



















12月2日(土)いよいよ「きらめき明治村」がスタートし、聖ザビエル天主堂を使ったプロジェクションマッピングは初日を迎えました!夕方まで前記事の”日本旅行企画の「なりきりバスツアー」”の対応のため、担当教員はギリギリの現地入りとなりましたが、ゼミの学生スタッフはすでに事前に会場入りし、準備万端。初回上映を問題なくこなしました。
コースでは色々な事が同時進行している事が多いので、プロジェクションマッピングの制作に従事しているゼミ生でも時には別の作業を行なっていたりします。この日は「なりきりバスツアー」のワークショップスタッフとしてプロジェクションマッピング制作の学生7名がそちらに詰めていたため、明治村の現場ではマッピングスタッフ2名が仕切りと運営を行なっていました。
今回のプロジェクションマッピングは運営を簡略化するためオペレーションボックスを常設するなど対策を行なったので、実は2名体制ですべて運営できるように設計しています。なので現地2名での運営は通常運行なので、メンバーが他の作業に従事していても問題は無いのですが、さすがに初回は少し心配ですよね・・・12月初旬の上映は17時15分から20分置きに8回上映され、初日はすべて問題なく上映する事ができました。
12月1日(金)プロジェクションマッピング前日のこの日「きらめき明治村」のプレスリリースが行なわれました。そしてプレスリリースでは報道関係の取材が入りますが、今回はCBC放送の「イッポウ」の生放送の取材が入りました!いままでCBCさんをはじめいくつかの放送局からプロジェクションマッピングの取材はおうけした事がありますが、生放送は初めてですね!やり直しが効かない本番一発撮り!
撮影の段取りはすでに台本で決まっていて、あとは時間がくれば随時進行していくという状態です。プロジェクションマッピングはコーナーの後半、事前準備として学生スタッフがインカムを付けて待機、デレクターからの指示で本編を再生するという段取りでした。17時に通常通りイベントのイルミネーション点灯が始まりプレスリリースにむけた会場向けの演出がスタート、プロジェクションマッピングは17時15分に上映するのがイベントスケジュールとなっており、まずは通常通りの段取りで1本上映を行い、その後放送にむけて待機。あとは番組MCから明治村へふられたら生放送スタートです。
インカムを付けた学生オペレーターの手元には放送を受信してるテレビモニターがあって、放送の進行をそれで観ながら動向を見守ってました。そして明治村へカットイン、デレクターからの指示でマッピングの再生をスタート、あとはレポーターの方がタイミング良く紹介してくれて、放送枠ギリギリまでプロジェクションマッピングを流していただけました!マッピングの本編が3分ほどなんですが、ほぼ2分が放送に乗っかった感じになりました。いやぁ〜とにかく失敗しなくて良かったですね。
11月28日(火)明治村でこの冬に開催される「きらめき明治村」のひとつのイベントとして、聖ザビエル天主堂にプロジェクションマッピングを行います。聖ザビエル天主堂のプロジェクションマッピングといえば2014年と2015年のそれぞれ秋にデジタルメディアデザインコースで制作した作品の上映を行なっていましたが、2016年は行なっていませんでした。そして2017年ははきらめき明治村の趣旨に合わせた形で復活ということになりました。
この日は搬入日、投影する映像はDigital Media Design Exhibitionの展覧会の裏で実はゼミ制達がずっと作っていました。コース展の傍らで別のイベントのコンテンツ制作が進むというダブルタスクはまぁ日常茶飯事なコースですが(笑)今回の映像はきらめき明治村の趣旨に合わせて約3分という短いものなので制作は以前の事を思うと軽減できていました。が、実は裏があって12月と1月で映像を入れ替えるという事になっています、なので実質は6分以上の尺を作らないと行けないんですけどね・・・でも時間差があるので制作に少し余裕があると言う感じですかね。
昼間の通常営業に影響しないように今までは毎回機材を片付けていたのですが、今回は運営コストの事もあってプロジェクター等の設備を毎回出し入れする形式をやめて常設する形になりました。なので少し無骨ではありますがオペレータ用のボックスが建ちました。ここをボックスにする事で、プロジェクターやPC、ケーブルなどを常設する事ができ、毎回の開始前の機材の出し入れや接線、それに映像を合わせる作業などが省け、運営コストを下げる事ができます。
大事な事と言えば、大学といえども我々は無料でやっている訳ではありません、当然ながら何かを制作すれば制作費や人件費などコストがかかるのは当然ですので、機材費用、設備費用、制作費用、人件費など必要な予算は研究協力費という形で援助していただいています。プロジェクションマッピングは特にコストがかかりますからね、そして学生だからただ働きという訳には行かないので、援助いただく予算と照らし合わせながら可能な範囲で制作運営をすすめています。なのでコスト削減ももちろん課題になります。業者さんの事を思えばかなり安く上がってるとは思いますが、安売りをしている訳ではなく、大学やコースは研究や実験の場として使わせていただく事を前提として、明治村さんと協力してコンテンツ提供を行なっています。
11月17日(金)国立がん研究センターとの共同研究している環境省研究プロジェクトの打ち合わせのため福島へ行ってきました。このプロジェクトは渡邊先生のコミュニケーションデザインゼミが現在研究している項目で「放射線の健康影響に係る研究調査事業」にて、インフォグラフィックスを活用した効果的なリスクコミュニケーション技術の開発を行なっています(会議中の写真が無くて・・・昼ご飯の写真しかありません)
簡単にいうと「放射線による健康影響」という難しい課題、たとえば放射線の基礎知識やそれらが私たちの生活や身体にどのように作用し影響を与えるか?という難しい事を、ちゃんと理解していただくための教材の開発です。震災によって大きくクローズアップされた放射線による問題は、日本人にとってとても関心の高い項目ですが、それらの知識を正確に知り理解している人は実はそんなにいないのでは無いでしょうか?
例えば造形大学のような美術系大学の学生達にとってみれば、放射線とは何か?それによる健康との関係は?と言われてもピンと来ない学生が大半だと思います。しかし放射線の問題が福島原発で起こった以上、それらに関する知識は持っておく必要があるかと思うのですが、内容は複雑で難しい・・・そこでそれをより理解しやすくするにはどのような教材が必要か?を考えるのがこの研究です。
造形大学では、難しい内容をインフォグラフィックス、要するにグラフィカルなイメージと、アニメーションやインタラクティブ性などを組み合わせてより理解しやすくした教材の開発を目指しています。この日は関係する方々が集まり、今まで取り組んできた内容の報告と、それらによる問題点の洗い出しなどが行なわれました。まだまだ開発段階で課題も多く難しい内容だと感じますが、ゼミ生達には今後も教材開発に注力してもらいたいと思います!
11月14日(火)そろそろコース展「デジタルメディアデザイン展」が近づいてきて各アトリエでは制作に追われるゼミ生達がせわしなく制作と研究に打ち込んでいます。インターフェースゼミではこのほど導入した3Dプリンターで早速プロトタイプの制作を続けて来ました。そもそも3Dプリンターの導入を急いだ訳は、スイッチで制作してきた独楽の作品「まわる、うつる、ひろがる」の独楽本体が長年の使用で破損が目立ってきて使用不能となる個体が出始めてきて運用がままならなくなってきたからです。
実はこの作品、来年で9年目を迎えます。展示で荒く扱われるだけにそれなりの強度が必要なのですが、初代は1回の展示で木製の筐体が全滅、電子基板はその後2年で再設計を行い、2世代目を改善しながら去年まで使ってきました。3Dプリンターが安価になってきた頃から設計をやり直そうと考えてはいましたが、他の事も色々忙しく、ついに使えなくなる所まで来てしまったため、早急に3世代目の開発が必要になりました。改良型の3世代目を「デジタルメディアデザイン展」に出展する事も決定しているので、動作させるところまでなんとかしたいと日夜ゼミ生の伊藤くんが開発を続けています。
独楽を回す事が作品を動作させるトリガーなので、電子基板にも結構負担がかかります。なのでプリント基板を専用設計して発注しました。以前までのユニバーサル基盤と違って結線等が少なくなるのでエラーが少なくなります。基盤や電池をおさめる筐体を3Dプリンターで制作、さらに独楽本体も今回は3Dプリンターで製造しています。独楽自体は木製が良いとの意見も多いのですが、とりあえず今回はすべてを3Dプリンターで制作しました。今後は木と3Dプリンターのハイブリッドモデルも開発する予定です。
10月27日(金)冬のプロジェクションマッピングにむけて明治村にあるザビエル天主堂を使った投影テストに行ってきました。夏に続き今年は冬のイベント「きらめき明治村」で、ザビエル天主堂を使ったプロジェクションマッピングをデジタルメディアデザインコースで制作し投影します。ザビエル天主堂を使ったマッピングは過去に2回行なっていますが、被写体が教会という事もあって前回、前々回ともにどこかしっとりとした印象の仕上がりだったように思います。今年はイベントの特徴から「きらめき」という事と「虹色」をテーマに、12月はクリスマスなど年末をイメージした感じ、1月は新春をイメージした感じ、2月は春の予感をイメージした感じ(仮)という具合に少しづつテイストを変えて短い映像を上映するという企画ですすんでいます。
前回の記事でも少し触れたと思いますが、去年プロジェクションマッピングを行なわなかった結果、制作に携わるゼミ生に過去の経験者が居ないという点が最大のハードルで、メンバーにとってすべてが初めてという状況。そしてこの日の実際の投影の合わせも皆初めてという事で、右も左も分からない状態からのテストでした。とりあえず投影に関しては過去のノウハウがあるのですが、プロジェクターの位置をはじめ、ケーブルの取り回しやスピーカーの位置など、この日に過去の事例をメンバーに教えていくところから始めました。そしてメンバーにとっても分からない事が多い状況ですね。
投影のほうはだいたい行ける感触を得たので、あとは投影の状況を考えながら映像を作る作業が約2ヶ月続きます。
10月11日(水)芸術祭が終わったばかりですが、アトリエでは次々と新しい事の開発のために常に動いています。この日は過去に作品制作で使っていた4Kテレビをテーブルに仕込んだ4Kテーブルを組み立てました。ちょうど2年前の卒展で卒業生2人がそれぞれこの仕組みを使った作品を発表していますが、それ以来この仕組みを使った研究内容が止まっていました。
70年代に流行ったタイトーのインベーダーゲームは卓上型画面の仕組みで一世風靡しましたが、あれから数十年経った現在においても卓上モニターという仕組みはあまり需要がありませんね。映画等では卓上が画面でそれらを操作するなんていうシーンが結構出てくるのですが、現実にはあまりそういったインターフェースは存在しません。
ここ20年ほどICTによるメディアの革新は目覚ましいものがあったかと思います、PCの性能や携帯の性能とってみても考えられないほどのスペックアップを果たしています、画面においてもピクセル数はVGAからハイビジョンや2K、4Kと高密度高精細となり今や8Kなども存在し、情報を取得あるいは操作するインターフェースとしての画面は現代社会にとって必要不可欠な物です。しかしテーブル型というのは20年ほど前からもアイデアや研究はあったもののそんなにインパクトを与える物として登場した事が無いように記憶しています。なのでこの4Kによる高精細テーブルもなかなか需要を見いだせないものではあるのですが、とりあえず何か動かしてみるという事が大事という事で、ゼミ3年生の研究課題として一旦導入する事にしました。まだ具体的なコンテンツはありませんが、開発を少し見守ってみたいと思います。
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