「造形芸術研究センター」開設によせて 


名古屋造形芸術大学
名古屋造形芸術短期大学
学長 石黒鏘二

 名古屋造形芸術大学の開学(1990年)の際、その設置認可申請において、「地域に開かれた大学」を実現するために、造形情報センター、地域交流センターなどを含む「研究機構」構想がうたわれ、新しい時代に対応する大学の姿勢として、特に高い評価と大きな期待を得た経緯があります。

 近年特に、マルチメディア、国際交流、文化財保護、公開講座、各市町村などの都市景観・生活環境、新文化施設建設に伴う企画・運営・デザイン計画、さらには出版や人材の派遣等、様々な面において、本学に対する社会的要請が高まり、既に具体化され成果を出しているものも数多くあります。

 このような時代や地域社会の要請に応え、同時に本学の研究・教育をさらに充実させるために、ここに、「造形芸術研究センター」を発足し、本学が持つ個人・グループによる諸研究や社会実績などを公開するとともに、今後さらにその機能を充実して「研究機構」構想を実現するための第一歩を踏み出したいと考えております。微力な私共の動きに対し、どうか一層のご支援ご教導を賜りますようお願いを申し上げます。