6月7日(水)1年生授業・グラフィックデザイン基礎の様子です。担当は岡田先生。残念ながら岡田先生は東京でのご自身の仕事が忙しくなり今年度までとなりました、現場で実績をあげられている現役のデザイナーによる授業だっただけに、寂しい限りです・・・
この授業ではPhotoshopやIllustratorといった基本的なソフトウエアを使いながらグラフィックデザインの基礎を学びます。写真加工やイラスト作成、ロゴ作成、文字組、校正などの課題をこなします。
グラフィックデザインの技術は基本中の基本ですので、まずは一通りのセオリーを課題で経験する感じですね。印刷関係のワークフローがDTPと言われて久しいですが、画面上でパブリッシュしていくというのは今や当たり前の作業となりました。メディア表現には映像やCG、Webなど様々なジャンルがありますが、情報を整理してまとめて行く作業はどこにでも必要で、これらの過程をまず経験するのにグラフィックデザイン基礎はとても役立ちます。
たとえば紙面においては文字の配置や読みやすさなどの識字しやすさに加え、かっこよさ、かわいさ、などを表現しなければ行けませんし、写真やイラストなどのビジュアル要素、カラーなどの色彩要素など、複合要素をまとめあげる必要もあります。この経験が今後の他のジャンルにも役立ちますし、展覧会のポスターやフライヤーといった印刷物を制作する作業も2年次や3年次でも発生してきますので、まずはこの授業で基礎をおさえておくのが大切です。
6月2日(金)今年からプロダクトデザインコース(来年度からライフデザインコース)でも行なわれている課題”エッグドロップ”をデジタルメディアデザインコース1年の授業にとりいれてみました。この課題はかなり古くからあって、美術系の高校などの課題などで設定されている事もありますね、実際わたくしが高校生だった時(25年前・・・)にもやりました。
条件はB3ケント紙1枚のみを使い、たまごケースを作って2階の高さ(およそ3m50cmくらい)から落として、たまごが割れないケースを作る事です。接着剤は使用可ですが、必ずたまごを出し入れ出来る構造という条件もつきます。デジタル的な要素は全然ない課題ですが・・・与えられた条件から、ケースの強度や落下の方向など、いろんな事を考えてデザインを決めて行きます。例えば落下速度を落とす為にパラシュートのような面積の広い構造を付けてみたり、クッション材みたいなので覆ってみたり、それぞれ三者三様で結構面白いです。
そして、完成したら実際にたまごを搭載して落下させます! そして結構割れます(笑)割れたらまた最初からやり直しですが・・・失敗から学ぶ事もありますし、例えば成功した学生の事例を参考にするのも手ですね。割れないための条件て幾つかあって、それらをうまく取り込んでいくと実は案外割れないケースが作れるんですよ! 授業時間の関係もあって最終的に全員成功とは行きませんでしたが、構造と見た目でデザインを学ぶには良い課題ですね。
4月21日(金)写真は1年生のデザインロジックの授業の様子です。デザインと言えば色々な物を指す用語として最近使われていますよね、ポスターやフライヤーのような印刷物などは”デザイン”する物としてわかりやすいかとは思いますが、そもそもデザインは設計という意味を持っていて、印刷以外にも様生な物事が”デザイン”されています。
この授業はデザインとは何をする事なのか?を問いながら、デザインを俯瞰的に捉えるトレーニング的な位置づけの授業です。例えば学内環境を見渡して、バリアフリーやインフォメーションのデザインを考えたり、生活の中に潜む問題を解決するためのデザインとは何か?を考えたり、文字や言葉で伝える事とはどういう事か?を考えたりしています。
写真は、”図形も伝える”という課題に取り組んでいるところです。言語で物事を伝える事は私たちの生活には欠かせないコミュニケーション手段ですが、ビジュアルを言葉や文字だけで伝える事の難しさや、文字や言葉を読解してビジュアルに置き換える作業は意外と難しいものです。ざっくりいうと言葉や文字だけでデザインしたものからビジュアルイメージを構築する事ができるか?という課題なのですが、説明を作る難しさと、説明を理解する難しさの2つを具体的に体験する事ができるので、作り手だけではなく使い手のスキルについても考える良い機会になります。
4月15日(土)名古屋東別院にて今年度も新入生研修が行なわれました。今年は桜が少し遅かった事もあって境内の桜はまだ咲いていました。13時すぎから本堂にて、学長の挨拶、御輪番の講話を聞き、約30分ほどで全体研修は終了しました。集合時間はあいにくの雨でしたが、研修を終えて本堂から出ると雨がやんでいて晴れてきました!
その後はコースに別れての研修で各コース別々に移動、今年は愛知県美術館で行なわれている「フィンランド・デザイン展」へ行きました。フィンランドと言えば4年前にフィンランドはオウル市にあるオウル工科大学へ学生達と行ったこともありコースとしては身近に感じる国でもあります。イッタラやマリメッコといった有名なデザインブランドの展示をはじめ、フィンランドのデザインの歴史なども紹介されていました。まだ1年生達にはあまり馴染み無いかもしれませんが世界のデザインに触れる事が大事ですからね!
1年生はこれから色々な展示やデザインに触れて行く事になるかと思いますが、デザインを学ぶにはデザインブランドなどの商品に触れる事、経験や体験できる事、使う事が大事です!たとえそれが100万円の椅子であっても座ってみないと良さがわかりません!積極的なことは良い事だと思います!
ちなみに最近はリプロダクト家具として意匠権の切れたデザインを正規メーカー以外のメーカーが生産して安く販売しているモデルもあります、ジェネリック家具とも言われています。正規とは違うのでもちろん善し悪しもありますが、有名デザインに安く触れる機会があるのは良い事かもしれませんね。
4月12日(水)1年生の最初の実習授業「他者紹介」のプレゼンテーションが行なわれました。もうデジタルメディアデザインコースでは恒例となっていますね。新しくクラスメイトとなった隣の友人をみんなに紹介するというアレです。
まだ入学したばかりで、お隣同士、会って間もないと思いますので、まずはお隣の誰かさんがいったいどんな人なのか?を取材するところからですね。この授業の初日は月曜日に行なわれ、課題の趣旨やプレゼンテーションのしかた、友人へのインタビューの仕方などの説明を行い、2日目の火曜日に取材しながらプレゼンテーション資料にまとめ、3日目の本日、3分間で隣の友人の事をプレゼンテーション形式で紹介します。
最初のこの発表は、ちょっと緊張するみたいですね・・・今年は4年3年の聴講が少し少なかったのが残念ですが、1年の時やったなぁ〜 みたいな感じでこの発表を4年3年が観に来ます、それがまた緊張を煽っている感じもありますが(笑)でも、みな、3分できっちりとプレゼンテーションしてました!さて4年間がスタートしました、いろいろな授業があって好きな事や嫌いな事もそれぞれあるかも知れませんが、人生のなかでも貴重な学生生活です、是非楽しんでください!
4月4日(火)この日は新入生ガイダンスが行なわれました。午前中は履修方法などの事務的な全体の話しを聞いていたみたいですが、午後は各コースに別れてのコース別ガイダンスを行いました。
これからみんながお世話になる研究室職員の皆さんの挨拶をはじめ、コースで使う各教室や施設の説明などを行いつつ、デジタルメディアデザインコースには独自のルールが幾つかあるので、それらを色々と説明しました。
ガイダンスを行なっているアトリエがまさにこれから1年間みんなが過ごす部屋です、各テーブルに各自のPCが1台用意されているのがコースの特徴でもありますが、コンピューターを使う事が本当に多いコースなので、みんな操作にはやく慣れてくださいね!
4月3日(月)三大学合同による入学認定式が行なわれました、いわゆる入学式ですね。去年から名古屋造形大学の入学式は姉妹校である同朋大学、名古屋音楽大学と合同で行なっていて、今年は名古屋東急ホテルで行なわれました。
三大学の学長がそれぞれ登壇し、各大学の新入生による宣誓と入学認定を行うというオーソドックスなスタイルで進行しますが、後半は各大学の紹介と、それぞれの得意な分野による催しが行なわれました。名古屋造形大学からはデジタルメディアデザインコースが行なってきた博物館明治村でのプロジェクションマッピングをお披露目しました。
単にプロジェクションマッピングの映像をスクリーンに出すだけでは芸がないので、実際にプロジェクションマッピングを行なった時のサプライズ公演として行なった名古屋音楽大学の声楽科による生歌バージョンを入学式式場で再現してみました。とはいっても建物に映し出している訳ではないので、マッピングには全然なってませんが(笑)今年の夏に明治村でプロジェクションマッピングを行なう事がすでに決まっていますので、本当のプロジェクションマッピングは是非こちらで体験してください。
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