根気のいる仕事 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
デジタルメディアデザイン展に向けた制作も日ごとに増してきて、日曜日だというのに今日はアトリエに居た、たかひこんです・・・土日祝日は本来アトリエが開いていないのですが、制作に切羽詰まってきているこの時期学生達は少しでも制作時間を取りたいと言う事で、学校ルールに基づいて制作に来る学生達のために朝から夕方は渡邊先生が、夕方から夜はわたくしたかひこんが交代で施設開放のため引率。学生のみで施設使用が出来れば良いのですが、いまのところ管理責任等もあるので、教員か職員が引率するというルールとなっています。
という事でせっかくなので制作現場を取材。今日はストップモーションアニメーション撮影、いわゆるコマ撮り撮影でアニメーションを制作している現場をご紹介します。夏休み前くらいに部屋の中に撮影用ブースを建てたという記事を書きましたが、ストップモーション撮影は光の制御がとても重要で、閉じられた暗室が必要になります。また長時間同じ状況で機材を設置しておく必要もあって、そんな融通の効くような場所がありません、で、無ければ作ってしまおうという事で2つほど小さい撮影ブースを建てました。
撮影にはドラゴンストップモーションというソフトウエアを導入しています、これが結構優れもので、付属のUSBキーボードを使う事でソフトウエアとカメラを制御する事が出来ます。コースではデジタル一眼レフカメラ(Eos Kiss)を制御するようにしました、一眼レフの場合レンズ交換も出来るので、画角や被写界深度など画の深みも調整でき、市販のムービーカメラを使うより味のある画像を得る事ができます、ここ最近デジタル一眼レフでもハイビジョン映像が撮れるようになってきましたが、最大のメリットはリーズナブル(と言っても一般的にみればそれなりの価格になりますが)なシステムの割にレンズ交換が出来る点でしょうかね、カメラの性能にもよりますがデジタル一眼レフの普及で映画並みのシステムを安く組めるのはコースにとってもメリットです。
たくさんの表情の違う顔があるのは、表情を変える作業の効率を上げるために顔そのものを付け替える為です、クレイアニメーションなどでは口元を幾つか準備しておいて台詞に合わせた口の表情を付け、台詞と唇の動きを合わせるリップシンクが行われたりもします、表情が豊になればなるほど細かい動きやセットが必要になるので、とても根気のいる作業ですが、ストップモーションアニメーションは動いた瞬間がとても感動的です。
コースにはストップモーションアニメーションを制作するシステムがあるので、クレイアニメーションやパペットアニメーションなどコマ撮り撮影を使ったアニメーションに興味がる、あるいは制作してみたいという人は是非デジタルメディアデザインコースへどうぞ!