結果出せばいいのです たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月12日(木)の1年生の授業の様子です、デザインロジックというタイトルの授業で、ざくっと言うと、とりあえずデザインについて考える授業です。今回は世の中にある「問題」をグループで探し、それの改善をどうすればいいか?を考え、デザインという切り口で何ができるかをまとめプレゼンテーションするという流れです。
この日は授業の導入、とりあえずグループに別れてから、それぞれテーマ(幾つか大きなテーマはあたえられています)から現実の問題を探すという作業を行ないました、写真はその様子。やり方はそれぞれのグループにおまかせですが、まぁ寝転がりながらやるのは居るはで好き放題(笑)
授業といっても、もう大学生ですからね、特に整然と机を並べて・・・なんて事は必要ないかと思ってます、常識の範囲というのはありますが結果をしっかり出せばそれで良いと思います、アトリエにプレイルーム的なエリアやソファー、キッチンがあっても良いとおもってるくらいですから(物理的に今のアトリエ環境では不可能ですが・・) ただレクチャー中はちゃんと話しを聞き、必要な作業はちゃんとやる、それが必須条件です。
アナログ作業 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4月25日(月)キャンパスでは1年生がドローイングの授業でスケッチを行なっていました。デジタルメディアデザインコースで設定されている授業でもしかしたら唯一PCを使わない授業と言っていいかもしれません、美大らしいといえば美大らしい風景ですが(笑)昨今はPCによる制作が中心となってきているので技術習得から研究開発までおおよそPC環境を必要とします、なので従来の美大で習得課題だった絵の具によるレタリングなどのアナログ制作はデジタルメディアデザインコースでは一切やっていません。
しかしながら、そういった技術が不必要か?といわれるとそうでは無く、適材適所でアナログとデジタルを往来する事が重要です、デジタルメディアデザインコースでドローイングの授業を設けている理由は大きく2つあって、1つは昨今の受験事情でデッサン等の画力で入学してくる学生が4割を切っている事、なので少なくとも鉛筆を使った基礎的なスケッチは経験してほしいという理由。もう1つはデジタル化したからといって「対象を見る目」は養う必要があるという事、例えばアニメーションの背景のパース、キャラクターデザインをやるうえでの人間の骨格、3DCGソフトで描く世界の見え方、など行なうためには、実際の現実空間を切り取り何かに変換する力が随所に必要です、そういう鍛錬をするのにスケッチやドローイング、デッサンなどは有効な手段になります。
絵が上手いという事にこした事はないですが、それ以前に対象をどう写し取っているか?あるいは対象がどのような構造にあるか?などを紙に鉛筆を走らせながら思考する事がとても重要です。この日の授業では透視図法などを利用したパース取りを基本とした空間の切り取りを行なっていました、慣れてる学生もいれば、ほぼ初心者という学生も居ますが、いずれPC作業を行なう時に役立つエッセンスがこの授業にはあります。
マンガコースで授業してました たかひこん@デジタルメディアデザインコース
11月6日(金)後期のマンガコースの授業最終日でした。去年からマンガコースの石川先生がデジタルメディアデザインコース1年生のストーリーテリングの授業を担当してもらう変わりに、マンガコース1年生にPhotoshop、Illustratorを使ったマンガ表紙のデザインの授業を全7回で行なっています。
今年はPCによるデジタルペイントやイラスト制作をすでにやってる学生達が去年より多かった気がします、基本的にみな絵がかけるので表紙に使うイラストはおてのもの、手描きのイラストを描いてスキャンする人もいれば、イラストをPCで制作する人もいたりと三者三様ですね。授業ではPhotoshopを使ってイラストの編集とかをやりましたが、ペイントスタジオなど別のソフトを使って描いてる人も多かったので、次回からはあまりPhotoshopに固執する必要はないかななんて思いました。とりあえずマンガコースのみんな、7週お疲れさまでした!
4Kの魅力 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
7月9日、早川貴泰さんによる特別講義を行ないました。早川さんはアニメーション作家として活動されています、今回は4Kによるアニメーション作品の上映も同時に行なっていただきました。
特別講義は2年生の授業と池田先生担当のゼミ生達に開かれました、おもにアニメーション作家として活動されている早川さんの現在の仕事からお話がスタート、その後いままでの経緯をお話していただきました、とにかくアニメーションに関わる仕事をしたかった事が若いころからあったようで、それを追求しているうちにドローイングによるアニメーション制作のワークフローに行き着いたそうです。
デビュー作の「可畏キモノ」がCG & ANIMATION FILM FESTIVAL 2004で 優秀賞を受賞された事が切っ掛けで、アニメーション作家として本格的にデビュー、その後、映像の高精細技術による新しい画像表現にたいして、自身のワークフローを当てはめる事によって実現可能だという事を基軸に4Kによるアニメーション作品の制作を手がけておられます。今回はそんな4K作品「塵芥集」をコースの4Kモニターにて上映していただきました、4Kならではの高精細画像で表現されるドローイングはまさにこの技術があるからこその表現力、学生達も映像に見入っていました。
今回の特別講義では早川さんのデビューから今までを振り返り、今現在の活動、それからこれからの展望を語っていただいたのですが、学生達にはとても刺激になったようで、常に新しい事に挑戦する姿勢にとても魅かれているようでした。早川さんありがとうございました!
1年生はグリッドシステムを覚えた! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
岡田先生担当のグラフィックデザイン基礎の授業が完了しました!デジタルメディアデザインコースに入学して最初に経験するメインの実習授業がグラフィックデザイン基礎にります、主にPhotoshopやIllustratorを使った編集技術を覚えながら、グラフィックデザインのノウハウを学びます。
最終課題は自分で見つけたテーマをA4サイズの紙面に編集してまとめる事だったようです、以前に小林功二さんをお迎えして「企画〜編集」の流れをレクチャーしていただきましたが、その時の内容を紙面にレイアウトしまとめたものが今回の最終課題として完成したものになります。紙面デザインを行なう上での基本やノウハウはいろいろあるのですが、とにもかくにもまず美しく仕上げるためには、いままで培われたルールに乗っ取って作業するのがとても効率よく、かつデザインの本質的な部分も見えやすいかなと思います。
と、いうことで今回の課題ではグリッドシステムを基本にしてレイアウトをするというグラフィックデザインの基本を忠実にトレースする事を行なったようです、グリッドシステムは紙面にとどまらずWebデザインでも応用されている基本的な仕組み、これをうまく利用する事で紙面に無駄なく奇麗にレイアウトする事ができます、要するに情報を整列して並べるための基本骨格を作ってそれに流し込んで行くという感じですね。
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結果的に全員ぶんを取材できませんでしたが、プレゼンをみせてもらった感想は、全体的にA4紙面に伝えたい情報を入れ込む事に苦労している感じでした、テーマから情報収集、それに見出しや記事などのライティングも自分達で行なっているようでしたが、伝えたい事を文章にするとどうしても長文になる傾向があるのかな?結構パンパンに記事が入ってるって作品が多かった印象でした(笑)もちろん編集の作業の現場だとライターさんが別にいたりして、決められた文字以内で的確に書いてくれたりするので、デザイナーは流し込んで見栄えを編集するのが仕事だったりしますが、企画からはじめ、一連の流れを経験しながら紙面まで完成させるという授業の流れはおそらく今後のデザインワークに役立つ事間違いないと思います。それぞれ反省点なども述べていましたが、その反省点こそだいじなポイントだなと思いました、これを糧に今後の作業に是非役立ててもらえたらと思います。
とにかく使えるツールは使う! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
本格的なレーザーカッターを大学に導入して1年以上が経ちました、これまで研究で制作してきた作品の部品切り出しやプロジェクションマッピングのテスト投影用の模型制作など、ゼミやプロジェクトで使ってきましたが、せっかくの制作ツールを授業で使わない手はないという事で、だいたいカッティングの癖も分かって来た頃なので2年生の基礎授業にレーザーカッティングを導入してみました。
今回の課題はレーザーカッターでカッティングする事を前提にしたパッケージデザインという内容です(正確には「プレゼントを入れるパッケージ、またはレターケース」というテーマです)ペーパーのカッティングだけなら手先が器用だとカッターを使ってカッティングする事も可能でしょう、ただ、手でカットするには個人差もありますし、限界もあります、そこでレーザーカッターならではの正確さや細かさを活かしたクラフト作業を基本にしてパッケージをデザインしてもらう事にしました。
レーザーカッター用の切断データはグラフィックデザインの作業でおなじみのIllustratorで作成できます、なので数値入力や正確な図面をIllustratorで描ければだいたいのパッケージの展開図を作る事ができます。コースではグラフィックデザイン基礎をはじめIllustratorを使った授業や制作はあたりまえのように行なっています、なので学生達はIllustratorを使えるのは基本中の基本!作業そのものもそんなにハードルが高い訳ではなく、要は展開図をうまく図面として書き起こせるかというところがポイントになります。
初めての授業導入でしたが、そんなに手間取る事もなく、それぞれ図面を引いていました。特にレーザーでは細かなカッティングが正確に行なえるという事で、表面を飾るモールドにこだわってる人も多くいました、印刷とはまた違った紙の造形で魅せようとしてるところはなかなかレーザーカッティングならではかなと思いました。さて最終的に完成する作品がどんなのになるのか楽しみです!
現場の方の授業を! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
岡田先生担当の1年生グラフィックデザイン基礎の授業に講師として小林功二さんをお迎えして特別授業を行なっていただきました。小林先生はLampLighters’ Labelで企画・編集・制作を主な業務とされていて、現在「+DESIGNING」の編集長なども勤めておられます。
今回の授業は、まず自分達で好きなテーマを見つけ出し、それにつて調べ、それをどのような切り口で企画にして行くかを考え、最終的に編集するという情報をデザインしていく行程を体験したようです。雑誌などの一つのトピックを企画立案していく過程で、やはりそのテーマになる事象の特徴や特性、またユーザーに対して何を情報としてあたえて行くか、ユーザーは何を期待しているか?など、様々な要因を考えながら必要な情報を収集し、取捨選択を行い編集して行く事は情報デザインを学ぶ上で重要です。
デザイナーは制作する事だけが仕事ではありません、その手前にある企画立案が出来る事もとても大事です。膨大な情報があふれる現代において、必要な情報を集め、それを情報提供する相手に理解出来る形にプレゼンテーションするためにメタ化して行く作業は、特に企画や編集の段階で重要なスキルとなってきます。そのような過程からテーマを作り編集を行なったら、後は制作ですね、つまり実在化していく作業。
最近はとくにデータビジュアライゼーションやインフォグラフィックスのように”データ(情報)”をある形に変えて提供して行く事がよく話題に出ます、ICTによってネットワーク化された社会、さらにビッグデータなどの情報をどのように取捨選択し、それを応用し利用して行くのか?という課題、あるいは過程は、これからのデザイナーに必要なスキルとなってくると思います。
1年生にとってちょっと難しい内容も含まれていたかもしれませんが、現役の方によるレクチャーは絶対後に役立つと思います!
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