2017年度 大学案内別冊
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センサーの技術を使うと、ゲームのコントローラのような何かを手に持ってボタンを押したりカラダに何かをつけたりしなくても、カラダの動きを検知してソフトやハードに反応させることができます。「スイッチ」というデジタルメディアデザインコースの外山貴彦准教授と学生たちによるクリエイティブユニットがあります。彼らはこういった最新のセンサー技術を用いて、新たなメディア表現を研究し、様々なメディアコンテンツを生み出しています。(P52-53参照)最近は3DCGの“リアルタイムレンダリング”の技術についての研究も始まりました。これはあらかじめ作ってあった映像データを流すのではなく、その時々のアクションに合わせた高画質のCGをリアルタイムに描画させる手法で、ゲームやエンタテイメント、教育ツール用、医療向けとして様々な方面でのニーズの高い技術であり、既存の3DCGのワークフローが大きく変化する可能性を秘めています。他の誰よりも早く、新しくて面白いモノやコトを作って誰かに見せて楽しんだり、それでお金儲けをしたいと考えている人が世界にはたくさんいます。デジタルメディアデザインコースでは、2012年8月(約4年半前)から毎年、学生と教員のプロジェクトによって「プロジェクションマッピング」を博物館明治村で上映してきました。東京駅でのあの有名な大規模プロジェクションマッピングが行われる4か月前に、技術もソフトウェアも未熟な中で、とにかく何とか必死に作って上映したところ、大きな反応・反響がありました。初日の様子がテレビのニュースに流れ、翌日からは一般の観客に混ざって映像制作を専門の仕事としているプロフェッショナルと思われる人たちも大勢やってきて、プロジェクションマッピングをどうやって作ってどうやって上映しているのか探っていきました。その後、「プロジェクションマッピング 名古屋」とネット検索するとデジタルメディアデザインコースのブログがトップで表示されるようになり、3年半たった今でもさまざまな団体、企業、市町村からプロジェクションマッピングやその技術を使うコンテンツの共同研究や受託研究の打診が絶えません。「新しい技術を使って作る新しい提案は、同時多発的に起こる。」「最近のトレンドはセンサー、そして“リアルタイムレンダリング”。」02 BOOK2: CAMPUS LIFE

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