伝統と現在デザインの融合 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
9月8日(日)はオウルの南側へ小旅行、早朝からバスにのって約2時間、最初に到着したのはカルサマキ教会。この教会のデザインはすごくモダンですが、実はフィンランドの伝統工法を用いて作られていて、伝統と現代が融合した建築物です。日本で言うと宮大工が伝統工法で現代デザインの建物を建てたという感じでしょうか。
最初に隣接しているカフェでこの教会が出来るまでの映像を見ました、もともとここには教会があったらしいのですが、地域の人たちの要望で再建が実現したそうです、教会のデザインはアンッシ・ラッシラという若手建築家、モダンなデザインに対して建てられた工法は伝統的なログハウスの工法などを用いています、建物は二重構造になっていて外側の壁面は黒いタールで覆われたシンプルなデザイン、タールはオウルやこの地方の反映に欠かせなかった物で、この地方で古くから多く生産されたものでもあるそうです。そういった歴史や産業をうまく組み合わせられたこの建物を建てるにあたって、関わった人々は地域の職人から建築等を学ぶ学生達が参加したようです、地域と産業、教育、すべてが流動的に関わったプロジェクトとなったとの事。
教会内はもちろんエアコンなどなく、冬はとても寒さが厳しいそうですが、自然と一体となって生活を営むこの地方の人々の生活の精神みたいなものを感じる事ができる空間でした。