう今や無くてはデザインが出来ないと言っても過言ではないほとのアプリケーションです。
今回は約1時間ほどで、Adobe製品でどんな物が制作できるのか?を実際の制作事例を交えながら、最近の動向もふまえつつ解説をしていただきました。まず最初は定番中の定番であり、今や素材制作用の基本となるPhotoshopやIllustratorの便利機能や制作事例、ビットマップとベクターの特徴、そこからFlashによるWebなどのリッチコンテンツ、インタラクティブコンテンツの制作事例、さらにDreamweaverを主軸にHTMLベースによるWebコンテンツ制作についてHTML5/CSS3への対応やマルチスクリーンオーサリングなど今の旬の話をしていただきました。
また去年から急激に市場拡大しているスマートフォンやiPadなどのタブレットに対応したアプリケーション開発や電子マガジンの制作などを視野に入れたinDesignの動向についての説明もあり、まさにAdobeがVer5.5をリリースするに至った経緯に繋がる部分のレクチャーが行われました。最近よく聞くクロスメディアやワンソースマルチユースに対応したそれぞれの製品概念は新たなデザインの制作現場の潮流となっているのは確かで、今後デジタルメディアデザインコースのような美大芸大のデザインコースではこういった新しいデザイン創出の方法をいち早く取り入れ実践的かつ実験的に運営できる土壌を築く必要があると、学生達以上に教員陣がこれからの波に乗り遅れないためにも色々やらなきゃいけない課題がいっぱいあるなとセミナーを聞いて感じました。
アニメーションっていいよね。 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日は名古屋造形大学公開講座・SUPER LECTURE 2011 「日本アニメーションの歴史」がアニメーション監督であり名古屋造形大学の客員教授でもある「りんたろう」さんによって行われました。
りんたろうさんはアニメーション監督として現在マッドハウスに所属、代表作に「銀河鉄道999」や「メトロポリス」などがあります。今日は日本アニメーションの歴史という事で、鳥獣戯画や安藤広重(歌川広重)の浮世絵の構成や空気感から日本人が古くから持っている表現感覚はマンガやアニメーションに活きているという所からお話され、さらに浮世絵が西洋に影響を与えたように、西洋ではその頃映写機が発明されフィルム映画が登場し、リュミエール兄弟やジョルジュメリエスなど当時の映画人のエピソードを交えながら、動画の世界が広がった映像の歴史が日本のアニメーションに影響を与えているという事を最初にお話されました。
初のテレビアニメーションとしてスタートした鉄腕アトムの製作秘話では、短い製作時間でどれだけ効率よくアニメーションを作るかに皆で取り組み、当時アメリカで採用されていたリミテッドアニメーションを導入し、限定されていた予算や時間、それに機材の中で表現方法や運営方法を産み出していった事、現在のアニメーションの手法の原点ともなる部分の開拓者として当時の若者がアニメーション開拓に打ち込んでいた事を話されました。
日本のアニメーションは70年代から90年代頃までジャパニメーションと呼ばれ海外に多く輸出されていますが、もともと海外から輸入されたディズニーや様々な有名映画から日本のアニメータ達が学び、日本独自のエッセンスと共に確立した日本のアニメーションは、やがて逆に海外に輸出され現在は海外の映画などに大きな影響を与えています、そういう意味において日本のアニメーションはもはや文化として確立し、海外でも高く評価されるようになりました。
最後にリミテッドアニメーションなどに見られるような効率化の海外製作方法を取り入れつつも、やはり日本独自の魅力的なアニメーション技術として、メトロポリスの背景の綿密さを例に、CGという新しい表現技術をとりこみつつも、リミテッドアニメーションのような効率化一辺倒ではなく魅力ある表現としてこだわりある作り込みが日本のアニメーションの特徴という事を話されました、また今後はコンピュータを使ったCGの利用による表現の可能性についても言及され、個人的な意見として現在の日本のアニメーション業界は保守的で閉塞感を感じているとされた上で、漫画をトレースするようなアニメーションの今の作り方ではなく、アニメーションだから出来る表現の可能性を追求し、映画としての力のある作品を産み出して行って欲しい、自分はヨナヨナペンギンで3Dに挑戦した、若い人たちには変化を恐れずに新しいアニメーションの表現に挑んで欲しい!と締めくくられました。
長野行ってきました! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
そろそろ夏休みに入った頃かと思いますが、受験生にとっては本格的な受験対策に取り組む時期となりました、また多くの高校生達はどの大学のどのコースを受験するかを決めるために様々な大学を検討している時期でもあります。
大学を検討するにあたって先日行われたオープンキャンパスに参加してみるという事が挙げられますが、もう一つは各方面で開催されている複数大学が参加する進学相談会に参加するという方法があります、この進学相談会は全国各地で行われていて、たくさんの大学のなかから自分の受験したい大学を探すのにとても役立ちます、そして本日は長野駅前にあるメトロポリタン長野にて合同進学相談会が開催されました。
もちろん名古屋造形大学も参加しました、そしてたくさんの受験生に訪れていただきましたよ。また何名かはデジタルメディアデザインコースに興味を持ってくれた様子でした、これから本格的な受験対策の時期に入りますが、大学選びで迷っている方は各地で行われている進学相談会に行ってみてはいかがでしょうか?ちなみに名古屋造形大学が参加する各地の進学相談会は残すところあと4回となっています。詳しくはこちらをどうぞ。
結構面白い! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今回の7月のオープンキャンパスでデジタルメディアデザインコースの体験コーナーに新しく導入したペンタブレットを使って描く「デジタルライブペイント」というのがあったのですが、これがなかなか笑える作品が登場したのでご紹介しておきます(笑)
2年ほど前から液晶プロジェクターを複数使ったプロジェクションマッピングという技法の作品や表現がYoutubeなどにアップされるようになり、ここ最近そういうたぐいのコンテンツがあふれるようになりましたが、今回のオープンキャンパスではプロジェクションマッピングっぽい物を提案してみました、まぁあくまで「それっぽい」という感じですが、プロジェクターで投影した状態にしておいてペンタブレットによってリアルタイムにデジタル描画します。これがなかなか面白くて、特に人に描画すると思いのほか皆さん楽しんでくれていました。サングラスをしてるのはプロジェクターの光が眩しいためです、決してファッションではありません、でもそれがまた変で面白い(笑)
最終日の最後に小さい子がライブペイントで傑作を仕上げてくれました。被写体になってる2人のキャラも濃いですけどね、なかなかのコラボレーションだと思いませんか?この何とも言えないギラギラした感じ、これには最後スタッフもかなり盛り上がってましたよ。しかしなんでミラーボールなんかコースにあるねん??っていうツッコミは無しです(笑)
音で映像って変わるんだね たかひこん@デジタルメディアデザインコース
メナード美術館の企画「所蔵企画展 夏 – サマー de ミュージアム」の一貫として別館アネックスの催し、メナード美術館企画の「メナードワークショップ「音」で「映像」を楽しむアニメーション講座」にスタッフとして参加してきました。土曜日に行われた「名古屋造形大学公開講座2011」の第2回目「アニメーションワークショップ」とほとんど同じ内容で、土曜日と同じく講師はELEFUNTONE(エレファント)の小林桂子先生と上山朋子先生、それに名古屋造形大学デジタルメディアデザインコースの学生スタッフで行いました。
メナード美術館の企画という事で、参加対象は特に制限を設けず、時間も少し長めの3時間。子供からお兄さんお姉さん、それに大人の方まで幅広い年齢層の方に来ていただきました、ご参加くださった皆様本当にありがとうございました。
ワークショップのテーマは「音で映像を楽しむ」という事で、コマ撮りアニメーションを中心とした映像制作なのですが、それに合わせて「音」を付ける事で映像の印象が大きく変わるという事を体験していただけるよう配慮されています、土曜日はマイクによる「音声」入力を加工して効果音を作るイメージだったのですが、日曜日はMIDI信号を使ったより「音楽」的な要素を全面に押し出した内容へと変更されました。
ワークショップにはELEFUNTONE(エレファント)が開発したワークショップ専用のソフトを使うのですが、初めての方でもリズムやテンポが刻めるような設計がされていて、誰でも簡単に音楽が作れます、完成したアニメーション映像に色々な音や音楽を入れる事で作品の雰囲気が大きく変わるのを皆さん楽しんで体験していただけたかなと思います。参加された皆様3時間という長い時間でしたがお疲れさまでした。
2日間のワークショップで制作された皆さんの作品はメナード美術館にて展示される予定です、メナード美術館にお越しの際は是非ごらんください。
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