2017年度 編入学・大学院要項
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14出願・受験・手続(大学院/編入学・転入学 共通事項)大学院 造形研究科 入学試験要項編入学・転入学 入学試験要項大学院 造形研究科 案内名古屋造形大学大学院・造形専攻には造形表現制作と造形表現構想の2分野があります。造形表現制作とは……区分研究領域ゼミゼミ概要造形表現制作分野日本画研究Ⅰ・Ⅱ濱田樹里ゼミ学生を中心とした学部から大学院の一貫教育を行う。日本画制作を通して発想、展開、構築の確認をし、繰り返し取材を行い写生の原点を探り、素材、技法の研究と表現の可能性により高い日本画領域を目指して研鑽する。また、実験的素材研究と手法の挑戦など幅広い観点から完成度の高い表現を追求し、作品発表を行う。「古典研究」では、古典絵画の調査と模写を通して、古美術の基礎的な素材、技法、構想の研究を行い、文化財保護の視点からも古美術の重要性を考察する。洋画研究Ⅰ・Ⅱ平林 薫ゼミ山本正英ゼミ表現の多様性の把握と、現在おかれている立ち位置を自覚し、学生個人の興味と方向性を基軸に表現方法を模索、研究をおこなう。ゼミメンバーによる研究報告により、過去のアートムーブメント、国や地域、社会性が生み出すアート情報、国際的に展開された展覧会の動向など情報を共有する。また個人的な制作展開においては、「論理性」を超えた存在、偶発生とインスピレーション、イマジネーションはどこから来るのか。自己展開には不可欠な感覚的要素を制作を通し探っていく。実践的な発表活動をスタートさせ、次世代をになうアーティスト人材を育成する。彫刻研究Ⅰ・Ⅱ高橋伸行ゼミ「彫刻」とは、先人の営みから現在を生きる私たちに至るまで、物質と遭遇し、空間とせめぎあい、時に自身に取り込むといった、まさに身を切るような距離感で事象とやりとりする表現領域と捉える。個々のリサーチワークをベースに、身のまわりのあらゆる事象に身を置き、自身の最も切実なテーマに取り組む。一見鋭利に切り取られた事象であってもその背景に伏流する文脈を丁寧に掬い取る情熱とそれらを自身にたぐり寄せる勇気を期待する。具体的には総合病院や緩和ケア病棟、老人福祉施設、災害地域などの個々のプロジェクトを持ち寄り、提案し、立ち上げることのできる現場を適宜設けていきたい。先端表現研究Ⅰ・Ⅱ小林亮介ゼミ新たなアートを切り開くためには現在生まれつつあるアートを知らなければならないのは当然だが、同じように過去についての考察も深めなければならない。私たちは、たまたま太陽系第三惑星に生まれたことから、太陽の発する強い電磁波である光を感知する器官を発達させた。それは食物を摂取し外敵から身を守り生命を維持し繁殖するために発達した。おびただしい時間が経ったあるとき、ある種の生物がその器官の働きによって落ちていた木の枝を感知し、それを拾って自分の影をなぞってみた。そこから視覚芸術がスタートした。このゼミでは、太古から連綿と繋がるアートの流れの中に身を置き自らの位置について考えることから始める。修了制作※各指導教員それぞれの研究対象を明確に決定して、研究してきたものを自己の作品にする。制作された表現結果をあくまでも作品とし、さらなる技術や手法の習練研究に励むことに力点を置く。現代における表現制作とは何かということを各自の自主的なテーマの中で考え、そのテーマの追求とその表現媒体としての技法を追求していく。制作の方向と可能性をさぐり、広い意味で社会全般との関わりを考えながら作品における自己テーマの確立をめざす。

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